麻生太郎。
この人、「生まれはいいが、育ちが悪い」。
漫画太郎が先週、国会で小泉さんを、「奇人変人で常識にかからない人」と述べた。国会という格調高くあるべき場で、自分の恩人を馬鹿にするという態度は感心しない。漫画太郎が引き上げられ、結果的に総理になれたのは小泉さんのおかげだ。小泉政権で、党政調会長、総務大臣、そして花形の外務大臣と次々に重要ポストに座れたのは、小泉さんの引きであったことは衆目の一致するところだ。しかし、一方、小泉さんの胸の中にあったものは、麻生の能力を買ってのことだったろうか。そうではあるまい。威勢はいいが中身がない。だから外務大臣につかせても、小泉ダイレクト外交の邪魔をすることはあるまいという算段だったろう。そもそも漫画太郎は長年、河野太郎の腰巾着でしかなかった。さて、先の日曜日、漫画太郎は福井県で演説をぶった。「日本は大変じゃない。銀行がつぶれたか? 潰れてない。日本は米国と違って大変じゃない」と講釈師のように喋っていた。しかし、日本のメガバンク(三菱、みずほ、三井住友)は長年に渡って、1円の法人税も払っていないのだ。リーマンショックが発生するまで、1兆円にも届くかという空前の経常利益を各メガバンクは計上してメディアを賑わしたが、1円の法人税も払っていない。それは90年代のバブル債務が残っていれば法人税を払わなくても良いとする免税の救済法律があるからだ。しかし一方では、貧困家庭から「なけなしの金銭」をむしり取っているのが今の財務官僚と自民党政治だ。日本を牽引する自動車メーカーは不況に喘いでいる。日産は2万人の首を切ると発表し、伝統のスポーツ部すら休部にした。あおぞら銀行は2千億円の赤字で社長は引責辞任、半導体メーカーは倒産のラッシュ、昨年から大手不動産は軒並み巨額の負債を抱え倒産ラッシュ、それにぶら下がる取引企業は連鎖倒産だ。しかし、そういう日本経済の危機を大変じゃないと言い切り、口をひん曲げ、筋者の目をぎらつかせ、にやけた顔をさらしている男が、この日本にいる。
☆
漫画太郎は昨日(2・10)、秘かに小泉さんに電話をかけ、一連の郵政失言について謝ったそうな。小泉さんは口では、「しょうがないなァ」と鷹揚に応えたと漏れ聞こえてくるが、周囲には機嫌が悪かった。一方、悪者にされた竹中平蔵は、「アンタ、それはないやろ」とおかんむりだ。
★
早川忠孝・法務省政務官(町村派)。
「政治家は一旦口に出したら元には戻さない」 と言いながら、逃げまくった東大法学部卒の弁護士政治家。 脂ぎった顔からトン汁が出てきそうな自民党代議士だ。
2009年度予算の成立後に辞任する意向を表明しながら、数時間後に撤回したドタバタは、政権担当能力を失った自民党の姿だ。
★
波和二のL&G「円天」。
騙す奴も騙す奴だが、騙される方も「ネズミ講」だと分かってやっているから、どっちもどっちだ。古くは江戸時代から「ネズミ講」つまり「無限連鎖講」はあったと言うから、古典的な詐欺商法だ。最初にネズミ講を開いた者は、巨額の金を手にすることが出来る。しかし98%以上の人は損をする。なぜなら「ネズミ講」の理論である「延々と続く連鎖」は一見有りそうに「錯覚」するが、直ぐに破綻する事は数学的に簡単に証明できる。その「錯覚」を本当だと思わせる「催眠術」の助けが必要になる。 それが「円天」の広告塔になったタレント達だ。細川たかし、松崎しげる、水前寺清子、小林旭を始めとして30人ほどいる。高級ホテルを舞台に「細川たかし」ら大物歌手が出演するコンサートを頻繁に開いた。親玉の波和二との親密な関係を取り沙汰されている「細川たかし」は、被害者弁護団から昨年5月、損害賠償を求める裁判を起こされている。460万円を受け取った「水前寺清子」。700万円の「松崎しげる」を使い、主婦層を中心に全国5万人から1000億円を超える金を集めていた。コンサートに出演していた芸能人は、キム・ヨンジャ、小林旭、坂本冬美、瀬川瑛子、千昌夫、錦野旦、松崎しげる。 なかでも「細川たかし」の出演回数は50回以上と群を抜いていた。
さらに波和二は、2007年に韓国ソウルに進出し、元妻の韓国人を「L&G韓国」の社長に据えた。 韓国では「ウォン天」として普及させようと計画し、波和二も、たびたび韓国に渡航していたという。 なぜ韓国朝鮮にこだわったのか、その出自は。
さて、会員だった主婦ら7人が1月16日、「細川たかし」と大学教授ら計4人を相手に、総額4600万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 「細川たかし」は、波和二を「おやじ」と呼び、ステージ上でL&G商品の購入を勧めるなどして、会員を信用させ、さらに筑波大教授と慶応大准教授は、L&Gの大会で講演し、「高配当で儲かるから、どんどん商品を買いなさい」と煽ったという。欲望という沼に溺れた者達。
