昨日の田原のサンプロ。
それなりに面白かったが、「悪い奴は裏で笑っている」。
まず中川秀直、今、微妙な時期に入ったせいか、綺麗ごとばかり並べて何も印象は残らなかった。平成の龍馬の歌など歌っているらしいが、あの顔付きは壬生の新選組・近藤勇だろう。
☆雇用問題・派遣切り、非正規雇用
このテーマでは論客は出ない。なぜなら、どういう切り口から入ろうが、正論と理論がないのだ。 労働者と経営側の双方から恨みを買うだけだ。連合の副会長は、「今こそ賃金を引き上げて内需を拡大せよ」と述べた。しかし厳冬に弱者を追い出す派遣切りが大問題になっている最中、どんなに内部留保を持っていようが賃金引上げなどできない。ナントカ評論家は、「ワークシェアリングをせよ」と言うが、正規従業員の給料を下げて労働シェアをするまでは煮詰まっていない。なぜなら正規雇用の給料は平均39万円で高いと言われるが、その実態は手取り30万円であり、各種ローン、教育費、保険料支払を抱えカスカスの生活なのだ。しかも、地方の中小企業では今やボーナスなど出ない。また別の経営側のナントカ評論家は、「トヨタでさえも危機的状況にあるから、派遣切りは当然だ」と発言したが、トヨタは無借金経営で内部留保が分かっているだけで15兆円、それ以外の隠し財産は少なくても2~3倍あるとみて間違いない。そしてトヨタの強さの秘密は完全雇用型の「ゆりかごから墓場まで」 を基盤にする従業員の強固な忠誠心なのだ。それを倒産の危機かのように言うのは、為にする暴論でしかない。 また派遣会社の女社長は、「中途契約解除なら問題だが、契約満了の派遣切りはコスト調節弁として当然だ」と言い切ったが、キャノンは中途解除をしており偽装請負なのだ。 中途解除は合法だが、実際に派遣労働者の身の上に何が起きるかと言えば、「登録型」派遣の場合、キャノンを契約解除されれば、派遣元から自動的に解雇される。それが登録型派遣と言われるものだ。つまり分かりやすく言えば、「日雇い労働者」と同じだ。
これに対して、技術や通訳等の高度専門職を売り物にする「常用型派遣」とは根本的に異なる。また、この女社長、「雇用の流動化は大事だ」と述べたが、米国的に3年くらいで企業渡り、ジョブホッピングをするのは「派遣会社」としては商売的に儲かるかも知れないが、日本の産業経済としてはマイナスだ。人を育てるには10年20年かかる。雇用の流動化を全く否定はしないが、企業にとって終身雇用の利点の方が大きい。但し、年功序列ではなく、能力給に比重をシフトする必要はある。
★
麻生太郎。
スイス・ダボス会議で原稿を読んだが、「決然けんぜん」、「見地かんか」、「基盤きはん」と読み間違えたそうな。今まで、「踏襲ふしゅう」「頻繁はんざつ」「未曾有みぞゆう」「詳細ようさい」「遂行ついこう」「低迷ていまい」とKY総理だが、民主・石井一の漢字検定は無駄だったか。
また環境セッションで同席した英国のトニー・ブレア前首相のことを、「トニー・ブラウン」と3回も言い間違えた。
漫画太郎は正月4日の年頭会見で書き初めを披露した際も、色紙に「平成廿十一年」と誤って書いた。「廿」は1字で「二十」を意味し、「十」は不要だ。
★
小沢一郎。
3月の衆院解散を念頭に、「話し合い解散」の道を探るという。 また、自身の岩手4区から他の選挙区へ移る「国替え」については見送りをしたと漏れ聞こえてきた。 「遅くても3月解散、4月総選挙は間違いない」と断言したが、少なくても漫画太郎との話し合い解散はない。 仮にあるとすれば、自民党の内紛により麻生政権が崩壊し、暫定政権との話し合いだけだ。 漫画太郎の腹は9月任期満了解散。それも自身が解散をするかどうかは現状では不明だ。つまり100年先まで麻生家に自民惨敗の恥を塗るよりは、恐らくG8イタリアサミット終了後に政権を投げ出す可能性がある。福田康夫と同じだ。「ボク、もう総理ごっこは飽きたからやめる」。
