武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

麻生タイタニック号の沈没。 中川の運命交響曲

2009年02月18日 | 人生の意味
生太郎と中川昭一。
一人の政治家の政治生命が失われた。世界に恥をさらした醜態とクルクル変わる出処進退。そしてまた今回の「ローマ泥酔事件」は、自民党の劣化を見せつけた事件ではなかったか。かつては中川昭一に期待した事もあったが、これほど政治的センスが無かったとは驚きだ。やはり東大法学部卒、2世、興銀出身(今は潰れて、みずほに吸収された官僚国策銀行)に遠因があったということなのか。中川昭一の弁明を聞いていると、辻褄は合うが、理にかなっていない。誤魔化しはうまいが、真実味がない。つまり人間の深さというか哲学を感じさせない。中国、韓国は「日本の恥を世界にさらした」と大喜びの報道をしたのは悔しいが、それにしても自民党と麻生太郎の統治能力の欠如を証明したようなものだった。今朝(2・18)になって、過去にあった中川昭一の酒の席におけるハレンチな事件が次々に暴露され、朝から酒を飲んで仕事をしていたと聞くに及んで「自民党よ、一旦下野して顔を洗い直して来い」と喝を入れる。
☆小泉純一郎。
突然、小泉さんの映像が飛び込んできた。今、ロシアにいる小泉さん、中川大臣の辞任の感想を聞かれて、無言のまま去った。その顔付きは氷の如くであった。
☆与謝野馨。
中川の後釜に座った与謝野は会見で、「私は能力はないが、体力はある」と見得を切った。能力がないと自身で言うなら、財務大臣の椅子に座るべきではない。
☆中川昭一の奥さん。
ちょっと見には、厚化粧のホステス風だが、報道陣の前で主人の中川に、「頑張れ、日本一、大丈夫」と大きい声を出して旦那を声援したのは、何か異様な感じがした。その中川はついに、ジントニックを3~4杯飲んだことを明らかにしたが、その前にシャンパン、ワインを飲んで、さらに強い酒のジンを飲んだという事は酩酊状態に陥っても不思議ではない。酒の強い人でもジントニックは1~2杯しか飲まないものだ。
☆麻生太郎。
麻生タイタニック号は、小泉爆弾で大きく傾き、今度は中川自爆でエンジンを停止してしまった。予算が成立するまでは、しばらく流氷の海に漂うだろうが、自力走行は不可能だ。乗客と船員は救命ボートを準備して、麻生タイタニック号から退避しようとするだろう。既に自民中枢は予算成立をまって、総理の顔を変えることを決意したようだ。従って春に麻生総辞職、それに代わって谷垣あたりを立てるのではないのか。小池百合子で勝てれば小池でもいいが、党内で敵が多い小池で、一か八かの賭けはできない。例え敗れても自民は正規軍で戦うしかない。幕末で言えば民主・薩長同盟に対峙するは、悲劇の守旧派、松平・会津藩の孤軍奮闘だろう。しかし、そうは言っても、今の自民党には会津藩、長岡藩の烈士や榎本武揚のような人材は残っていない。
さて、ヒラリーが来日し、来週の24日にワシントンで、オバマと麻生太郎が首脳会談を行うことに合意した。しかし、麻生太郎は早ければ4月に、遅くても9月10日までには総理を退陣する運命にある。せいぜいあと半年しか政権寿命がないレイムダック総理と会って日米は何を話し合うというのか疑問だ。
☆ ヒラリー。
米国の新会計年度は10月から始まる。(日本は4月)
ヒラリーの重要なミッションは世界から金をかき集めることだ。アジアでは日本、中国がターゲットになる。米国の財政不足は2兆ドルと言われている。つまり180兆円にも上る。日本の国家予算の2倍以上だ。その調達は米国国債を日本に売りつけることになる。米国のカジノ経済とイラク・アフガン戦争の莫大な費用の尻拭いをしなければならぬという役割が日本にはある。ブッシュに無条件に追従してきた小泉・竹中政権の尻拭いでもある。
☆ヒラリーと小沢一郎。
ヒラリーの最後の日程として昨夜9時、ホテルで「顔合わせ」会談を行なった。小沢は、「私から面会を申し入れたわけではないので、私から話すことはない。向こうが意見を聞きたいということ」と可愛くない発言をしていたが、昨夜の会談で小沢は、「日米同盟の重要性は、私が一番認識している」 とヒラリーを喜ばせた。しかし、オバマがアフガニスタンへ米軍を増派する方針について小沢は、「いくら兵隊を派遣しても勝てない。ベトナムの経験で分かっている」 と周囲に語った。
(ムラマサ、ニヒルだ)
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