★
キヤノン。
なぜキャノンほどの企業が、怪しげなコンサルタントを使わなければならなかったのか。逮捕された大賀規久は、大分の地元では、「御手洗の特別秘書」と呼ばれていた。ダーティー・キャノン御手洗冨士夫の長年の友人。逮捕された大賀規久の兄は、大分県立・佐伯鶴城高校時代に御手洗富士夫とクラスメートの友人であり、キャノンに勤めた。キヤノンは1100億円という巨費を投じて大分キャノン工場を建設したが、工事を請け負った建設最大手の「鹿島」は、キャノンのコンサルタントとして幅を利かせていた大賀規久(65)に、裏金として計30億円を渡していたという。 キャノンと鹿島との商談では、キャノンの人間として大賀規久は、高圧的な態度で鹿島に接したという。鹿島は、大賀規久が経営する大分市のコンサルタント会社「大光」に、表向きは総額13億円のコンサルタント料を支払っていた。 しかし大賀は、鹿島に対して別に裏金を出すよう要求。これを受けて鹿島は、外注した工事の水増し分をキックバックさせる方法で裏金を作り、大賀に現金で渡してきた。 その結果、大賀が経営する、内装会社の「LB」、6人の従業員しかいない「大光」、建設会社「匠」の計3社は、総額30億円の裏金を隠し持って脱税していた。 裏ルートの一つは、鹿島や九電工が、大賀が指定した福岡・久留米市の造園会社などに偽装発注し、その金が大賀に回ったという。ということは鹿島と九電工は、不正会計処理をやっていたことになる。重大な会計法違反であり「鹿島」も「九電工」自身も脱税を行なっていたことになる。そもそも大分キャノンは、大分県から補助金名目で、分かっているだけでも53億円の金を貰っているのだ。これは我々の税金だ。国民の血税を懐に入れながら同時に、裏金作りに手を染めていたのではないのか。得体の知れないコンサルタントと御手洗富士夫の特殊な関係。参院で御手洗会長の参考人招致が必要だ。
(ムラマサ、鋭く一閃)
この人、「生まれはいいが、育ちが悪い」。
漫画太郎が先週、国会で小泉さんを、「奇人変人で常識にかからない人」と述べた。国会という格調高くあるべき場で、自分の恩人を馬鹿にするという態度は感心しない。漫画太郎が引き上げられ、結果的に総理になれたのは小泉さんのおかげだ。小泉政権で、党政調会長、総務大臣、そして花形の外務大臣と次々に重要ポストに座れたのは、小泉さんの引きであったことは衆目の一致するところだ。しかし、一方、小泉さんの胸の中にあったものは、麻生の能力を買ってのことだったろうか。そうではあるまい。威勢はいいが中身がない。だから外務大臣につかせても、小泉ダイレクト外交の邪魔をすることはあるまいという算段だったろう。そもそも漫画太郎は長年、河野太郎の腰巾着でしかなかった。さて、先の日曜日、漫画太郎は福井県で演説をぶった。「日本は大変じゃない。銀行がつぶれたか? 潰れてない。日本は米国と違って大変じゃない」と講釈師のように喋っていた。しかし、日本のメガバンク(三菱、みずほ、三井住友)は長年に渡って、1円の法人税も払っていないのだ。リーマンショックが発生するまで、1兆円にも届くかという空前の経常利益を各メガバンクは計上してメディアを賑わしたが、1円の法人税も払っていない。それは90年代のバブル債務が残っていれば法人税を払わなくても良いとする免税の救済法律があるからだ。しかし一方では、貧困家庭から「なけなしの金銭」をむしり取っているのが今の財務官僚と自民党政治だ。日本を牽引する自動車メーカーは不況に喘いでいる。日産は2万人の首を切ると発表し、伝統のスポーツ部すら休部にした。あおぞら銀行は2千億円の赤字で社長は引責辞任、半導体メーカーは倒産のラッシュ、昨年から大手不動産は軒並み巨額の負債を抱え倒産ラッシュ、それにぶら下がる取引企業は連鎖倒産だ。しかし、そういう日本経済の危機を大変じゃないと言い切り、口をひん曲げ、筋者の目をぎらつかせ、にやけた顔をさらしている男が、この日本にいる。
☆
漫画太郎は昨日(2・10)、秘かに小泉さんに電話をかけ、一連の郵政失言について謝ったそうな。小泉さんは口では、「しょうがないなァ」と鷹揚に応えたと漏れ聞こえてくるが、周囲には機嫌が悪かった。一方、悪者にされた竹中平蔵は、「アンタ、それはないやろ」とおかんむりだ。
★
早川忠孝・法務省政務官(町村派)。
