新宿酒場 ロン (2・13)
島、絵美、銀さん、洋子ママが例によって話しこんでいる。
「小泉さん、顔を険しくして怒った。怒るというより笑ってしまったという言い方をしたが、ライオン丸のハラワタが煮えくり返った」
「それはそうだな。衆院の予算委の場で、民主の渡部恒三から4年前の郵政解散を聞かれた麻生は、小泉さんは奇人変人で常識に欠けると述べたから、議場は驚きの声が上った」
「自分の恩人をあのように足蹴にする言い方は、誰でも激怒する」
「生まれはいいが、育ちが悪い」
「麻生の心の闇を見せた瞬間だった。小泉さんが麻生を重用したのは、威勢はいいが中身がなかったからだ。相談事は竹中にして、蚊帳の外だったから、自分ははずされていた、濡れ衣だ、民営化したのは竹中だと言ったのは、当時の鬱憤を晴らしたということ」
「でも、器が小さいな。妾じゃあるまいし、小泉は竹中ばかり可愛がって、自分には目を向けなかったという醜女の恨み言だな」
「麻生の本性というのは、そういう所にあるんじゃないか。 首尾一貫していると言うのが口癖だが、支離滅裂だ。だから前原誠司に詐欺師、税金泥棒と言われる。時の総理が詐欺師、税金泥棒と面罵されるのは前代未聞だ」
「貴族出身というのは、それが本性かもな。あれはカラスだと言えば、黒い鳥だと言う。あれは黒い鳥だと言えば、カラスだと言う天邪鬼」
「清貧で潔しというのは、武士は食わねどの武家に限られる」
「つまり俺のことか?」
「おいおい」
「ところで、今後の政局は?」
「小泉さんも引退表明していないなら、迫力が100倍違ってくるが、集まった17人も少し引き気味だ」
「自民党は渡辺喜美も抜けて深刻な人材払底だから、反乱さえも起きない。小池百合子、石原、石破は、売れない魚屋で、活きが悪い」
「国民新の亀井は民主に問責決議を出せと言っているが、小沢は話し合い解散を狙っている? その心は?」
「何かを恐れているんじゃないかな。問責で恨みを買うよりは、話し合いで収める。恨みを買えば、小沢一郎も無垢の処女じゃあるまい。昔のスキャンダルが出てきたら揉める。何といっても角栄の秘蔵っ子だった。角栄・竹下・金丸の裏の裏まで知っている。 返り血を浴びる恐れはある」
「例え9月の任期満了まで待って選挙をやっても自民は必ず負ける。つまり、いずれにしても3分の2ルールはもう使えない」
「そこが自民にとって悩みの種だ」
「いや、もっと正確に言えば、官僚内閣制の官僚が困る」
「知らない奴が聞いたら、官僚内閣制をウィキで調べたりして」(笑)
「まあ、麻生の延命は最大9月までだが、今の読みでは3月に追い込まれ暴走解散か」
「どうかな、自民主導の解散は絶対にない。自民中枢の考え方は、予算が上ったら麻生を降ろす。 Anybody but 麻生、新しい表紙にする。小池百合子か誰か女性を持ってきて、ボロが出ない内に解散」
☆
「かんぽの宿はひどいな」
「何がひどいと言っても、郵政の社長・西川は嘘八百をついていた。オリックスともう一社(神戸のホテル運営会社)が最後に残って入札したと言ったが、真っ赤な嘘。オリックスだけが入札して、神戸は条件が変わったといって降りたというか降ろされた」
「世田谷レックは一等地にテニスコート21面を所有している。それをエサに使って出し入れをした郵政官僚とオリックスの狡猾さ」
「ラフレ埼玉と言い、世田谷レックと言い、郵政官僚とオリックスは私腹を肥やす材料にしている」
「その裏には、国民の目には触れないようにした国有財産の私物化がある」
「日本郵政のコンサルタントはメリルリンチがなっているが、同時にメリルリンチはオリックスに200億円を出資しているから、インサイダー取引そのもので、初めから八百長レースだった。完全な不正入札」
「信じられないのは、日本国民の財産であるカンポの宿、施設、そして200兆円以上の郵貯金を、米国のメリルリンチが指導して売り払い、管理し、今までコンサルタント料という泥棒銭を6億円以上も払った。これは我々の金だ」
「国民の財産を米国のハゲタカ証券にくれてやった日本郵政機構の官僚の不正と腐敗」
「そして、レッドスロープなる怪しげな不動産会社がフィクサーとして動いた。日本郵政から千円、1万円で仕入れた、かんぽの宿を5千万円、6千万円で直ぐに転売している」
「レッドスロープ、赤坂の疑惑。 一大スキャンダルの匂いがするな」
「第二のリクルート事件、郵政官僚スキャンダル」
「日本郵政機構の官僚と郵政株式会社の上層部が絡まなければ出来ない取引だ。いくらなんでも千円、1万円で売却する物件ではない。作れば20億円はする」。
