北陸の実家は 3年前から空き家になっています。終戦直後に建てられた木造家屋は ボロボロで まさに廃屋の様相です。廃屋であれ 解体工事をしないことには 近所隣りに心配や迷惑を掛けることになるため 気が気でありません。なかなか 解体工事実施の決断が出来ずにきましたが 先日 やっと 先ず 仏壇の処分のために 行ってきました。
仏壇は 他の家財家具と異なるもの、粗大ゴミ、廃棄物として 処理出来るものではないとされ ちゃんと処分するよう 解体業者からも 念を押されていました。
前もって 浄土真宗の菩提寺に お願いと打ち合わせをしておき 当日 住職を迎え 仏壇を処分する前に行う法事 「閉扉法要」(へいひほうよう)を 行ってもらいました。
仏事法事に疎い人間ですが 生まれて初めて 仏壇と仏壇周りを 念入りに掃除し 生花を飾り、「お華束」(おけそく)(和菓子)を供えて 緊張して 住職を迎えました。
約30分の読経が終わり 住職が 「ご本尊」(阿弥陀如来絵像、親鸞上人絵像、蓮如上人絵像)を 仏壇から 取り出して 法要は 終了です。「ご本尊」は 住職に お寺に持ち帰ってもらい 「お焚き上げ」供養処分を してもらうものです。
「閉扉法要」の「お布施」については 諸説有り 迷うところでしたが 「気持だけ」ということで 20,000円と させてもらいました。
法要終了後 直ぐ あらかじめ連絡をしておいた 近くの仏壇仏具店に 仏壇仏具を 持ち込み 「お焚き上げ」供養処分の依頼をしました。
持ち込みの場合 引き取り料は不要。処分手数料は 仏壇の大きさによって異なるようですが 20,000円の支払いとなりました。
日頃 仏教とは ほとんど関わりない暮らしをしている人間にとっても 一通りの仏事法事を 執り行ったことで 安堵し 穏やかな気持ちになって帰って来れました。