★日本の総理。
今朝(9・24)、台風が過ぎて爽やかな陽射しが、秋の訪れを告げている。
気持ちの良い朝の空気、耳を澄ますと小鳥が世の喧騒を知ってか知らずか、さえずりに忙しい。
今、聴いているのはユーチューブ平原綾香の「ジュピター」、
everyday I listen to my heart、私のこの両手で何ができるの、愛を学ぶために孤独があるなら、意味のないことなど起こりはしない、
(詩・吉元由美)
さて、野田佳彦、
この人の国連演説をテレビで聴いた。
この人は演説がうまいという世評だが、聴いていてがっかり。
砂を噛むように教科書を読んだだけ、まるで無味乾燥な内容を、一人声高に叫んでいたのは、憐れでさえあった。それを聴いていた国連の本会議場はガラガラ。
そして、ニューヨークのホテルで行われた李明博との日韓首脳会談、相手の李ナントカの傲岸不遜な態度、韓国売女の「ソウル日本大使館前の売春記念碑」に対する抗議どころか、韓国が軍事的に不法占拠する竹島問題も野田は一言も取り上げなかった。
一方、同じ日に行われた日露外相会談の玄葉光一郎は、日本近海におけるロシア極東艦隊の示威行動や、日本一週半というロシア空軍の挑発にも全く触れなかったし、抗議どころか、懸念すら表明しない日本の外交というのは、どうなっているのか。
また、国連では最悪の事務総長といわれる韓国のバン・ナントカとの会見では、お互いに顔が引きつっていたのはお笑いだった。
野田はかつてこう公言していた、「日本の首相の靖国参拝や歴史教科書に対して中国や韓国は必ず干渉してくる。事あるごとに中国は南京大虐殺を持ち出し、韓国は従軍慰安婦を持ち出すが、そのたびに日本政府は頭を垂れて謝罪を繰り返している有様だ」と、自民党政権を批判していたが、野田は総理になった途端、靖国参拝を行わないと明言し、「A級戦犯」問題についても自らの見解を言わなくなった。
政治家として、自ら正しいと思った信念信条があるならば、総理になったからこそ貫徹すべきではないのか。それができないというなら、何のために総理になったのか。
最後に、オバマとの会談、オバマは普天間問題と、TPP問題の日本の早期決定について野田を吊るし上げたそうな。辺野古に基地が作れなければオバマの大統領再選はありえないし、同時に日本がTPPに参加しなければ、米国のTPP戦略は崩壊する。野田は固い顔をますます固くして、「真剣に議論し、早期に結論を出す」と、述べたそうだが、まるで企業の総務課長レベルだな。
辺野古は絶対に駄目、TPPはやるが日本の絶対条件を突きつける、それが日本の生き残りだ。
(ムラマサ、鋭く斬る)