タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月21日

2008年10月21日 | タカの渡り観察
ここに来て 遊べやタカの 飛ばぬ日は


     ここに来て 遊べやタカの 飛ばぬ日は

 タカ長もスズメもヒマですね。暇人(?)同士、遊んだり遊ばれたり、、、、、。このように近くまで来てくれます。

 写真的には良くないですね。日の丸構図でモデルのスズメさんもすまし顔、写真に表情がありません。



 サクラのわくら葉が紅葉してくるのを見ると、観察地の静けさが身にしみるようです。ハチクマの頃には賑わった観察地でしたが、今日は終日タカ長ひとりでした。それは良いのですが、タカが飛ばなくてスズメと遊ぶようでは嬉しくありません。
 東向きハイタカがもっと出ても良いはずなのに、出ませんね。

今日の結果

   10月21日   晴  霞がかかったような状態です。

    観察者     タカ長
    観察時間    8:00-14:00

       ノスリ            2
       ハイタカ   東向き   5
       ツミ             2


 渡り総数5000羽の大台突破を目指してがんばっていますが、なかなか出てくれません。5000羽はただいま帰省中のトビ吉おじさんが観察地に帰ってきてから、と言うことで今週はあまり出さないようにします(???)。
 
今日の野鳥~ジョウビタキ♀


     ジョウビタキ     写真: キム・ソンヒョン


     ジョウビタキ     写真: キム・ソンヒョン

 タカ長観察地にジョウビタキ♀がやって来ました。メスは今季初認です。

 観察地の周りでは小鳥類が飛び回り、渡り不明のオオタカやハヤブサが合計10回以上出てくれたので、上の数字以上に楽しい観察でした。

    でも、やはりヒマですね。




裏山歩き

2008年10月20日 | 山歩きから
今日は裏山歩きです

 気分転換のための裏山歩きを決めたら、観察に最高の空が戻ってきました。皮肉なものですね。A山を中心に白い雲、今朝は観察条件は良かったようです。



 観察地のすぐ近くでもこのような紅葉が見られるようになりました。秋なのですね。それにしては気温が高すぎますが、、、、。



 今日のタカ長は植物写真家気分です。これはコウヤボウキです。裏山にはたくさんあります。



 これはアキチョウジです。これも普通に見られる花ですが、写真を撮るためにはその中の、傷が無くてきれいなものを探す必要があります。しかし、山歩きの途中の撮影ですからたくさんの花を逐一チェックできません。素人はそれでよい、と言うことにしています。
 チョと見るときれいでもアップで見ると花が萎れているのが合ったり、傷ついているのがあったりで、撮影できるものは少ないのです。

お詫びとお礼

 昨日のブログで大型SPと書いたのは適切ではないと言うご指摘を頂きました。言われてみればタカ長は何も考えないでSPと言う言葉を使っているようです。
 大型不明に訂正させて頂きます。

 このブログは迷惑な書き込みを避けるためにコメント禁止にしていますが、これを読んでくださる方はほとんど全員誰が書いているかご存知のはずです。
 
 このブログを読んで間違いや、タカ長が思い違いをしていることなどに気づかれた場合は遠慮なくご指摘くださるようお願い致します。



今日の観察~10月19日

2008年10月19日 | タカの渡り観察
一応中締めさせていただきます

 9月1日から続けてきた連続調査は今日で中締めさせて頂き、タカ長は明日は気分転換の裏山歩きの予定です。

 ここ何日か、青空の中からタカを探し出すのに疲れました。

 ノスリは峠を越えたのかも分かりませんが、東向きハイタカを含むハイタカ属の渡りは例年通りだとすれば20日から月末までがピークで、渡りは11月上旬でも見ることが出来ます。

 そのため観察は11月上旬まで続ける予定ですが、日によっては休んだり観察時間が短くなるかも分かりません。そのため今日中締め宣言をさせて頂いたわけです。





 観察地にやって来たジョウビタキは今日も飛び回っていました。近くの電線にも止まっていることもありますが、電線では絵にならないので遠くに止まったところを撮ってみました。本当はもう少し近いところに来て欲しいのですが、ジョウビタキばかり見ているわけではないのでそのチャンスはありませんでした。

 風景の中の野鳥と言ってもこれでは遠すぎるようですね。

今日の結果

  10月19日   快晴のち晴

    観察者    タカ長 キョージュ カメ吉 カンヌシ スワロ 二位の方 コリ吉
    観察時間   8:00-15:30

       ハチクマ          1
       ノスリ           17
       ハイタカ   東向き   7
       ハイタカ   西向き   1
       ツミ             9
       大型不明         1