「政治家は一旦口に出したら元には戻さない」 と言いながら、逃げまくった東大法学部卒の弁護士政治家。 脂ぎった顔からトン汁が出てきそうな自民党代議士だ。
2009年度予算の成立後に辞任する意向を表明しながら、数時間後に撤回したドタバタは、政権担当能力を失った自民党の姿だ。
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波和二のL&G「円天」。
騙す奴も騙す奴だが、騙される方も「ネズミ講」だと分かってやっているから、どっちもどっちだ。古くは江戸時代から「ネズミ講」つまり「無限連鎖講」はあったと言うから、古典的な詐欺商法だ。最初にネズミ講を開いた者は、巨額の金を手にすることが出来る。しかし98%以上の人は損をする。なぜなら「ネズミ講」の理論である「延々と続く連鎖」は一見有りそうに「錯覚」するが、直ぐに破綻する事は数学的に簡単に証明できる。その「錯覚」を本当だと思わせる「催眠術」の助けが必要になる。 それが「円天」の広告塔になったタレント達だ。細川たかし、松崎しげる、水前寺清子、小林旭を始めとして30人ほどいる。高級ホテルを舞台に「細川たかし」ら大物歌手が出演するコンサートを頻繁に開いた。親玉の波和二との親密な関係を取り沙汰されている「細川たかし」は、被害者弁護団から昨年5月、損害賠償を求める裁判を起こされている。460万円を受け取った「水前寺清子」。700万円の「松崎しげる」を使い、主婦層を中心に全国5万人から1000億円を超える金を集めていた。コンサートに出演していた芸能人は、キム・ヨンジャ、小林旭、坂本冬美、瀬川瑛子、千昌夫、錦野旦、松崎しげる。 なかでも「細川たかし」の出演回数は50回以上と群を抜いていた。
さらに波和二は、2007年に韓国ソウルに進出し、元妻の韓国人を「L&G韓国」の社長に据えた。 韓国では「ウォン天」として普及させようと計画し、波和二も、たびたび韓国に渡航していたという。 なぜ韓国朝鮮にこだわったのか、その出自は。
さて、会員だった主婦ら7人が1月16日、「細川たかし」と大学教授ら計4人を相手に、総額4600万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 「細川たかし」は、波和二を「おやじ」と呼び、ステージ上でL&G商品の購入を勧めるなどして、会員を信用させ、さらに筑波大教授と慶応大准教授は、L&Gの大会で講演し、「高配当で儲かるから、どんどん商品を買いなさい」と煽ったという。欲望という沼に溺れた者達。
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キヤノン。
なぜキャノンほどの企業が、怪しげなコンサルタントを使わなければならなかったのか。逮捕された大賀規久は、大分の地元では、「御手洗の特別秘書」と呼ばれていた。ダーティー・キャノン御手洗冨士夫の長年の友人。逮捕された大賀規久の兄は、大分県立・佐伯鶴城高校時代に御手洗富士夫とクラスメートの友人であり、キャノンに勤めた。キヤノンは1100億円という巨費を投じて大分キャノン工場を建設したが、工事を請け負った建設最大手の「鹿島」は、キャノンのコンサルタントとして幅を利かせていた大賀規久(65)に、裏金として計30億円を渡していたという。 キャノンと鹿島との商談では、キャノンの人間として大賀規久は、高圧的な態度で鹿島に接したという。鹿島は、大賀規久が経営する大分市のコンサルタント会社「大光」に、表向きは総額13億円のコンサルタント料を支払っていた。 しかし大賀は、鹿島に対して別に裏金を出すよう要求。これを受けて鹿島は、外注した工事の水増し分をキックバックさせる方法で裏金を作り、大賀に現金で渡してきた。 その結果、大賀が経営する、内装会社の「LB」、6人の従業員しかいない「大光」、建設会社「匠」の計3社は、総額30億円の裏金を隠し持って脱税していた。 裏ルートの一つは、鹿島や九電工が、大賀が指定した福岡・久留米市の造園会社などに偽装発注し、その金が大賀に回ったという。ということは鹿島と九電工は、不正会計処理をやっていたことになる。重大な会計法違反であり「鹿島」も「九電工」自身も脱税を行なっていたことになる。そもそも大分キャノンは、大分県から補助金名目で、分かっているだけでも53億円の金を貰っているのだ。これは我々の税金だ。国民の血税を懐に入れながら同時に、裏金作りに手を染めていたのではないのか。得体の知れないコンサルタントと御手洗富士夫の特殊な関係。参院で御手洗会長の参考人招致が必要だ。
(ムラマサ、鋭く一閃)