タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

渡り初認は???

2009年02月19日 | タカの渡り観察
ノスリの渡りは秒読み段階に入りました

 午後から雨になりました。これから月末にかけて好天続きではないようですね。これからは空を見上げながらノスリ1号を待つことになるのですが、、、、、。



 タカ長観察地の宝の山からこのようにノスリが流れてくるのは時間の問題なのです。例年2月の終わりにノスリの渡りを観察していますから、、、、、。



 宝の山の上空を一気に流れてくるノスリはこの距離ではありませんが、麓を巻いてくる個体ならこの程度の距離を飛ぶものもいます。もちろん全体的には数は少ないのですが、しかし、気持ち的には全部のノスリがこの距離を飛んで欲しいのです。



 そして頭の上で帆翔してくれれば文句ナシなのですが、、、、。

 今シーズン最初のノスリは何時どこで記録されるでしょうか。これからは天気図を見ながら渡りを予想することになります。なかなか分からないタカの渡りですから、予想してもその通りの結果が得られるかどうか分からないのですが。

観察開始は今のところ3月1日からの予定です。

 渡りシーズンを前にこのブログへのアクセス数も若干ですが上昇傾向にあります。その日の結果をその日のうちに速報するつもりですから、このブログのチェックをお願いします。


韓国のトモエガモ

2009年02月18日 | 韓国情報
気がつけばトモエガモのシーズンですね

 気がつけば2月も半ばを過ぎました。早いものです。

 この時期はタカ長にとってはトモエガモのシーズン、と言えそうです。何度か群山に行ってトモエガモの群舞を見たことがあるからです。
 トモエガモは群山だけで見えるわけではありませんが、春を前にして多くのトモエガモが集まっているところを見るのが何と言っても一番です。その意味で群山に行って見るのが一番良いと思っているだけです。



 この写真のように明るい時間に飛んでくれると写真的には助かるのですが、、、



 普通はこの写真のように夕暮れ時に飛び立つのを見ることになります。その群が近くを飛んでくれるか、遠くを飛んでくれるかは私たちにとっては運みたいなもの、と言わざるを得ません。

 しかし、多少遠くを飛んでもこれだけの数の鳥が飛ぶのを見ることはないのですから、やはり感動モノには違いありません。



 あまり多すぎるのも、、、、と思う人もあるかも分かりませんが、しかし、一度は見ていただきたい鳥、鳥が作り出すシーンには違いありません。

ウォン安の今が韓国に行くチャンスなのですが、、、、、

 身軽に飛び歩けないこのところのタカ長です。


今日の裏山

2009年02月17日 | 山歩きから
オオルリ用の巣箱の設置を終わりました

 今朝は一転して雪模様の天気、タカ長観察地も寒々とした風景に変わりました。



 広島市の方向はご覧の通りで市街地を見ることが出来ません。



A山からB山への稜線は深いガスの中です。



 C山は見えていますがこちら側も天気が良くありません。

 このような裏山に行ってオオルリ用の巣箱の設置を終わりました。これで全10棟が完成したことになります。あとは入居を待つばかりです。

 しばらくすると夏鳥の季節になります。その頃は連日のように巣箱の様子を見に通うことになりそうです。

 その小さな「わくわく体験」がたまらないですね。

 タカの渡りの面では今春初めて日韓共同調査が始まります。どのような結果になるのか、その内容はともあれ日々のわくわく体験がたまらないですね。

 南の国マレーシアでは初めての長期調査が行われるようです。タカ長観察地からもハチクマの渡りを見に行かれますが、信州からも行かれるようです。その人たちがどのような土産話を持って帰られるか、そこにもわくわく体験がかくされています。

 渡りの観察もますます面白くなりそうです。

花粉の春

2009年02月16日 | 山歩きから
裏山もスギ花粉でいっぱいです

 今日の裏山。参加者は11名。いつものように荒谷林道を鳥など探しながらゆっくりと歩きました。


 昨日、一昨日と違って天気は冬型、冷たい風が吹きつけてきます。ふと谷すじをみると、、、、、、



 一瞬「何、あれ」と思いましたが、あれは間違いなくスギ花粉。NHKニュースなどで良く見る花粉が飛散する現場です。あわててコンデジを出して、撮影準備が完了した頃にはかなり飛散していましたが、それでも次々と吹き上げられてきました。



