Yamakashi君が分岐点でタブレット端末で地図を見ています。
要所、要所で現在地を確認することはいいことで、タカ長師匠(?)としては目を細めて彼のすることを見ています。
といえばうるわしき師弟関係の話になりそうですが、そのような話題ではありません。その左の道標のことです。
下向きの矢印は何を示しているのでしょうか?
まさか、ここから地下トンネルに入れという意味ではないはずです。(笑)
可部冠山から南原峡に下りるコースにはこのような道標が何本かあります。ここはその「初級編」です。
その前にあるこの分岐点に立つと、タカ長の頭の地図が乱れてきます。頭の中で磁気嵐が吹いて、タカ長の足が誤作動を起こしそうな気がします。
その原因はこの道標です。
タカ長はこのコースを何度か歩いています。だからここで迷うことはありませんが、何度歩いても混乱します。この道標があるからです。
今は有難い時代で、自分の行くべき方向が分からなくても、とりあえず20~30メートル歩いてスマホの地図を見れば、自分が意図した方向に歩いているかどうかすぐに確認できます。
その意味では実害はない道標かも分かりませんが、少なくともタカ長には迷惑でしかない道標なのです。
このとき私たちは南原峡を目指していました。
しかし、yamakashi君は90度違う方向に歩いています。でも、これが正解なのです。
南原峡へのルートはここで90度左に曲がっていて、直進すると明神ダムに行きます。
南原峡の矢印を画面の向こう側、yamakashi君の方向に向けると、逆方向にある冠山はあらぬ方向を指すことになります。
下向きの矢印を「手前方向」を指しているのでしょうが、それにしても1枚のプレートに3方向を正しく表示しようとすること自体に無理があると思うのです。
碁盤の目のように区画された市街地なら、1枚のプレートに3方向、4方向を正しく表示することは可能かも知れません。しかし、山の地形は複雑なのです。
このルートにはこのような道標が何枚かあります。タカ長に言わせれば、それらすべては「迷惑な道標」でしかありません。
普通に山を歩ける人には不要な道標だと思うのですが、初めてこのコースを歩く人はどのような思いでこの道標を見ているのでしょうか。
これらの道標が正しい方向を示している、有益なものだと思う人が大半だとしたら、あの道標の前で誤作動を起こしそうになるタカ長の頭のほうがおかしいことになります。
タカ長としては、自分の頭はまだ誤作動を起こしていないと思っているのですが、本当のところはどうなのでしょうか。
どのような人が金をかけてあのような道標を設置されたのか、タカ長としてはその思考回路のほうに興味があります。