新年を迎えられたことに感謝
サンクス……フランス語の5は
cinq(サンク)。
外国語の発音ゆえ表記は難しく
サンキの方が近いのかしら……。
いずれにしろ、劇団俳優座は
2021年1月4日から新たな年が始動。
事務所入口には元日放送のドラマや
4月上映のアニメ映画のポスターが。
前者に加藤頼、後者に小山力也と
弊団所属俳優が出演。
5階稽古場ではNo.344『正義の人びと』、
そして六本木から10kmほどの離れた
護国寺では四国巡演『北へんろ』の稽古が
それぞれつつがなく始まりました。
が、その4日の首相年頭会見では
首都圏四知事の要請を受けた
非常事態宣言への「回答」があった。
発令に向け検討、と・・・。
あけて今日早々に、7日発出が濃厚という
報道が、横綱の陽性とともに全国津々浦々へ。
その背景にある事実が・・・
全国での新規感染者4915人。
内訳は、東京1278人、神奈川622人、
大阪394人、埼玉369人、愛知273人、
千葉261人……。重症者数771人(全国)。
以上は5日現在。
ちなみにPCR検査数15617件。
これのみ3日集計・・・という数字だ。
嗚呼、Санкт(サンクト/聖)は
まだ現れないのだろうか、と無信心な筆者すら
願いたくなるような日本の、さらには世界の
惨憺たる現状である。
『正義の人びと』を著したカミュはまた、
『ペスト』の作者でもあるわけで……、
複雑な思いで臨む稽古でもある。
ただ、そんな心持ちを個々が抱えながらも
舞台そのものは、演出・小笠原響を中心に
また一歩前進しているのも事実。
詩人こと、イヴァン・カリャーエフ役
齋藤隆介も上々の仕上がり。