 タカ長は熱心に、花粉症の人が泣いて喜ぶ(?)ような写真を撮っていたら、先のほうで何やら「赤い鳥が何とか、、、、」と言っているのが耳に入りました。
 林道の斜面にベニマシコが出たようですが、タカ長が行ったときは逃げた後、今日も見逃す羽目になりました。今年は赤い鳥に縁がないようです。



 こんな鳥だったのでしょうか?話しぶりではもっと赤が目立つ鳥だったようです。赤い鳥は珍しくないが、スギ花粉が飛散する現場に立ち会うことは珍しいのだ、と負け惜しみを言ってみても、やはり逃げたベニマシコが恨めしく思われます。



 タカ長が見たのはさえずりを始めたシジュウカラやヤマガラ、コゲラ、そしてマヒワくらいです。空を注意していてもカラスの姿も見えませんでした。

 とこあれこれから花粉症の人には辛い季節が続きます。タカ長もン十年も「アレルギー性鼻炎」に悩まされてきたので、鼻の調子の悪い苦しさは良く分かるのです。

 タカ長はある日突然症状が出なくなりました。口の悪い友だちは「鈍くなったのだ」と言いますが、このような鈍さは大歓迎ですね。まさしく「鈍感のすすめ」です。鼻粘膜をホルマリンか何かで固めてしまったら何にも感じなくて楽になるのでは、、、、、、と言うようなわけの分からないことを考える人は多いはずです。かつての私がそうでしたから。

 花粉症の人に「がんばってください」と言っても、何をどのようにがんばれば良いのかわかりませんね。そう考えると投げかける言葉もないので、従兄弟など捕まえて茶化してばかりいます。

 花粉症の人をからかっていたら症状が再発するかなぁ。クワバラ、クワバラ。

初音を聞きました

2009年02月15日 | バードウォッチング
山仕事 ひと息ついて 初音聞く  タカ長

 昨日からの暖かさ、いや夏日になったところもあるようですから人によっては「昨日の暑さ」と言わないといけないのかも?それにしても、、、、、まだ2月中旬なのですよ。



 このところ毎日のように裏山を歩いています。落葉樹の森もまだ芽吹いていないので明るくて良いのですが、その割には鳥の姿は少なかったようです。



 このような芽吹き前の森を歩いていてウグイスの初音を聞きました。裏山では今年の初認です。女房殿は昨日タカ長団地で聞いたそうですから、この面でもまた女房殿の後塵を拝することになってしまいました。かあちゃんには頭が上がりません。

 ともあれ春本番ま近、渡りの春が待たれます。

うぐひすの あちこちするや 小家(こいえ)がち  蕪村

うぐひすの 前山いよよ 雨の中  水原 秋桜子

 本日は少し格調高くしめることにしました。(この一言が蛇足、分かっているのですが、、、、)

今日の観察地

2009年02月14日 | タカの渡り観察
いくらなんでも早すぎますね、、、、、

 ヤボ用があってタカ長観察地に行きました。春本番の暖かさ、何か出ないかなぁ、と宝の山を見ていたらピークの上をこちらに流れてくる鳥影。



 こんな鳥がタカ長観察地の王道コースを流れてくるではないか。8倍の双眼鏡しか持っていませんでしたが、先ず間違いなくハイタカです。おいおいいくらなんでも早すぎるだろうと思ってみていたら、その他かは急に左に曲がりしばらくして爆弾!~一直線に裏山の緑に消えていきました。



 このところのタカ長、身辺多忙(?)山歩きのこともありますが、タカの渡り日韓共同調査に向けて、仕掛け人の一人としてあれこれ考えています。キム・ソンヒョン研究員から「イヌワシの調査のために済州島に行くので、一緒に鳥を見たい」と言う誘いを受けたので、5月の共同調査の打ち合わせを兼ねて行くつもりになったのですが、、、、、、