 今日もハチクマが出ました。幼鳥です。これも観察地の上を割合低く飛んでくれたので観察者全員が納得の識別が出来ました。
 タカ長観察地ではもっとも遅い記録ではないかと思います。久しぶりに観察に来た二位の方と「折角来たのならハチクマの1羽でも見て帰らないと」と話していたら、まったくその通りになりました。

今日の野鳥~ジョウビタキ


      ジョウビタキ     写真: キム・ソンヒョン

 タカ長のおかしな写真を紹介したので、例によって口直しの写真です。

 韓国でのジョウビタキと言えば、このように地上に下りているジョウビタキではなく、電線などでさえずっているジョウビタキを思い出します。

 5月に韓国でジョウビタキの美しい声を聞くとこの鳥のイメージがもっと良くなりますよ。

今日の観察~10月18日

2008年10月18日 | タカの渡り観察
ノスリの世界は「半ドン」なの???

 今日もまた一点の雲もない快晴。連日の快晴つづきで少々ご機嫌斜めのタカ長、観察準備も早々にB山に沈む月を撮っていました。あのつきの上をタカ柱、とは言いませんが、せめてノスリの1羽でも飛ばないかと思いつつ、、、、、。



 タカ長の思い通りにならなくてA山の上を見たら高いところをノスリが1羽帆翔していました。8時半前、このような時間に現れるのは久しぶりのことです。
 これは、と思い付近を見るとその右にもそのまた右にも、そして遠くの山の上にもノスリが浮かんでいました。久しぶりの忙しさで、タカ長のご機嫌もすっかり回復したようです。

 それから30分程度で14羽、あっと言う間に昨日や一昨日の数以上のものを見てしまいました。出足好調やはり飛ぶ日には飛ぶのだと感心したものです。いくら快晴でも飛べは見えるのです。

 ところが11時30分を最後に飛ばなくなりました。午後は今日も13時13分に1羽だけです。午後は1羽しか飛ばないと言う日が続いています。

 ノスリの渡りは「半ドン」なのでしょうか。

 今日はキョージュに助けてもらいましたが、それでも午後はほとんど飛びませんでした。タカ長ひとりのときはうとうとすることがある午後の時間ですが、キョージュと一緒でも飛ばないことがわかって、チョッとだけへんな安心をしました。

 タカ長が昼寝しているから午後でないのではないのだ。

今日の結果

   10月18日    快晴

     観察者   タカ長 キョージュ コリ吉
     観察時間  8:00-15:00

       ノスリ            37
       ハイタカ   東向き    10
       ハイタカ   西向き     5
       ツミ             18

 今日のところは上々の成績、と言うことにしておきます。

 この結果を見て明日のギャラリーがふえないかなぁ



今日の観察~10月17日

2008年10月17日 | タカの渡り観察
ジリ貧状態の観察が続いています

 今朝の観察地は曇り空、楽に観察できると期待していたのですが、タカが飛び始める時間になると雲が無くなり快晴状態になりました。このところの快晴で少々うんざりしています。
 タカは見えない、珍鳥はもちろん小鳥類の動きも少ない、モズだけが元気に飛び回っている今日の観察地です。

 と言うことでいきなり今日の結果です。

今日の結果

   10月17日   曇のち快晴

     観察者    タカ長  他2名
     観察時間   8:00-15:00

       ノスリ           9
       ハイタカ   東向き   7
       ハイタカ   西向き   3
       ツミ            7

 ご覧のように泣かず飛ばずの状態です。東の情報から考えるともう少しノスリが飛んでも良いのではないかと期待しながら待っているのですが、、、、

 今シーズンはジリ貧状態で終わるのでしょうか?
 疲れも加わってさすがのタカ長も弱音が出てきたようです。

出前自然史博物館の情報です

 タカ長の鳥友からの情報です。今年も出前自然史博物館が開かれます。詳細は後日あらためてお知らせしますが、、、、、

   と き     11月16日(日)   10時30分から16時30分まで
   ところ     広島県民文化センター   第2展示室

 自然史博物館を出前してもらえるのですから有難いような話ですが、よく考えれば広島にこの種の施設が無いから県外の施設の協力を頂いて行わざるを得ない、と言うことでもあります。



