ジブランは語った。
「人が死すとき、嘆いてはならない。
なぜなら、死は肉体の滅びではなく、魂の蘇生なのだから」
カリール・ジブラン、1883年生まれ、レバノンの詩人。
11歳で渡米。パリやニューヨークで暮らし、詩を作り、絵を描いた。
キリスト教徒。
★菅直人。
民主党とは何だったのか。
政治をしなくなった自民党に愛想を尽かし、鳩山、菅、長妻、前原、枝野、馬渕らに期待したのだが、丸出ダメ夫君たち。
皆、すり替えの詭弁術には長けるが、真面目に政治をやろうとする愚直さと能力に欠ける。鳩山などは党首討論で、「私は愚かな総理です」とまで口をすべらせたが、民主党の本質は、全盛期の自民党時代から見れば、当時の政務次官クラスでしかない。
つまり若さの気負いが目立ち、権力を握った子供のようだ。だから小沢支配の時は、物言えば唇寒しのように押し黙り、政治家としての信念も土性骨も何もない。
国民の期待と熱狂が、8・30の圧勝劇を民主党にもたらしたが、鳩山、小沢、菅直人が国民に行ったこととは、マニフェストの達成不良ではなく、まだ夢の途中でもなく、マニフェストと真逆のことをやり続けて恥じない。
ガソリン暫定率廃止の嘘、高速道路無料の嘘、普天間・国外県外の嘘、後期高齢廃止の嘘、消えた年金解消の嘘、嘘、嘘。
子供手当て2011年度満額のキャンセル、そしてマニフェスト通りに行ったのは2010年度の子供手当てと高校無料化というバラマキ、この財源は国の総予算207兆円の10%をひねり出せば、20兆円は簡単に捻出できると選挙前に声高に叫んでいたが、結果は、たった6千億円だった。率にして0.3%。
その結果、44兆円の大借金を新たに抱え、日本は国家破綻の道を間違いなく突き進んでいる。そして菅直人は普通の人には分かりにくい、財務官僚から教えてもらった用語を使い、今後10年間、毎年40兆円ほどは赤字国債を発行すると、さりげなく発表している。この欺瞞。
7・11では民主党に敗残の苦しみを舐めさせる。
★枝野と小沢。
新旧・幹事長が選挙中にバトルを始めた。マニフェスト政策批判を党内でやりながら、感情的にぶつかり合うというのは、今まで見たことがない。
碁を打つ小沢にとって、7・11後の布石なのだろう。民主党が敗北すれば、9月の党首選を待たずに、菅直人に引責辞任を迫る。辞任しなければ、小沢一党の離脱まである。ただ、今の自民党にとって、小沢とは一緒にやりたくないのが本音だから、またしても離合集散という猿山のボス争いになるのだろう。
★メキシコ湾原油垂れ流しとオバマ。
このオバマは若い。本当の意味の指導力に欠けているのではないのか。
あるいは黒人ということで、米国の白人支配層から協力を得られていないのかもしれない。
メキシコ湾、4月20日の爆破事故から2カ月以上も経過したが、未だに原油流出は止まらない。最新発表では、一日あたりの原油垂れ流しは6万バレル(954万リットル)になるのだが、数字的にピンと来ない。例えば、これを車一台に60リットルのガソリンを入れた場合、何と約16万台の車を満タンにすることができるのだ。
さて問題は、原油の流出を止める方法だが、今となっては1つしか残されていない。噴出している油井の側面から別の井戸を掘り、破損箇所と交差させ、セメントを流し込んで栓をする「リリーフ」作戦であるそうな。
しかし、これは理屈であって、技術的に100%大丈夫かとなれば、やってみなければ分からない。この別井戸を掘るのに8月までかかるというのだから、原油の垂れ流しはメキシコ湾を汚濁の海に変える。
しかもこの原油の処理として、日々燃焼させているというのだから、大問題だ。二酸化酸素やその他ガスや熱の発生で、二次三次災害は既に発生している。
米国は日本にオイルフェンスと高速スキマー2基(油回収装置)の支援を要請したが、遅すぎる。本ページは何度も救援が必要だと訴えたが、オバマはゴルフをしていたらしい。やりたければ大統領を辞めてからするものだ。
さて、ハリケーン「アレックスAlex」は6月30日夜、勢いを増して、米国に襲い掛かる。
(ムラマサ、鋭く斬る)