 航空券が取れなくていまだに「キャンセル待ち」の状態が続いています。老々介護の身では、出発直前になって航空券が取れても老母を預ける手配が出来ません。だんだんと情勢が厳しくなっています。

 もう一つはタカ長観察地のある公民館に、タカの渡りに関する展示を求められ、ただいま準備中です。要するに私たちの町の上を多くのタカが渡ることを紹介すれば良いそうなので、一般向けにの啓発活動として準備しているのです。

展示の詳しい内容が分かりましたらあらためて紹介させていただきます。

春よ来い、鳥よ来い

2009年02月12日 | タカの渡り観察
夏鳥の到着が待たれます、、、、、、

 昨日は「黄砂一番」、今朝もまだ視界がすっきりとしなくて太陽が霧の中から昇感じでした。昨年よりの1ヶ月早い黄砂の飛来のようですが、いずれにしても春まじかと言うことでしょう。

 タカ長はこのシーズンオフの間に裏山をせっせと歩きました。そのため裏山の状況についてはこれまでになく詳しくなりました。今まで知らなかったところでサンコウチョウが飛んでくれそうな、、、、、要は単なる想像なのですが、歩くたびにその想像が膨らんできて、今にも夏鳥がやってきそうな気がしてくるのです。



 あの沢沿いの杉林にサンコウチョウが飛ぶ姿を想像したり、、、、、



 あの尾根道でサンコウチョウが営巣していたり、、、、、、想像は膨らむばかりです。



 オオルリなんかはあちらこちらで繁殖しそうですね。何しろオオルリ用のマンションを10棟準備しているのですから、、、、、、。



 この調子では裏山の沢という沢ではオオルリが繁殖して、裏山が瑠璃色に染まるのではないか、と想像したり、、、、

 想像はそれだけでは済みません。8色の鳥が飛んだり、目の上が白い2色の鳥がきれいな声で囀ってくれたり、、、、

タカ長の想像が全部実現したらタカ長観察地の駐車場には大型バスが並ぶようになるはずです。

 ノスリもまだ、ハチクマもまだなのにアテのない想像を楽しんでいるタカ長です。


 

美術展へのご案内

2009年02月11日 | 日々雑感
植田利彦絵画展



 休日の午後は美術鑑賞に行きました。作者の植田さんはいわばご近所さん、前回(5年半前)の美術展にも寄せてもらいました。近所づきあいといってしまえばそれまでですが、私は植田さんの具象画が好きなのです。抽象画を見ると頭が疲れますが、植田さんの絵はどこまでも具象画(このような言い方があるのかなぁ)で、今回の絵は空気がとても澄んでいるように感じました。





 会場には油彩11点、水彩(全6号)12点が展示されています。今日は休日のためか、次々と観賞される人が訪れていました。



 これはパンフレットの表紙にも使用されている「夏の日のマラローラ」です。イタリアで描かれた作品です。



 これは「冬のオペラ座」 パリのオペラ座の風景です。

 タカ長のコンデジで撮った写真ではその空気感まで写すことができませんが、何故か私はクリアな空気を感じました。

 植田さんの話では特に作風が変わったわけではないようですから、これは私の感じ方なのかも分かりません。最近ではより細部まで描いておられるようですから、ひょっとしたらそのことがクリアな印象を強くしているのかも分かりません。

 ともあれ時間が取れる人は廿日市市のさくらぴあまで足を運んで下れば幸いです。

 最初の写真のように2月15日(日)までです。

タカの写真

2009年02月10日 | バードウォッチング
日韓の写真家の競作のつもりですが、、、、、

 昨日のブログで「沖田武写真展-西日本の野鳥たち-」を紹介しました。ハヤブサの写真も良いのですが、クマタカの写真も素晴らしいものがあります。そこで我がキム・ソンヒョン研究員の写真と競作のつもりで彼の写真を紹介したいのですが、、、、、、。