(明日に続く)
島、絵美、銀さん、洋子ママが例によって話しこんでいる。
「小泉さん、顔を険しくして怒った。怒るというより笑ってしまったという言い方をしたが、ライオン丸のハラワタが煮えくり返った」
「それはそうだな。衆院の予算委の場で、民主の渡部恒三から4年前の郵政解散を聞かれた麻生は、小泉さんは奇人変人で常識に欠けると述べたから、議場は驚きの声が上った」
「自分の恩人をあのように足蹴にする言い方は、誰でも激怒する」
「生まれはいいが、育ちが悪い」
「麻生の心の闇を見せた瞬間だった。小泉さんが麻生を重用したのは、威勢はいいが中身がなかったからだ。相談事は竹中にして、蚊帳の外だったから、自分ははずされていた、濡れ衣だ、民営化したのは竹中だと言ったのは、当時の鬱憤を晴らしたということ」
「でも、器が小さいな。妾じゃあるまいし、小泉は竹中ばかり可愛がって、自分には目を向けなかったという醜女の恨み言だな」
「麻生の本性というのは、そういう所にあるんじゃないか。 首尾一貫していると言うのが口癖だが、支離滅裂だ。だから前原誠司に詐欺師、税金泥棒と言われる。時の総理が詐欺師、税金泥棒と面罵されるのは前代未聞だ」
「貴族出身というのは、それが本性かもな。あれはカラスだと言えば、黒い鳥だと言う。あれは黒い鳥だと言えば、カラスだと言う天邪鬼」
「清貧で潔しというのは、武士は食わねどの武家に限られる」
「つまり俺のことか?」
「おいおい」
「ところで、今後の政局は?」
「小泉さんも引退表明していないなら、迫力が100倍違ってくるが、集まった17人も少し引き気味だ」
「自民党は渡辺喜美も抜けて深刻な人材払底だから、反乱さえも起きない。小池百合子、石原、石破は、売れない魚屋で、活きが悪い」
「国民新の亀井は民主に問責決議を出せと言っているが、小沢は話し合い解散を狙っている? その心は?」
「何かを恐れているんじゃないかな。問責で恨みを買うよりは、話し合いで収める。恨みを買えば、小沢一郎も無垢の処女じゃあるまい。昔のスキャンダルが出てきたら揉める。何といっても角栄の秘蔵っ子だった。角栄・竹下・金丸の裏の裏まで知っている。 返り血を浴びる恐れはある」
「例え9月の任期満了まで待って選挙をやっても自民は必ず負ける。つまり、いずれにしても3分の2ルールはもう使えない」
「そこが自民にとって悩みの種だ」
「いや、もっと正確に言えば、官僚内閣制の官僚が困る」
「知らない奴が聞いたら、官僚内閣制をウィキで調べたりして」(笑)
「まあ、麻生の延命は最大9月までだが、今の読みでは3月に追い込まれ暴走解散か」
「どうかな、自民主導の解散は絶対にない。自民中枢の考え方は、予算が上ったら麻生を降ろす。 Anybody but 麻生、新しい表紙にする。小池百合子か誰か女性を持ってきて、ボロが出ない内に解散」
☆
「かんぽの宿はひどいな」
「何がひどいと言っても、郵政の社長・西川は嘘八百をついていた。オリックスともう一社(神戸のホテル運営会社)が最後に残って入札したと言ったが、真っ赤な嘘。オリックスだけが入札して、神戸は条件が変わったといって降りたというか降ろされた」
「世田谷レックは一等地にテニスコート21面を所有している。それをエサに使って出し入れをした郵政官僚とオリックスの狡猾さ」
「ラフレ埼玉と言い、世田谷レックと言い、郵政官僚とオリックスは私腹を肥やす材料にしている」
「その裏には、国民の目には触れないようにした国有財産の私物化がある」
「日本郵政のコンサルタントはメリルリンチがなっているが、同時にメリルリンチはオリックスに200億円を出資しているから、インサイダー取引そのもので、初めから八百長レースだった。完全な不正入札」
「信じられないのは、日本国民の財産であるカンポの宿、施設、そして200兆円以上の郵貯金を、米国のメリルリンチが指導して売り払い、管理し、今までコンサルタント料という泥棒銭を6億円以上も払った。これは我々の金だ」
「国民の財産を米国のハゲタカ証券にくれてやった日本郵政機構の官僚の不正と腐敗」
「そして、レッドスロープなる怪しげな不動産会社がフィクサーとして動いた。日本郵政から千円、1万円で仕入れた、かんぽの宿を5千万円、6千万円で直ぐに転売している」
「レッドスロープ、赤坂の疑惑。 一大スキャンダルの匂いがするな」
「第二のリクルート事件、郵政官僚スキャンダル」
「日本郵政機構の官僚と郵政株式会社の上層部が絡まなければ出来ない取引だ。いくらなんでも千円、1万円で売却する物件ではない。作れば20億円はする」。
(明日に続く)