★マーフィーの法則。
本ページはこの言葉を麻生太郎によく使ったが、これは民主党にも当てはまるようだ。マーフィーの法則とは様々な解釈があるが、本ページの解釈は「危機的状況にあって、その危機を脱出しようとする試みは、ことごとく失敗する」。
つまりワルあがきをすればするほど、ド壷にはまる。
前に読んだ本で、確かNASAの宇宙飛行士の訓練で、危機的状況を演出し、飛行士に危機脱出の指示を与えたところ、通常では考えられないミスを連発したという。
その教訓から、「フェ−ルセーフ」が強化された。
つまり機器やシステムは必ず故障する。その復旧作業は誰にでもできるようなシーケンスにしなければならぬ、ということ。
平たく言えば、「バカでもチョンでもできる」。
今の福島原発はマーフィーの法則(murphy`s law)にずっぽりだ。
★福島県飯舘村。
本ページはかねてから日本の人命対応を苦々しく思っていた。
本人の自己責任で陥った生命の危機に、官僚とメディアは大騒ぎして助け出そうとする演出をするが、飯館村の村民3千数百名の生命は見て見ぬふりだ。
欧米の対応は日本とは真逆だと言っておこう。
さて、国際機関「IAEA」の独自調査によれば、福島飯館村の土壌から高濃度の放射性物質が検出され、この数値は即非難の対象だとする。飯館村では、IAEAの避難基準の2倍近い放射能を測定したそうな。
ところが、経産省・保安院は31日、「避難の必要はない」。
保安院の西山英彦は「各地で計測される放射線量が下がっている。落ち着いて考えれば大丈夫だ」。
心頭滅却すれば火もまた涼し、心おだやかにすれば放射能も感じぬ、ということか。ついに禅の精神だな。喝〜ッ。
★米国の原子力規制委員会(NRC)。
過去に米国NRCは、原発事故のシミュレーションを行ったことがあるという。
福島原発1〜5号機と同じ米国GEの沸騰水型「マークI」を想定した。
それによると、停電開始後5時間で「燃料が露出」、5時間半後に「燃料は485度に達し、水素発生」、6時間後に「メルトダウン開始」、8時間半後に「格納容器損壊」という結果だった。
一方、日本の原子力安全委員会は1990年、「長期間にわたる電源喪失は、ありえない。そういうトラブルを懸念する必要はない」。
米国の科学的シミュレーションが正しければ、今の福島原発はメルトダウン状態だ。
一方、原発反対の核専門家は、「爆発は99%ない」と分析している。その理由は核爆弾に比較して原発は爆発する構造から遠く、核燃料の量が爆弾に比較して少ないのだという。
しかしこれで安心は出来ない。原発の最大のトラブルはメルトダウンなのだから。
★米軍の放射能専門部隊「CBIRF」。
140人を日本に派遣するという。
そしてフランス・アレバ、20人の放射能専門家が日本に到着した。
官邸に入って、菅直人の代わりに陣頭指揮を執ってくれ。
★大連立。
民主党と自民党が大連立に向けて動き始めた。
東日本の復興対策を契機に大接近だ。
つまり5兆円、10兆円の復興資金の分け前を自民党にもよこせということだな。
まあ、やってみれ。
(ムラマサ、鋭く斬る)