武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

キャノンのCM. 官僚独裁政権か民主政権か。

2008年12月20日 | 人間の欲望
赤坂にある高層階のバー。ある自民党代議士と。
「年が明けたら、平成の維新戦争だ」
「麻生は権力にしがみつくだろうが、小沢と菅は問責決議の伝家の宝刀を抜く」
「その時、麻生は参議院に出入り禁止となる。衆院だけで片肺飛行をやるかどうか」
「しかし、それは事実上無理だな。残された道は解散か」
「いや、意外に麻生は総辞職を選択して、総理を降りることもありうる。つまり負け戦はしないという公卿貴族の感覚だな」
「そうすると、後継総理が出て、その修羅場をくぐることになる」
「どう転ぶか、その時になって見なければ分からんな。白刃を合わせてからの気合勝負だ」
「塩崎グループは?」
「どうかな、メンバーを見るといずれも2世の優等生ばかり、野武士がいない」
「加藤、拓は?」
「加藤には子分はいないし、拓の子分も果たしてついていくかどうか疑問だ」
「そういうことだな。そうすると、やはり秀直か」
「動くとすれば、秀直党だな。50人くらいで新党が出来れば塩崎グループもくっつく」
「お前はどうする」
「麻生にはつかないが、身の振り方は決めている。要は自民か民主かの問題ではない。官僚の独裁政権か、民主政権かだ」
官僚帝国。自民党をパシリにして、国民を騙し続けている絶対権力。官僚帝国に一番支持されたのは小泉さんだった。小泉さんは、あたかも、官僚とそれにぶら下がる政治家を抵抗勢力に作り上げたが、その実、裏では官僚と強く手を握っていた。
さて、人間のつまらぬ思惑など、一瞬の風神によって吹き飛ばされる。国民の支持という錦旗を立てられるか、国を憂う有為の志士はどこにいるのか、世界恐慌の風が吹き荒れる今、政治家は己の欲を捨てて立ち向かう時だ。

麻生太郎。
渋谷のハローワークに20名のSPを引き連れて、黒塗りの最高級車で現れた。相談に来ていた若者を捕まえて、この「バカ殿」が喋ったことは、「あのね、君ね、まず何がしたいか、そこをはっきりしないと仕事は見つからんよ」。何がしたいのかではなく、どんな下働きでも仕事があるのかどうかのレベルなのだ。ハローワークで自分の希望を述べ、それに見合う仕事を見つけることは、太平洋の海に沈んだダイア一粒を探すようなものだ。
漫画太郎の、こういうパフォーマンスは暇つぶしでしかない。そんなヒマがあったら、ヒマな国会で二次補正を今すぐにでも上程し、給付金を出せということだ。口をひん曲げて、筋者の目をぎらつかせ、何か文句があるならかかってこいという態度は、品と教養がない。高級公用車の中では漫画本に埋もれてガハハと笑い転げているのだろう。

キャノン
年賀状シーズンで、キャノンがプリンター・ピクサスのCMを流している。
最後に、make it possible with Canon のメッセージを読み上げるが、キャノンは何を可能にするのか。契約期間中の派遣労働者をブタのように切り捨て、冬の寒空に寮を追い出して、何を可能にしようとするのか。積み上げられた9600億円の連結経常利益なのか。キャノンの語源は「観音」様から来ているという。創業時、キャノンはまだ小さな会社だったが、アメリカ人が、それをカンノンではなくキャノンと発音したのが今のキャノンになったと、随分昔に本で読んだことがある。観音様の慈悲もなく、世界企業でありながら契約を守らぬ企業に未来はあるのだろうか。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)
コメント
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