武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

ベニスの商人たち

2009年02月01日 | 人間の欲望
新宿酒場 ロン (1・31)
久しぶりに島、絵美、銀さん、洋子ママが揃った。皆忙しく動き回ってようやく集まった土曜日の夜、ひとまずビールで乾杯。
「ついに小沢が宣言したな。3月解散、4月総選挙」
「まるで総理の発言だが、現実性が高いな。最近の麻生の動きを見ているとヨレヨレだ。 ヘタをすると政権投げ出しもある」
「ノックダウン寸前ということか。給付金の評判は最悪、消費税もすっきりしない。渡りの件は細田に突き上げられ、谷公士から反逆され、山形知事選では自民系現職知事が無名の民主系オバサンに負けた」
「あれね、小沢が終盤に入ったが。57歳の政治経験無しのオバサンだ。負けたのは自民王国、51歳のバリバリのエリート現職知事、バックは加藤紘一」
「そして国会では、自民参院議員会長の尾辻に、自民党が下野するのは恥ずかしいことではないと衆目の中で言われて、麻生は目をパチクリだった」
「また田中真紀子に壇上で麻生の不支持80%、支持が20%を切って、国民がついていくのかと詰問され、麻生は苦い顔をしていた」
「そして与謝野馨が壇上で、麻生総理のリーダーシップの下で・・を意図的に素っ飛ばした」
「あれは確信犯だった。麻生を追い落として暫定政権は与謝野だというアピールかな」
「与謝野は麻生に見切りをつけて、小沢との連立に動くことはありうる。与謝野と小沢は囲碁友だから、救国連立内閣か」
「悪くないな。財務省の本音は、麻生と公明の2兆円バラマキには憤慨している。そして麻生は財務省との約束であった2011年消費税アップを付則に明記しなかった。財務省は麻生を見切った」
「そして台風の目は、中川は中川でも秀直だな。政局が緊迫してくれば集団離党、新党結成まである」
☆郵政とオリックス。
「鳩山大臣が怒っている。郵政が1万円で売却した鳥取カンポの施設が、6千万円で転売されていた。背任だな」
「日本郵政は今、その釈明に追われているが、仲介の不動産業者は雲隠れして、どこかに消えた。その尻尾をたどれば、狸が出てくるぞ」
「狸か狐か、それは永田町か霞ヶ関のどっちに住んでる? 狸穴か」(笑)
「今、揉めている郵政とオリックスも裏談合によるカラクリがある。(ラフレさいたま)という豪華な施設があるが、286億円で建てたものを16億円で捨て売りしようとしたのがバレた。埼玉の知事は16億円なら県が直ぐに買うと言っていたが」
「この問題は根が深い。今、取材中だから追々発表する」
「郵政官僚と民間との癒着か。 なるほどな, 金が動けば背任、贈収賄罪まである」
☆ 谷公士と甘利明。
「人事院総裁というのは、そんなに偉いのか。まるで俺が総理大臣だという態度だ」
「谷は、言ってみれば官僚帝国の総統だ。人事権を官邸に持って行かれたら大変だ。ここは絶対に一歩も引かないという籠城作戦だと」
「すごいよな、大臣の甘利などは子ども扱いで、総理の麻生さえも若僧扱いだ。何しろ総理主宰の大事な会議に谷が出席を拒否して、会は流れた」
「ずいぶん自民党というか官邸も舐められた」
「ところがさ、裏を取ってみると、谷のバックには町村と森がいた。この二人が谷を支えているから麻生を馬鹿にしている」
「ああ、そういうことか。最後は麻生がビビッて折れるか」
「今や町村は官僚帝国の黒幕ハイル・マチムラになった。麻生は最大派閥の町村・森を敵にしては戦えない」
「そうすると官邸の負けだな」
新宿の夜も不景気の波をまともにかぶっている。給料後の週末だというのに客が入らず、どこも苦しい。昨日までの看板は次の日に消えるのはジュクの常だが、皆あぶく銭がなくなっているのだ。だからホステスからの誘いの電話が激しい。人は生きる為に皆必死だ。例え金はなくても腹は空く。アメリカの倒産しかかったメリルリンチが上級社員400人に一人1億円のボーナスを昨年の10月に早めに出していたことが昨日ばれた。それを知ったオバマは血相を変えてCEOを罵ったという。強欲資本家は倒産の危機を公的資金で救われ、その一方で高額なボーナスを社員に支給していたのだ。アメリカのモラルも崩壊したようだ。ハーバードビジネススクールMBAがもてはやされた新自由主義の司祭たち。その実態は強欲資本主義のベニスの商人たちであったとは。
「シャイロックよ、 契約通りアントニオの肉1ポンドを胸から切り取るが良い。但し、肉は切り取っても良いが、血を1滴でも流せば、罰として、その方を死刑に処し、全財産を没収するが、それでもいいか」。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)
コメント
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