麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

Die Männer_10~ファーター

2021年03月06日 | 俳優座

前回、桃の節句の日に投稿した際は、

多くを「母さん」に割く結果になった。

となれば「父」にも触れないといけない…。

 

ドイツ語の父はVaterdeで、日本語的発音は

「ファーター」。ほぼ英語に近い。

 

 

唐突に、チラシ。

2018年3月、雷ストレンジャーズ公演

~演劇ジェット紀行 スウェーデン編~『父』

(作/ストリンドベリ、訳/毛利三彌、

上演台本・演出/小山ゆうな

於/サンモールスタジオ)

 

開幕を10日後に控えた劇団俳優座

第345回公演『雪の中の三人』でも

上演台本・演出を務める小山氏が主宰する

カンパニーの公演で、『父』のスタッフも

多くが『雪~』に参加していただいている。

 

音響の尾崎弘征氏、衣裳の大島広子氏

(『父』では美術も担当)、それから

宣伝美術の相澤竹夫氏も。

 

そうそう、下は劇場の黒い壁を、ほぼ全面

赤茶に塗って、黒板みたいに使って、

終演後に黒く塗り戻している……の図である。

嗚呼、懐かしい。

 

 

当時フリーの制作だった私は『父』を

少しだけお手伝いしていたのだった……。

さておき。

『雪~』にも父はでてくるのである。

かわいい娘を持つ父親で、億万長者でもある。

彼の「いたずら心」から、物語は転がりはじめ、

劇中、雪やら噂話やら、いろいろ転がるのである。

 

 

お蔭様で19日(金)と28日(日)、ともに

14時開演は札止めとなりました。

18(木)14時、20(土)14時、23(火)14時、

26(金)14時、27(土)12時も、残席少。

 

そして現場は、いよいよラストスパートだ

ここ数日、一気に表情をかえた舞台!!

それに磨きをかける一週間になります。

 

 

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Die Männer_09~ムッター

2021年03月03日 | 俳優座

あかりをつけましょ ぼんぼりに~

(中略)今日はたのしい ひなまつり

 

サトウハチロー作詞による

誰もが知っている歌は、けれど

曲名となるとどうだろうか……。

「え、ひなまつりでしょ?」

「残念、楽しい雛祭りだよ!」

確かに一番の終わりは、そう歌う。

けれども正解は『うれしいひなまつり』。

ほとんど歌われないだろう四番は、

なによりうれしい ひなまつり

・・・と終わる。ちなみに

♪あかいお顔の右大臣~ が、三番。

 

そんな童謡をこしらえたハチローの

半生を描いた舞台がある。

今年一月に四国を巡った俳優座の

『北へんろ』の作者、堀江安夫の本で

音楽劇『母さん』(演出:横山由和)だ。

 

俳優座劇場プロデュースによる舞台は

全国巡演を続けていて、弊団の

佐藤礼菜も客演させていただいている。

 

例えばシェイクスピアの悲劇を

数多くのカンパニーが手掛けるように、

『母さん』も複数の団体が上演している。

 

作・演出・音楽(新垣雄)は不動の、

ハチローと母の関係性を編んだ舞台は

山彦の会によって生まれた。

代表・片山忠彦がキャストを組み替えつつ、

粘り強く公演を続けた最後の座組には、

弊団・川井康弘が配役されていた。

また、当時フリーだった私も、

片山の下で微力ながら働いた。

 

 

川井と佐藤が揃い踏みとなった

劇団俳優座第345回公演『雪の中の三人』。

この舞台にも母が登場する。

純真な青年フリッツ(田中孝宗)の母

ハーゲドルン夫人。演じるは青山眉子。

 

最後になったが、タイトルのムッターは

お察しの通りドイツ語Mutterで、

意味は、母。

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Die Männer_08~ドレス

2021年03月02日 | 俳優座

三月になった。

東京は雨が降ったりやんだりで

今日二日は冷え込んだけれど……

『雪の中の三人』の作者・ケストナーの国

ドイツのmärzの平均気温は

8~1度だそうで、もっと寒い。

地球の歩き方のHPを参照したら、

今日のベルリンは最高気温が11度、

最低気温-1度とのこと。

 

そんな三月二日は、日本における

ドイツ文学研究の第一人者高橋健二氏

(1902-1998年)の忌日である。

特にエーリッヒ・ケストナー作品の

翻訳や評伝が多い氏名の享年は95歳。

 

『雪~』は衣裳合わせに長い時間を割いた。

 

 

ちなみに。『三文オペラ』の音楽で知られる

クルト・ワイルは1900年の今日が誕生日。

『三文~』の作者はベルトルト・ブレヒト。

二人はナチスの迫害を逃れ亡命したけれど、

ケストナーはドイツを離れなかった……。

 

彼自身が安泰であったのではなく、

むしろケストナー作品は焚書となり、

別の名前でスイスから出版するしかなく、

それが『雪~』である。

 

明日はオフ。

一枚目の写真は、俳優座劇場のラックに

『雪~』と並んだP-カンパニー公演

『花樟の女』のチラシである。

弊団の千賀功嗣が客演させていただいている。

 

 

上は、俳優座の前回公演『正義の人びと』より。

そして『花樟~』は『正義~』で演出を務めた

小笠原響による舞台でもある。

明日3月3日が初日。7日まで座・高円寺1で。

7ステージ完売と聞いたが、さて……。

 

と他所の宣伝はこれくらいにして。

最後に衣裳合わせの一場面。

インパクト(電動工具)越しに撮ってみた。

 

 

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