武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

キャノンの薄汚い製品。 伊丹十三の死の真相。

2008年12月17日 | 人間の欲望
キヤノン
まあ、カメラはキャノン以外にもたくさんあるし、プリンターもエプソン、HPがあるからキャノンがなくても何ら問題ない。
キャノンの御手洗富士夫は経団連の会長か何か知らんが、大分県出身で大分県から工場誘致の為の補助金を10億単位で貰って大分県にカメラ工場を作った。
補助金という日本全国の国民の税金を貰っておきながら、契約を守らずに派遣切りを行なっているのが実態だ。キャノンの年間の連結経常利益は何と7600億円にも上る。
大分県でカメラを製造している大分キヤノン(国東市)と大分キヤノンマテリアル(杵築市)の非正規労働者1200人が、雇用契約を解除されているが、杵築市は、失業者を臨時職員として雇用することにしたという。希望者を最長で1か月間、交代で来年3月まで雇う考えで、市役所にある全25課が1~2人ずつ確保することを目標にする。相談者の中には実家に帰る交通費さえないという人もいるという。臨時職員となった場合の住居は、市営の宿泊施設を提供する。
さて、短期ですら雇用契約を守らず、人間をブタのように切り捨て、巨額の利益を積み上げていくキャノンの製品は何か薄汚く見えてくる。

麻生太郎。
この薄らバカは、総理の座に居座ることも長くはあるまい。
民主党が雇用対策法案を19日に参議院で強行採決するという。当然だ。それに対して、自民党の参院国対委員長の鈴木は、「民主のやり方は、ナチスだ、大政翼賛会だ、暗黒の府だ」と並べ立てていたが、笑ってしまった。我が国の総理大臣が、例え「薄らバカ」であったとしても「百年に一度の経済危機」であり「政局より政策をスピード感をもってやる」以上、12月のヒマな国会で緊急に決議を行なうのは民主主義国家の政治家のやるべきことなのだ。それを指して、ナチスの暗黒府だと参院を非難する自民党の政治家は犬にでも喰われた方が日本の為だ。それにしても、民主党が参院で強行採決をしても可決させるというのは快挙だ。ついでに、二次補正を出さない、給付金を出さない、解散をしない、逃げ回っている麻生のバカ殿を問責にして参院に出入り禁止にすることが国家国民の為だ。

12月20日は伊丹十三の12回忌になる。
伊丹十三の死。彼はいつ死んでもいいように覚悟はしていた。いまさら書かなくても、女房がよく知っているからと天界から聞こえてくる。が、けじめはつけねばならぬ。桜田門は当時、マンションからの飛び降り自殺と発表した。その根拠は、遺書が残されていたこと、飛び降りたビルの屋上は争った跡が無かったこと。他に他殺と見られる証拠が無い。
怠慢というべきか、臭い物にフタというべきか。11年前、1997年の師走に起きたどさくさに、他殺の証拠が無いから自動的に自殺になるという警察の怠慢は100年罵られるだろう。
殺し屋は最初から自殺と見せかける計画を練っている。だから自殺の証拠だけを残していく。ワープロで書かれた遺書にどれほどの意味があるのか。脅かされて時間稼ぎに書いたとしたら、あるいは、緊迫の状況において客観的に殺人劇を楽しむように諦観して書いたとしたら、あるいは犯人が前もって用意していたとしたら。その遺書には必ず妻にしか分からぬ暗号が書いてあったはずである。伊丹は、身の危険が及ぶことを察知しており、妻には何かあった場合の符号を漏らしていたはずである。
プロの法医学者は言う。
「自殺する際、お酒を飲んでから決行する人はいますが、飲む量はわずかですね。ブランデーのような強い酒をボトル1本飲んで、したたかに酔ってから自殺する人はいません。このデータは多数の自殺例から分析されたものですから確かです」。伊丹は、司法解剖の結果、すきっ腹にヘネシーをボトル1本分飲んでいる。いや、体内に注入されている。
当時、伊丹の血液を分析した結果、血中のアルコール濃度の異常な高さから短時間で体内にアルコールが入ったと推定される、と解剖報告書は述べている。
ブランデー1本(度数40°)を短時間で飲み乾し、したたかに酩酊した人間が、一人で階段を登り、「争った跡が無く」さもしらふのように静かにフェンスを乗り越えて地上に落下したのだろうか。ところが実際には、酩酊どころか、急激に多量のアルコールを摂取したことによる昏睡状態に陥ったと推定される。つまり意識不明の状態だ。
殺しの動機は何か。映画「ミンボーの女」で893の筋は怒髪天をついたといわれる。その結果、伊丹はナイフで襲われ、俳優の顔に重傷を負った。その犯人は、神戸に本拠を置いた全国組織の傘下にあった、静岡の武闘派GO組(後に、その神戸の菱の代紋から破門されたといわれる)によるものとして、複数の犯人は逮捕された。それ以来、伊丹にはマル暴の刑事がつくようになった。伊丹の次回作は巨大宗教とカルトがテーマであったとされる。伊丹の鋭いタッチによって白日にさらされるのを喜ばない勢力は存在する。
さて、時間をスリップして、最後に伊丹がいた麻布の秀和マンション伊丹事務所に入ってみよう。パソコンのデイスプレーが節電モードで暗くなっている。画面をクリックする。すると突然、画面に宮本信子の笑顔の写真が現れた。最期の別れを告げた写真。