(ムラマサ、ニヒルだ)
それなりに面白かったが、「悪い奴は裏で笑っている」。
まず中川秀直、今、微妙な時期に入ったせいか、綺麗ごとばかり並べて何も印象は残らなかった。平成の龍馬の歌など歌っているらしいが、あの顔付きは壬生の新選組・近藤勇だろう。
☆雇用問題・派遣切り、非正規雇用
このテーマでは論客は出ない。なぜなら、どういう切り口から入ろうが、正論と理論がないのだ。 労働者と経営側の双方から恨みを買うだけだ。連合の副会長は、「今こそ賃金を引き上げて内需を拡大せよ」と述べた。しかし厳冬に弱者を追い出す派遣切りが大問題になっている最中、どんなに内部留保を持っていようが賃金引上げなどできない。ナントカ評論家は、「ワークシェアリングをせよ」と言うが、正規従業員の給料を下げて労働シェアをするまでは煮詰まっていない。なぜなら正規雇用の給料は平均39万円で高いと言われるが、その実態は手取り30万円であり、各種ローン、教育費、保険料支払を抱えカスカスの生活なのだ。しかも、地方の中小企業では今やボーナスなど出ない。また別の経営側のナントカ評論家は、「トヨタでさえも危機的状況にあるから、派遣切りは当然だ」と発言したが、トヨタは無借金経営で内部留保が分かっているだけで15兆円、それ以外の隠し財産は少なくても2~3倍あるとみて間違いない。そしてトヨタの強さの秘密は完全雇用型の「ゆりかごから墓場まで」 を基盤にする従業員の強固な忠誠心なのだ。それを倒産の危機かのように言うのは、為にする暴論でしかない。 また派遣会社の女社長は、「中途契約解除なら問題だが、契約満了の派遣切りはコスト調節弁として当然だ」と言い切ったが、キャノンは中途解除をしており偽装請負なのだ。 中途解除は合法だが、実際に派遣労働者の身の上に何が起きるかと言えば、「登録型」派遣の場合、キャノンを契約解除されれば、派遣元から自動的に解雇される。それが登録型派遣と言われるものだ。つまり分かりやすく言えば、「日雇い労働者」と同じだ。
これに対して、技術や通訳等の高度専門職を売り物にする「常用型派遣」とは根本的に異なる。また、この女社長、「雇用の流動化は大事だ」と述べたが、米国的に3年くらいで企業渡り、ジョブホッピングをするのは「派遣会社」としては商売的に儲かるかも知れないが、日本の産業経済としてはマイナスだ。人を育てるには10年20年かかる。雇用の流動化を全く否定はしないが、企業にとって終身雇用の利点の方が大きい。但し、年功序列ではなく、能力給に比重をシフトする必要はある。
★
麻生太郎。
スイス・ダボス会議で原稿を読んだが、「決然けんぜん」、「見地かんか」、「基盤きはん」と読み間違えたそうな。今まで、「踏襲ふしゅう」「頻繁はんざつ」「未曾有みぞゆう」「詳細ようさい」「遂行ついこう」「低迷ていまい」とKY総理だが、民主・石井一の漢字検定は無駄だったか。
また環境セッションで同席した英国のトニー・ブレア前首相のことを、「トニー・ブラウン」と3回も言い間違えた。
漫画太郎は正月4日の年頭会見で書き初めを披露した際も、色紙に「平成廿十一年」と誤って書いた。「廿」は1字で「二十」を意味し、「十」は不要だ。
★
小沢一郎。
3月の衆院解散を念頭に、「話し合い解散」の道を探るという。 また、自身の岩手4区から他の選挙区へ移る「国替え」については見送りをしたと漏れ聞こえてきた。 「遅くても3月解散、4月総選挙は間違いない」と断言したが、少なくても漫画太郎との話し合い解散はない。 仮にあるとすれば、自民党の内紛により麻生政権が崩壊し、暫定政権との話し合いだけだ。 漫画太郎の腹は9月任期満了解散。それも自身が解散をするかどうかは現状では不明だ。つまり100年先まで麻生家に自民惨敗の恥を塗るよりは、恐らくG8イタリアサミット終了後に政権を投げ出す可能性がある。福田康夫と同じだ。「ボク、もう総理ごっこは飽きたからやめる」。
(ムラマサ、ニヒルだ)