★ソニー「プレイステーション3」(PS3)。
もはやソニーは愉快な理想工場ではなくなった。
井深さんや盛田さんが亡きあと、出井さんあたりから変調をきたし始めたようだ。
今のソニーの大株主は米国の投資ファンドが勢揃いである。このことが経営に暗い影を落とす。
ソニーは今回、深刻なサイバー攻撃を受け、世界で7700万人分の個人情報が流出した。この史上最悪の情報流出の代償は2兆円を超えると想定される。
米アップルとの戦いに苦戦を強いられているソニー、アップルはカリスマ創業者だが、ソニーはMBA連中の強欲投資家が支配している。
カリスマ創業者は夢を売る。そして、そういう人間や商品にファンはつく。
一方のソニー、2年前の賀詞交歓会で、ソニーの社長だった中鉢さんは、次のように言い放ったのは驚いた。
「ソニーは従業員の為にある会社ではない。株主の為にある」。
井深さんも盛田さんも泣いている。
★菅直人と民主党。
自民党が出す内閣不信任案に民主党の反カン勢力が同調する動きだという。
合言葉は「菅直人をサミットに行かせるな」。
5月26、27日にフランスのドービルでサミットが開催されるのだが、またオドオドとメモに目を落としながら、各国首脳と挨拶するのだろうか菅さん。
さて慧眼の西岡武夫は鋭く言い放った。
「急流で馬を乗り換えるな、という言葉があるが、急流を渡れず流されているのであれば、馬を乗り換えなければならない」
★原賠法。
福島県双葉町の会社社長が東電に損害賠償金の仮払いを求め、東京地裁に訴えたのだが、東電は今回の原発事故は原子力損害賠償法の「異常に巨大な天災地変」に相当し、「東電は免責される」と、文書で見解を出したという。
おいおい、大地震と巨大津波は日本に付き物だぞ。
異常に巨大な天災地変の定義は、隕石が直撃したとか、日本沈没とか、そういうことだ。
そもそも今回の原発事故の発端と原因は電源消失、発動機不良であり、単に防水加工の問題であり、あるいは冷却ポンプを山側の高台に設置していれば事故は回避できたはずだ。つまりレイアウト設計ミスであり、設備不良の問題だ。
★中部電力の浜岡原発3号機。
7月までに再稼働する予定だという。
何か冗談なのかな。
浜岡原発は活断層の真上に立っているのだが、中電の社長・水野明久は「安全性については十分確認している。さらに津波対策もする」。
これで売上高は前年比8.5%増の2兆5300億円、純利益は550億円を見込むという。我々の生命と健康を犠牲にして、金儲けに奔走するということか。
津波も怖いが、地震の直撃で浜岡原発は崩壊する。そうなれば地元の御前崎はもちろん、神奈川、東京まで壊滅する。
もう原発は全廃だ。このままでは第二第三の福島原発が必ず起きる。
放射能はこりごりだ。
(ムラマサ、鋭く斬る)