武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

白リン弾の恐怖。 椿姫彩菜の涙

2009年02月08日 | 人生の意味
イスラエルとガザ。
イスラエルがガザ攻撃で白リン弾を使用した。残虐だとして米国を除く世界から非難されている。米国が非難しないのは米軍もイラクで使用しているからだ。またそれ以上に米国は、イスラエルと運命共同体的な紐帯で結ばれているから、母が子をかばう気持ちと同じだろう。
まず、白リン弾を浴びると、リンによる火傷の処置が難しいというより治療はできない。不快なニンニク臭を放ちながら、時間が経過するにつれ火傷が進行し死に至る。火傷の部分を切断しても食い止めることはできないという恐ろしい被害を与える。数時間後には、傷口から煙が立ち上がる。つまり、リンが体の内部にとどまり、そこで燃え続けるという。例えて言えば、マッチの先についているリンが体内で燃焼し続ける。白リン弾は、空気に触れると5000℃の高熱を発し、水に漬けると猛毒のガスを発生するという殺人兵器。イラクで、米軍がスンニ派武装勢力の掃討作戦で、この殺人兵器を使用した。そして戦術的に白リン弾は、戦闘の局地戦において極めて有効な兵器であり、ミサイルで損害を与えることが困難な塹壕や狭い所に隠れている敵に対して絶大な効果を発揮する。
一方、米軍はイラクにおいて、劣化ウラン弾も使用している。危険な放射能汚染を及ぼす劣化ウラン弾は、分厚い鉄甲を打ち抜く強力な兵器であるが、それに触れた者は、深刻な放射能被害を受けることになる。
さてさて、戦争において、鉄砲で殺すのが人道的なのか、ミサイルで爆殺するのがいいのか、それとも一気に核爆弾で決着をつけるのか、白リン弾、劣化ウラン弾は駄目なのか。そういう武器の種類と程度問題に議論を求める世界の英知は、まだまだ勉強が足りない。

アイスランド国家破産。
ゼロ金利の日本がアイスランドにジャブジャブ貸し付けた金が、返って来ない。
最大手銀行で政府に国有化されたカウプシング銀行の管財人は5日、債務不履行に陥っている円建て外債(サムライ債)について、「返せると言えば、ウソになる」 と語った。 「2、3年たって市場が回復して初めて、アイスランドが返済できるかどうか分かる」 と述べたそうな。 日本では、京都市が全額出資する社会福祉法人「京都福祉サービス協会」が1億円分を購入していたことが明らかになっている。
日本の金利をゼロから0.5%に設定した日本銀行と、その黒幕にいた財務省の重大な失政だ。

椿姫彩菜。
先週の日曜日、情熱大陸を見た。面白かった。いや感動した。
「男から女になったのではないの。女の心と身体から、余計な突起物を取っただけ」という椿姫の心情の吐露は、心に触れるものがあった。
女の心を持ちながら、男の身体に生まれてきた。
過去、現在、未来の孤が結び合って、一つの円弧を形成した時、それは完全な円ではなく、少しの歪みを持ちながら、その歪みはそのままに異彩を放ち、やがて物哀しく微笑むのだろうか。
暁星高校時代のフランス語劇で、可愛い女の子を演じていた彩菜。
また男子高校の体育の授業で、サッカーでは抱きつかれ、柔道では寝技に持っていかれてと、口とは裏腹に目が輝いていた、そのコケティッシュな女の子。
それは涙と苦悩から逃れられぬ人間の性なのか。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)
コメント
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