★ルクセンブルク大使公邸の夜会。
つい先日、自民党のある中堅議員が、東京にあるルクセンブルク大使公邸に招かれ、ルクセンブルク外務大臣の夕食会に出席した。
その席上で、日本のある元通産官僚が、次のような発言をしたという。
「日本では自動車事故で毎年何千人も死んでいる。原発の事故でこれまで何人死んだのか」。
それを聞いたヨーロッパ外交官の人々は、唖然として目を見張ったという。
交通事故はそのリスクをわきまえて車を運転している。だから保険に加入する。
しかし原発はどうか。今まで経産省官僚と原発を推進してきた東大、京大、東工大の原子力教授らは何と宣伝してきたのか、「原発は安全でクリーンだ」。
今、はっきりと分かった。原発は1グラムも、1ミリも人類に幸福をもたらさない。
そして浜岡原発は今すぐにでも停止すべきだ。他の原発も速やかに廃炉の工程表に乗せる。54基の原発はまさしく日本を滅ぼす時限爆弾に違いない。
★第2回、広瀬隆の「原子炉時限爆弾」を読む。
この本の214ページに衝撃的な写真が載っている。
米国のLIFE誌(1995年11月号)の表紙を飾った写真である。
そこには迷彩服を着た米軍軍曹が3歳の息子を抱きかかえた姿が写っている。
説明では、この3歳の息子には両腕がなく、手が直接肩から出ている。そして両脚もなく義足をつけている。なぜこうなったか。その原因は1991年のイラク湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾が原因だということが米国の裁判で認定された。
つまり放射能ウラン弾の粉塵を吸い込んだ米軍軍曹は体内被曝し、その後、生まれてきた我が子に放射能の惨禍を生じさせたのだ。これが放射能による精子のDNA損傷といわれる。
(原子炉時限爆弾より)
★文科省。
4月21日、福島原発から1〜21キロ離れた150地点で3月末以降に測定した1時間当たりの放射線量を初めて公表した。
毎時100マイクロシーベルトを超えたというから、9日間そこにいると20ミリシーベルトを超え、あっと言う間に立ち入り禁止区域になるという凄まじさだ。
公表が大幅に遅れた理由について文科省は「官邸の指示で出さなかった」。
さらに、半径30キロ圏外でも、恐怖の放射能ストロンチウムが放出されていた。
菅直人とか枝野幸男はこういう事実を知りながら、口を拭っていたということだな。
こういう奴らを犯罪者と呼ぶ。
★放射能の危険地域。
被災者の避難先となっている福島県の郡山市や福島市は原発から50キロ以上も離れていて安全だと思われている。しかし、国際基準値からみれば、両市とも非居住区域の範疇に入る。
今朝4月22日の午前6時の放射能測定によれば、福島市は毎時1.72マイクロシーベルトであるから、年間積算では15.0ミリシーベルトになる。
つまり被曝の危険性は高い。
★東京電力。
副社長の藤本孝は21日、青森県・東通原発の2基の建設計画について「津波、地震対策で、運転開始は延期」と述べた。
おいおい、建設などできる訳がないぞ。
そして不思議なのは東京へ送電する電気を、なぜ東北の突端に建設するのか。
安全・クリーンだと喧伝するなら東京のお台場に作ってみれ。
★東京電力。
4月21日、新潟県の柏崎刈羽原発に、15メートルの津波に耐えられる防潮堤を2013年までに設置すると発表した。
おいおい、日本海側は津波の心配より地震だぞ。
2007年の新潟中越沖地震により、柏崎原発の7基が甚大な被害を受け運転を停止した事を忘れたのか。
これも全廃だな。
「東電、オツムが被曝で、スットコドイ」
★浜岡原発。
京大の反原発の助教・小出裕章先生は、「浜岡原発は即時、廃炉にすべきだと思います。私のシミュレーションでは、浜岡原発3基が破局的な事故を起こした場合、放射線被曝により、首都圏や静岡県などで約2500万人が死亡する可能性があります。たとえ1基だけの事故でも、地元・御前崎市の住民は9割が亡くなり、195万人が亡くなる可能性があるのです」(小出裕章先生の発言)。
★菅直人。
我が国の薄らバカは、昨日、福島へ行って、こっぴどく避難住民に怒られていた。
もはや薄らバカというより犯罪者だな。
3月12日にヘリで原発視察をやったせいで、水素爆発を起こしたのは、明々白々。
現地では水素ガスのベントをやりたかったのだが、「総理が上空視察をするから待て」という連絡があったという。
こういう薄らバカを「歩く国難」というのだろう。
さて4月24日の選挙も負ける。そしてそれを境に菅直人を引き摺り下ろす活動が活発化する。参院の問責どころか、衆院での不信任案可決もあり得る。
そうなれば内閣総辞職、政界再編だな。
(ムラマサ、鋭く斬る)