 そこで多少あてつけ気味にお隣韓国の施設を紹介します。

 これはプサン市のナクトンガン河口エコセンターの展示です。韓国三大大河、ナクトンガンの河口の状態を立体的に展示しています。人がいるところはまだ水中になるのでしょうか、右に見えているのが河口のアシの根の部分です。その左にかもが泳いでいるところが水面で、その上をカモメが飛んでいます。水中には魚が泳いでいます。三階吹き抜けの部分を使った立体的な展示です。



 慶尚南道のウポ沼にある生態展示館の中です。私が訪ねた日にも先生に連れられた子どもたちが見学に来ていました。



 先生が一生懸命に説明されていますね。このような風景は広島では見ることが出来ません。残念なことです。

 ちなみにこの展示館も新しいもので、2007年10月に私たちが訪ねたとき館長さんから「あなたたちはここを訪れた最初の日本人です」と言われ歓待されました。

 最近この種の環境教育施設が次々に建設されているのは、今月末に慶尚南道のチャンウォン市で行われるラムサール条約締約国会議の開催と関係あることは容易に想像できます。しかし、それとは関係ないところでも例えば群山にも立派な施設がありますし、昨年12月におきた原油流出事故を記念する博物館建設も進んでいます。

 チョッピリ癪な話ですが、この面では日本が負けているような気がしてなりません。

ラムサール条約締約国会議のことは下のサイトをご覧下さい。日本語で見ることが出来ます。

http://japanese.ramsar2008.go.kr/main/




今日の観察~10月16日

2008年10月16日 | タカの渡り観察
今日も泣きたいような快晴ですが、、、、何か良いことが、、、、

 今日も快晴です。おなじことは何度もコメントしたくありませんから、写真の撮り方を少し変えてみました。



 一点の雲ナシ、です。タカのほうはサッパリですが、小鳥のほうに良いことがありました。
 ジョウビタキがやって来ました。オスです。今季初認ですから記念撮影を、と思いタカ長の高級カメラを取り出し準備しましたが、シャッターチャンスを待つ間に逃げられてしまいました。撮り逃がしです。

 しかし、チャンスはそのすぐ後にやって来ました。目の前のサクラの木に大きめの鳥が止まったので双眼鏡で確認すると何とアリスイです。ジョウビタキを撮に逃がしたのでカメラはスタンバイの状態です。急いでピントを合わせて撮りました。3枚撮りましたが、3枚目のときは飛び去る寸前、写真を見ると羽を広げていました。



 これがオリジナルの写真です。私のカメラでは精一杯の撮影。文字通りの証拠写真ですね。



 トリミングしてみましたが、私のカメラは500万画素ですからこの程度です。



 3枚目は飛び立つ寸前です。
 これがすべてですが、アリスイであることだけはお分かりいただけるはずです。もちろんタカ長観察地の初記録です。



 ノビタキは相変わらず観察地の周りで見ることが出来ます。この個体は顔が黒いタイプなのでしょうか?タカ長は最近小鳥類をマジメに見ていないので気のきいたコメントは出来ません。

今日の結果

   10月16日    快晴

     観察者    タカ長
     観察時間   7:30-15:30

       ノスリ              6
       ハイタカ   東向け    10
       ハイタカ   西向き     1
       ツミ               3

タカの面では特記することのない観察でした。

 それにしても期待したほど出てくれません。もう少し出てくれないと疲れ倍増で、集中力がなくなりそうです。



今日の観察~10月15日

2008年10月15日 | タカの渡り観察
純白の貴公子を見送りました

 タカ長観察地の今年最後の(?)ハチクマは純白の貴公子でした。

 観察地のすぐ前、低いところにはいって来たノスリを見ていたら、そのすぐ後に影が映るくらい低いところを4羽のタカが入ってきました。見るとハチクマの幼鳥が1羽と2羽のトビでした。その3羽はノスリに合流して帆翔し、高度を上げていきました。
 このハチクマは今シーズン最も近くて低く入って来たので、しかも順光なので純白の下面もよく見えました。今シーズン最後のハチクマからの贈り物かも分かりませんね。

 もう1羽のハチクマはそれより少し先、少し遠いところで同じようにノスリと一緒に帆翔しているところを見つけました。この時期遠いところで帆翔しているタカを見てもなかなかハチクマと識別するのは難しいのですが、今日のハチクマは近くて、おまけにノスリと一緒に帆翔したので迷うことなくハチクマと断定することが出来ました。



 サクラの葉が紅葉を始めた観察地の空は快晴。タカを探すのに一苦労の状態です。本当はもっとたくさん飛んでいるはずですが、この空ではどうにもなりません。半分はあきらめ状態の観察でしたが、その中で至近距離のハチクマを見送ることが出来たのはラッキーでした。

