麻生太郎。
こういう親分の下で戦う候補者達はつらい物があるだろう。この前、記者クラブにおいて、都議選で自民党が負けた場合、総理としてどう考えるかと問われた際、「全く責任を感じません」と麻生は強調した。それまでの歴代総理は、都議選に余り首を突っ込まなかった。 しかし麻生は、告示前に離島を除く全候補者57人の応援に回った。ところが麻生の結果責任は「そんなこと、しらねェよ」 というのだから、そういう総理総裁に応援に来てもらっても迷惑なだけだ。
さて、産経新聞にも不支持72%の烙印を押された麻生太郎が、いよいよ人気最低の総理としてイタリアサミットへ来週の6日に行く。そして総理周辺から、サミット中のイタリアの地において「解散予約」を宣言するという噂が流れている。この聞いたこともない「解散予約」なるものは、どういう意味なのか不明だ。実際にはできないだろうが、やれば世紀の笑い者だ。そして天皇は外遊に出かけられたから、17日まで天皇は不在である。ところが麻生は「解散をする場合、天皇がいなくても、皇太子が国事行為を代行できる。法的に問題はない」と言い始めた。天皇の国事行為に前例がないことを皇室に強要するというのは、陽が西から昇るようなものだ。皇太子の代行が許されるのは、天皇が病気の場合と天皇不在時の国家の危急存亡の場合だけだ。ついに麻生太郎は、「殿、ご乱心」ではなく「バカ殿、錯乱」になってしまった。いっそ座敷牢の中で蟄居謹慎させよ。
★麻生降ろし。
本ページは麻生を批判しているが、麻生降ろしなど許されるわけがない。
安倍、福田と2代続けて政権投げ出しを行い、昨年の9月には3週間も国会を空白にしながら、麻生太郎が総裁選で圧勝したというに、どのツラ下げて自民党は麻生降ろしなど出来るのか。それをやるならば、己の不明を恥じ、議員を辞職してから麻生降ろしをやるのが物事の道理というものだ。
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鳩山由紀夫の故人献金。
90人193件が虚偽記載で、「故人献金」者は多数いたというのだから、どこの幽霊を捕まえてきたのか。 献金の8割が虚偽記載だった。 そして5万円以下の献金は匿名に出来るのだが、1年間だけを見ても約4千万円にのぼり、献金全体の59%を占め、単純計算で800人以上から献金を集める必要がある。 ところが秘書が言うように「個人献金はなかったので」 という説明と真逆だ。 鳩山由紀夫が6月30日の記者会見で政治献金の虚偽記載を認め訂正したが、それ以外にも虚偽記載があるのではないか。虚偽記載を訂正した2005年度の収支報告書の「寄付者」と同姓同名の人達が2002~04年の収支報告書にも延べ47人、総額906万円分が記載されていた。鳩山由紀夫は、早く党首辞任と議員辞職を決断した方が良い。政権交代は必須だが、友愛ではなく汚濁の沼に浸かっているのではないか。民主党には代わりができる人材は雲霞の如くいる。そして、こういう追求をさせると自民党という集団は、悪事の手口には詳しいから「己の失敗笑ってごまかせ、相手の失敗、息の根止めよ」という性質(たち)があるから、早く長妻昭あたりにバトンタッチした方が賢明だ。そして客観的に鳩山由紀夫の説明を聞いたが、鳩山の説明には説得力がない。つまり鳩山は、「虚偽記載は秘書が勝手にやったこと」、「虚偽記載はすべて訂正した」「2千万円の原資は鳩山の個人資産」ということだったが、90人もの幽霊故人、虚偽名義を公設秘書が勝手にやったことと釈明しても説得力がない。会計責任者は別にいる訳だから、会計責任者と虚偽記載をやった公設秘書(解任)の弁明を公開の場で行なう必要がある。虚偽記載はすべて訂正したと言うが、新たな虚偽記載疑惑が浮上している。また原資の2千万円は秘書に預けた鳩山個人の金ということだが、2千万円は大金だ。国会議員の年間の歳費にも相当する。その金が政治献金として扱われれば、鳩山個人の金として自由が利かなくなる。それを不審に思わなかったというのは不思議だ。事の真相は、脱税、韓国朝鮮人の外国勢力からの献金という疑惑がある以上、公人として鳩山由紀夫、会計責任者、元公設秘書の説明が必要だ。
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谷口明花(めいか)さん(12)。
中学の白のセーラー姿がきれいだ。 車椅子に乗って、個人授業をしてもらっていた若い女性の先生と母親と一緒に中学校に初登校した。
昨日、本ページで述べたが、3日朝、奈良県の地元町立・下市中学校に入学するために登校した。 車椅子が危ないから責任が持てないとか町の教育委員会は述べていたが、義務教育の中学校で3年間学ぶのに、車椅子に何の問題があるのか。それが嫌だという先生がいるなら、教師を辞めてもらったほうが世の為だ。 明花さんは、東大医学部を目指そうとしている訳ではあるまい。 普通の中学生活を送りたいだけだ。車椅子だから、少し不便はある。 しかし、中学3年間の学校生活を皆に助けてもらえばいい。そしてその先には、苦難と茨の道が待っているのだから。
さて、3カ月遅れて下市中学校に初登校したが、少し緊張した面持ちだったという。「昨日はうれしくて一睡もできなかった」と明花さんは述べたという。体育館で行なわれた集会で全校生徒に紹介された。受け入れにあたり、それまで下市中学になかった車椅子用の部屋を1階に作った。中学校に入学を拒否されていた間、自宅で明花さんに勉強を教えていた県立養護学校の女性教師(23)をそのまま迎える。
しかし、しかし、下市町の教育委員会は、明花さんの入学を認める判断をした奈良地裁の決定を不服として、1日付で大阪高裁に即時抗告した。大阪高裁で逆転判決が出れば、入学を取り消すという。 さてさて、こういう教育委員会の人間の皮を被った者たちを 「人でなし」 とか「ろくでなし」 と言う。
(じゅうめい、鋭く斬る)