12月も押し詰まってきた頃、麻布の秀和マンション伊丹事務所で伊丹が一人、整理をしていた。そこに佐川急便の偽装配達人によってベルが鳴らされた。伊丹がドアを開けた瞬間、陰に隠れていた男2名(計3名)が押し入り、伊丹の身を縛った。殺気を覚えた伊丹は、会話をして相手を鎮めようとしたが、犯人達には通用しなかった。氷の意志と非人間的な冷酷さを直感した伊丹は、その時点で、死を覚悟したようだ。最後の時間稼ぎに遺書を書く提案をした。犯人もその方が都合が良いと許した。
「噂の女性との身の潔白を、死んで証明します」というワープロの遺書が残された。伊丹は当時、写真週刊誌から女性スキャンダルを追いかけられており、近く週刊誌ネタになる予定であった。その身の潔白を証明するための自殺だとする遺書が残され、後日、警察からそのように発表された。 
この遺書の内容は、どう読んでも一流のインテリである伊丹が書いたものではありえない。それは三文芝居のセリフであり、そのセリフの裏に隠された犯人の陰湿性と冷酷さを訴えるものであったろう。
女性スキャンダルの話題は伊丹夫婦の間で軽いジョークになっており、伊丹は、「芸能界だからね、少しは映画の宣伝になるかな」 と笑っていただけだったが、話の流れの中で、虫の知らせか、もし自分が殺されるようなことになったら、「死をもって身の潔白を証明する」という遺書を残すシナリオを妻に伝えた。 「死をもって云々」などはありえない話だから、そのような遺書が出てきたら、自分は自殺ではなく殺されたのだというメッセージであることを妻に示唆した。 
これは良くできたシナリオだと自分でも気に入っていたのだが、少しばかりの紫煙のような不安と共に。
縛られた伊丹は、じょうごで口を割られ、ヘネシーを胃の中に流し込まれ、急速に昏睡状態に陥った。それからサーフボードバッグに身を入れられ、何食わぬ顔で部屋から出てきた犯人グループは、屋上にボディバッグを運び上げた。人影がないことを確認し、昏睡状態に陥った伊丹をバッグから取り出し、フェンス越しに意識不明の彼を突き落したのだ。そして伊丹は僅かな時間空中をさまよった。最後の別れを告げた妻の写真、宮本信子の顔がパソコンに寂しく笑っていた。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)

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