本日の特別ゲスト

 



 特別ゲストのチャーリー君です。吠えることを知らないおとなしい犬です。タカが渡ってきたら声で知らせてほしいのですが、、、、、無理でしょうね。

今日の結果

   10月15日   快晴

     観察者   タカ長 アニマ
     観察時間   7:30-15:30

       ハチクマ            2
       ノスリ            12
       ハイタカ   西向き     2
       ハイタカ   東向き     9
       ツミ              6

 7:45観察地の目の前の谷からハイタカが出てきて低く帆翔し、頭の上を北東方向へ渡って行きました。これも低くて肉眼で見送ったのですが、、、、それからはなかなか出てくれませんでした。

ハチクマの渡り数一覧表



 少し見難いでしょうがハチクマの集計票を紹介します。ご覧のように今シーズンは4072羽、過去最高を記録しました。
 数が増えた最大の理由は観察に来ていただいた人が多かったからです。観察されるタカの数は間違いなく観察する目の数に比例します。

 今シーズンの渡りは峠を越えていますが、これからもタカ長観察地をよろしくお願い致します。

今日の観察~10月14日

2008年10月14日 | タカの渡り観察
今はもう秋

   今はもう秋
          誰もいない海
   知らん顔して
          人がゆきすぎても

 トワエモアが歌ってヒットした「誰もいない海」の冒頭の部分です。今日のタカ長観察地はこの歌の雰囲気どおり、誰もいない観察地と言いかえればピッタリでした。



 雲が厚くて風はなし、このような日にはなかなか飛んでくれません。黒いものが視野に入って、ハッと思ってみると名も知らない虫。今日はこの虫が特に多いように感じたのはタカが少なかったからでしょうか???





 朝観察地に着いたらエゾビタキが2羽観察の周りを飛び回っていました。その時は写真を撮る気はまったく無かったのですが、何時まで待ってもタカが現れないのでノビタキを撮りました。その後エゾビタキは現れなかったので、今日のところは撮り逃がしです。またチャンスがあるかどうか???

 まいど人様にお見せできるような写真ではありませんが、3万円で釣りが来る高級カメラ+手持ち撮影の参考として、文字通りご笑覧ください。

今日の結果

   10月14日   曇

     観察者    タカ長
     観察時間   8:00-16:00

       ノスリ            8
       ハイタカ   東向き   10
       ハイタカ   西向き    2
       ツミ             1

 数は少ないのですが東向きハイタカがトップになりました。ここにも季節の移ろいを感じます。



 今日の観察地は午前中を中心に厚い雲に覆われ、まったくの無風状態でした。そのような中でもノスリが2羽、そしてまた1羽まったく羽ばたかないで帆翔して高度を上げ、やがて雲の中に消えていきました。

 このような日でも上昇気流はあるのですね。今日のような日には、いかにも重そうに羽ばたいて渡っていくノスリやハチクマをよく目にしましたが、まったく羽ばたかないで高度を上げることも出来るのですね。

 上昇気流の起き方も、私たちの感覚とはずれているように思いました。

 天気の悪い日はタカは渡らないと考えている人こそ、今日のタカ長観察地に来てノスリの渡りを見て欲しかった、と感じています。

今日の観察~10月13日

2008年10月13日 | タカの渡り観察
ツミな鳥もいたもんです

 今朝は快晴。連休の観光組には最高の天気になりました。タカ長の義妹も信州旅行、西穂高のロープウエイに乗って北アルプスの一角に登り、目の前の笠ヶ岳など北アルプスの秋景を楽しんだようです。



 タカ長観察地のメタセコイアの木も色づいてきました。タカの観察はこの木が赤褐色に色づくまで続きますが、いずれにしてもこのように一点の雲も無い日は見難くて疲れます。



 セイタカアワダチソウの花も開いてきました。秋本番、といって良いのでしょうが、観察者の気分は良くても青空が深くて鳥が見えませんでした。

 今日のような日にツミがたくさん飛ぶようです。小さいので高く飛ばれたら、標高の低いタカ長観察地ではお手上げ状態になります。秋空に小さなツミ、本当に罪な鳥がいたものです。見つけにくい上にツミだ、ハイタカだと識別に苦労させられるのですから、、、、、困ったタカです。

今日の結果

  10月13日   快晴のち晴

    観察者   タカ長 トビ吉  他 2名
    観察時間  8:00-16:00

       ノスリ           30
       ツミ            29
       ハイタカ  東向き    8
       オオタカ          1

