武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

麻生自民党、最後の戦い

2009年07月15日 | 人生の意味

自民党。
時代には勢いというものがある。首都決戦で壊滅的打撃を受けた自民党に巻き返しはあるのか。幕末の緒戦であった鳥羽伏見の戦いは、幕府軍の壊滅に終った。以後、薩長軍は上野の戦いを制し、江戸城無血開城へと駒を進めた。徳川時代の260年間は江戸文化の華は開いたが、徳川慶喜15代までの世襲制は、どれほど人材の澱みと官僚の腐食を招いたか。対するに薩長にはキラ星の如く人材が輩出した時代の流れ。その中に、麻生太郎の高祖父、大久保利通が存在したのだが、歴史のアイロニーと言うべきか、明治維新という日本の近代を開いた人物が、その子孫によって幕を閉じようとしているのは、何という歴史のいたずらだろう。
さて昨日、古賀誠が辞意を発表した。この男の顔がテレビに映る度に10万票が逃げていくと本ページは書いたが、それをよほど気にしたということだろうか。そして参議員会長の尾辻秀久も辞意を表明したが、「辞意は言ってない」と急に手の平を返してしまった。 さてさて、自民党崩壊が加速しそうだ。液状化は臨界点を超えた瞬間、その崩壊は誰にも止めようがない。麻生は追い込まれた末に、最後の博打に己の命運を賭けるが、そのダイスは無情にも、有り得ない奇跡の裏目が出ることになっている。まさしくシナリオ通りに麻生は動いている。そのドラマの題名は「マーフィーの法則に呪われた麻生太郎」。

小泉チルドレンの今。
夏だというのに、何か熱くならない。 永田町では狸と狐の痴話喧嘩の様相だ。権力闘争にもならない権力の液状化現象。パンツをはいた猿たちの騒動か。 それを冷静に見ている赤門の官僚群。 新政府に対する恭順か、それとも面従腹背の抵抗か。
さて、いよいよ小泉チルドレンも崖っぷちに立たされている。 生みの親である小泉さんは引退し、「下野するもよし、それが民主主義だ」 と他人事のセリフだ。
すでに地方選挙に挑戦したチルドレンや、自民党に見切りをつけ離党した議員、不出馬を決めた議員。それぞれの夏を迎えた。
「チルドレンは手探りで頑張った。 しかし自民党は国民目線の政治とは遠かった」。昨日の不信任決議の採決を欠席し、党と決別した長崎幸太郎。 山梨2区からの出馬を目指したが、自民党公認を得られず離党した。 杉村太蔵は、札幌一区からの出馬を狙ったが、公認争いに負け、不出馬を決めた。
「再び比例順位が27位なら、出馬しない」 と話すのは、高田馬場のスーパーの親父だった安井潤一郎。「比例順位は4年間やった自分に対する党の評価。順位が低ければ、自分に期待していないということだから辞める」 と語った。
今まで、チルドレン比例組14人のうち、小選挙区に鞍替えできたチルドレンは2人しかいない。 しかもそれは古参議員の引退による棚ボタだ。
そして、公認争いに敗れながら、自民党にしがみつくのは広津素子。「大変厳しいが、公認されると思って、最後までがんばる」 と悲壮だ。
代議士を辞職し、地方の市長選挙に挑んだチルドレンもいる。今年5月に永田町を去った鍵田忠兵衛は、7月12日の奈良市長選で民主党に敗れた。
さらに今年5月、さいたま市長選のため代議士を辞職し、落選した中森福代は、「前回は郵政で勝った。今回は政権交代が流れだ。 今、自民党は逆流で苦しんでいる」 と読む。 そして一人のチルドレンが呟いた、「チルドレンは力不足だった。 小泉人気で当選したが、自分たちも自民党も誤解したというか、驕りに対する国民からのしっぺ返しが今、来ている」。 権力の坩堝の中で、木の葉のように揉みくちゃにされ、今、夢の4年は終ろうとしている。

ウイグル族の虐殺。
世界ウイグル会議が発表したところによると、ウイグル・ウルムチで約千人が中国人民解放軍の発砲攻撃によって殺害されたという。そのシーンは平和的なデモに対する容赦のない殺戮であったと中国を非難した。さて、イスラム・アルカイダが、中近東、アフリカにいる中国人をターゲットに「イスラムの報復」を宣言した。報復を宣言したのはアルジェリアを拠点にするアルカイダ系「イスラム・マグレブ」。アルジェリアで働く約5万人の中国人と、中国がアフリカで展開するプロジェクトを標的にするとアナウンスした。

名古屋市の裏金。
官僚役人がいる場所には、裏金という公金横領が横行している。
1998年からの10年間で総額2億1600万円に上る裏金が発覚した。この金額は分かっただけの分で、氷山の一角に過ぎない。裏金づくりは少なくとも1972年から行われたが、過去10年以上のものは時効として明らかにしないという。 これは我々の税金だ。 平たく言えば公金横領だ。業務上公金横領で関わった職員全員を刑務所にぶち込め、と言うと、名古屋市役所には誰もいなくなる。 さて河村たかしさん、どうする。 キーパーソンは公金横領で告発し、懲戒免職が相当だが、同時に全額を国庫に返還させなければならない。 こちらはパンツをはいた豚ということか。
(ムラマサ、鋭く斬る)

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