タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月2日

2008年10月02日 | タカの渡り観察
流れはすっかり変わったのでしょうか???



 観察地のサクラの葉も赤くなってきました。南よりの風は北東方向の風に変わりました。季節は確実に進んでいます。

 それにともなって渡りの姿も変わってきたようです。今日はハチクマの数とノスリの数が好勝負しました。

 トビ吉おじさんとタカ長、馬券ならぬ鳥券を買った気分で観察です。

 トビ吉おじさんは本命のハチクマ
 タカ長はノスリのがんばりにかけました。

 第1コーナーを回っても第2コーナーを回っても両者譲らず先頭争いを続けています。ハチクマが出ればノスリが追い、両者の勝負は最終の直線コースにもつれ込みました。両者ムチを入れての接線です。

 1羽の差のまま直線コースの半ばを過ぎた頃、タカ長が2羽のタカを見つけます。観察者全員で確認するとハチクマ1とノスリ1。またまたタカ長が2羽見つけ、全員で確認すると今度もハチクマ1とノスリ1。相変わらず1羽の差です。
 またまたタカ長が1羽見つけます。皆で確認。しかし、それはハチクマでした。

 この勝負、最後に首を伸ばしたハチクマが首の差で勝ちました。19対17です。

 首の差の勝負になったらノスリに勝ち目はありませんね。

 最後のチャンとオチのついた今日の好勝負でした。



 そのように書くと不真面目に観察したようですが、本当はご覧のように皆さま真剣に双眼鏡を覗いていたのですよ。ゆめゆめお疑いのないように。

今日の結果

  10月2日    晴

    観察者    タカ長 トビ吉 カンヌシ カメ吉 二位の方 アニマ コリ吉
    観察時間   7:30-17:00

       ハチクマ          19
       ノスリ            17
       サシバ            1
       ツミ             10
       オオタカ           1
       ハイタカSP         1
       ハイタカ   東向き    1

 ついにハイタカの東向きがでました。このブログでは特記しないハイタカ属の渡り方向はすべて西向きの渡りです。煩雑さを避けるようにそのように処理することにしています。

 それにしても間口ばかりは広がりましたね。数は出ませんが、これからは色々な渡りを愉しむ時期になります。

今日の差し入れ

 トビ吉おじさんが「そればかりは止めておこうよ」と言っていたのがこのコーナーです。何となく物乞いしているようでトビ吉おじさんの気持ちが許さなかったのです。

 ところが今日の差し入れが美味しかったので、トビ吉おじさんの決心は吹っ飛んでしまったようです。



 それがこれです。何と言うの?栗の渋皮煮?アジさえ良ければ名前なんて問題にしないのだ。

 タカ長のいとこの奥さんは栗の皮をむぐ名人、もしくは迷人。いやいや本当は名人なのです。従ってその奥さんの作るこのお菓子は仲間内でも大好評なのです。

 その味にトビ吉おじさんの自尊心も吹っ飛んでしまった、と言うわけです。


 今日ばかりではありません。9月1日の観察開始以来おおくの人たちからたくさんの差し入れをして頂きました。あらためて心から御礼申し上げます。

 タカ長をはじめタカ長観察地に集まる面々は遠慮と言うことを知らない人ばかりです。差し入れしていただいたものは気持ち良く頂きます。

   ここまで書くからタカ長の品格が落ちるのですね。止めておくつもりでしたが、子どもの頃から遠慮することを知らないまま育ったものでつい地が出てしまいました。笑って許してくださいね。




今日の観察~10月1日

2008年10月01日 | タカの渡り観察
ハチクマの渡りはまだまだ続いているようですが、、、、、

 それにしてもよく晴れました。台風一過の青空、とはこのことなのでしょうか。観察地には北東方向から快い風が吹いて快適な観察でしたが、空が青くて目が痛いくらいでした。



 観察地の前を1羽のツミが渡ってきました。ツミってこんなに大きなタカなの?と思わせるほど近い距離、暇に任せてそのツミを追っていたら、何と何とその先にタカの群がいるではありませんか。

 「何、これ」と二位の方。パッと肉眼で見て20羽くらいが柱になり、流れ始めているもの、タカ柱に流れ込んでくるもの、短時間でしたがチョッとだけパニクってしまいました。数えたのはトータルで60+、私たちが気がつく前に流れていったのがいたかも分かりません。逃げた魚は大きいのですが、本当は逃げた魚がいたのかいないのか、それさえも確認できない小さなドラマでした。

 まさにツミ様様です。あのツミがいなかったらおそらく全員が見逃していたことでしょう。

 上の写真はそのドラマの現場です。このような写真をみせれれても面白くはないでしょうが、、、、、、。このように深くて青い空でハチクマが舞っていたことだけは事実なのです。なにぶんにも数が数なのでカメラを構える余裕はありませんでした。



 終日観察地のサクラの枝を爽やかな風がゆすっていました。

 明日も好天、ハチクマの渡りはまだまだ続きそうです。

今日の結果

  10月1日    晴

    観察者    トビ吉 タカ長 二位の方 カメ吉 カンヌシ コリ吉
    観察時間   8:30-16:30

       ハチクマ         103
       ノスリ             3
       サシバ            2
       ツミ             14
       チゴハヤブサ        1


 今朝はタカ長も早朝出勤が出来ませんでした。天気予報を見ていろいろ用事を入れていたからですが、予想以上に天気の回復が早かったので対応できませんでした。

 7時台に100羽以上の塒立ち???

 そのようなことはなかったはずです。しかし、明日は?

     タカ長は早朝出勤の予定です。
 
今日の野鳥

 タカ長観察地でもハチクマの幼鳥が数多く観察されるようになりました。それと並行するようなかたちでノスリも見られるようになります。


     ハチクマ     写真: キム・ソンヒョン

 これまでのようにここで観察される大型のタカはほとんどすべてハチクマ、と言うわけにはならないのです。観察されるタカの種類が多くなるのは楽しくて、嬉しいことなのですが、それとともに識別にもいままで以上に気を使うようになります。


     ノスリ     写真: キム・ソンヒョン

 タカ長がこの時期一番苦労するのがハチクマの幼鳥とノスリの識別です。図鑑で見ればまったく苦労することのない識別ですが、現場で見ると動体視力の衰えたタカ長の目には難しいのです。

 いまさら視力が回復することはないでしょうから、これからもこの時期の観察ではタカの識別に苦労することになりそうです。

 今日は淡色型幼鳥を2回見ました。順光線で見る淡色型は色白の美人、ドキッとするほどきれいでした。ドラマの無い今年のハチクマですが、たまには良いこともあります。