 飛ばなかったのか、それとも見えなかったのか?おそらく後者だと考えるのが本当だと思われます。ハイタカ属にしてもノスリにしてもこれから数が増えるのだと考えているのですが、、、、、、。

ハチクマのシーズンは終わったようですね

 ハチクマのシーズンはほぼ終わったようです。これからも1羽、2羽程度は観察されるかも分かりませんが、大勢に影響を与えるようなことは考えられません。

 そこで今シーズンの記録をグラフ化したものを紹介します。まとめ役はトビ吉おじさんです。



 上のグラフは今シーズン観察された数をグラフ化したものです。

 下のグラフはそのグラフに昨年の記録を加えたものです。このグラフを見ると一目瞭然ですが、昨年は今年より1週間近くピークが遅かったことが分かります。

 今年の春も一週間程度早くピークが来ました。早く渡ってきたから早く帰ると言うようなことが簡単に言える世界ではありませんから、その原因についてはコメントしません。

 そのあたりの考察はタカ長ブログファンの方々にお任せすることにします。





今日の観察~10月12日

2008年10月12日 | タカの渡り観察
キノコの秋はタカの秋???

 タカ長観察地はヒマ続き、売り上げがガタ落ちでこのままでは倒産(?)

 と言うこともありませんが、予測したほど渡ってこないのは事実です。ノスリも東向きのハイタカも少ないですね。
 
 観察地の裏山にキノコ採りに行った友だちからキノコをもらいました。これだけが今日の収穫(?)



 キノコに疎いタカ長はその友だちを信用して食べるだけです。


     左が アミタケ          右が   ヌメリイグチ

 アミタケとヌメリイグチ。私には初めて聞く名前ですが、ともに「イグチ」の仲間とか、ブログでは紹介できませんがとても香りの良いキノコです。
 アミタケはご覧のように傘の裏が網目模様になっているからこのような名前が付いたそうです。

 どんな味がするか???それはこれからの楽しみです。

今日の結果

   10月12日    晴ときどき曇

     観察者   トビ吉 タカ長
     観察時間   8:00-16:00

       ハチクマ          2
       ノスリ           13
       サシバ           7
       ツミ            19
       ハイタカ  東向き    1

 なかなか数は増えてくれませんが、それでものんびりと渡りを楽しんでいます。枯れた心境にならないとこの時期の渡りは楽しめないのかも分かりませんね。

野鳥の飛翔

 例によって口直しにきれいな写真を紹介します。


     セイタカシギ     写真: キム・ソンヒョン


     レンカク     写真: キム・ソンヒョン

 ソンヒョン君の写真から、野鳥が飛んでいる写真を選んでみました。こうして写真で見るとあらためて思うのですが、野鳥たちが飛ぶときは足を一杯に伸ばし、体を伸ばして空気抵抗を少しでも抑えるように工夫しているのですね。それを写真で見ると無駄なものをすべてそぎ落とした美しさを感じます。

 タカ長は最近、ハチクマが衛星追跡用の発信機やアンテナを背に付けられて飛んでいる写真を目にしました。渡りの航跡をたどる研究で、初めてその航跡図を見たときは感動したものです。

 最近あることで明らかになったのですが、アンテナを付けられて飛んでいるハチクマの数はタカ長が考えていたより多いのです。ハチクマの渡り経路の概要が分かってきた現在、より多くの個体に発信機を付けて飛ばす意味がタカ長にはイマイチよく分からないのです。

 野鳥に発信機などを付けて飛ばすとき、その野鳥の重さの2%までのものなら問題ないとされているようですが、その根拠が分からないのです。それ以上に分からないのは、ハチクマが異物を付けられて飛んでいるときの空気抵抗など物理的、生理的側面が検証されているのかどうか、そのことが分からないのです。

 上の写真を見ればすぐに分かることですが、野鳥たちはあらゆる無駄を省いて空気抵抗を少なくする努力をしているはずです。それはオリンピックの水泳選手が、少しでも性能の優れたS社製の水着を選ぶ努力に似ています。

 そのような野鳥たちの努力に水をさすことにならないのか、心やさしい(?)タカ長としては異物を背中に付けられて飛ばざるを得ないハチクマたちに同情せざるを得ないのです。体重の2%までなら、少しくらい空気抵抗が増えても問題ない、とするのはあまりにも身勝手な人間だけの理屈だと思えるのですが、いかがでしょうか?

  そのような思いで野鳥の飛翔写真を紹介させていただきました。