 韓国にはクマタカはほとんどいないのです。いままでに記録が3例ありますが、そのうちの2例ははるか昔の記録で、言ってみれば歴史上の記録みたいなものなのです。だからソンヒョン研究員もクマタカを見たことがないのです。これでは競作になりませんね。

 気分だけの競作。

 日本対韓国
 若手対ロートル いや失礼 若手対ベテラン

 そのような気分の競作ですが、沖田さんの写真はナカムラ病院に行って見てください、と言うきわめて不親切な競作です。



 我がソンヒョン研究員にはクマタカがいないので、大きさで勝負するつもりでまず最初にカラフトワシの写真を紹介します。




 つづいてはオジロワシです。これくらい並べると沖田さんのクマタカに、重さでは勝てるでしょう。作品の出来は、、、、、両氏の作品を見て皆さんが決めてください。



 もう一つダメ押しのつもりでソウゲンワシです。さすがの沖田さんもソウゲンワシは撮っていないでしょう。おそらく。



 最後はハヤブサです。写真に甲乙をつけることは出来ませんが、しかし、決定的瞬間という意味では沖田さんの勝ちだと思います。年の功か、それとも消費したガソリン代の差なのか、ソンヒョン研究員も沖田さんの作品を見ると素直に納得してくれるはずです。

 沖田さんの作品を見ていない人には何のことか分からないかもしれませんね。すべては見てのお楽しみ、佐伯区に来られた人はナカムラ病院に足を運んでください。



 最後は型どおりの写真で今日のブログを締めることにします。

 今日も裏山を歩きましたがそろそろノスリの動きが気になりだしました。

 今年の渡り初認はいつになるのでしょうか?


野鳥写真展のお知らせ

2009年02月09日 | バードウォッチング
沖田 武 写真展
     ― 西日本の野鳥たち―

 野鳥写真展のお知らせです。ご存知の人もおられるでしょうが、時々タカ長観察地にも来て大砲のようなカメラをセットしてタカを待っておられる沖田武さんの写真展が開催中です。



 昨日の山歩きのあと仲間と一緒に見てきました。場所は佐伯区のナカムラ病院のロビーと廊下です。ナカムラ病院では患者さんや病院を訪れる人のために病院のホールや廊下をギャラリーとして開放され、色々な展示をされています。沖田さんも縁あって同所で写真展を開かれているのです。



 廊下の両側、ロビーには63点の野鳥写真が展示されています。



 病院の廊下ですから手すりが設置されていますね。



 このように「レントゲン室」と言う表示があるのも病院らしいですね。



 写真展の内容については多くを語りません。実物を見ていただくのが一番だと思うからです。

 この中央の写真はサンコウチョウです。巣を飛び立ったとき尾羽をこのようにするのでしょうか?文字通り「決定的瞬間」を写真に上手く収められています。

 私たちにもっとも関心のあるワシタカ類の写真は実物を見ての楽しみ、と言うことにさせて頂きます。ハヤブサやクマタカの写真には背筋がゾクゾクするような写真が展示されています。

 昨日沖田さんから電話で直接話しを聞いたのですが、これらの写真を撮るために現場に数ヶ月も通い、ハヤブサやクマタカが見せる一瞬の姿をカメラに収められています。本当に決定的瞬間を捉えた、と言う意味ではすごい写真が展示されていますよ。

 チョッと意地悪なタカ長、これら63枚の写真を撮るためにガソリンを何リッター燃やしたのだろうかと考えました。1枚あたりにしても相当量を消費されているはずですから、そのガソリン代の元を取るため(?)にも一人でも多くの人に見ていただきたいと思いました。

 タカ長観察地からは車で数分のところにありますから、必見の写真展として紹介させていただきました。

 会場: ナカムラ病院
       広島市佐伯区坪井3丁目818-1
       電話: 082-923-8333

写真展は3月31日まで開かれています。タカ長観察地のお帰りに行って見られるようお勧めします。

 沖田さんの話では3月にはいると何十枚かの写真の差し替えを考えておられるようです。と言うことは一度行かれた人ももう1回楽しめると言うことです。最新作の展示を期待しましょう。