普段、会話や文章で、あるいはテレビやラジオ、新聞等で、ごく普通に使われている言葉で、誰でも知っている言葉の中にも、いざ、咄嗟に漢字で書けと言われると、「???」となってしまう言葉が、結構有るものだ。
もちろん、漢字検定何級、漢字クイズ王なる人達にとっては、御茶の子さいさいなのかも知れないが、一度や二度、聞いても、教えてもらっても直ぐそのそばから忘れてしまう類の爺さんは、たまたまそんな漢字に出会うと、「へー!、そうなんだ・・」、その都度、目から鱗・・・・、になってしまう。
今は、有難い世の中、漢字不勉強で語彙力の無い爺さんでも、PCやスマホの漢字変換ソフトのおかげで、ブログ等には、読めない、書けない難漢字であっても、平気で、知ったかぶりして書ける時代だが、「じゃ、実際、自分で読んでみろ、書いてみろ」と、問題に出されたら、降参してしまうこと多しである。
読めない書けない四字熟語・No.24
「かっかそうよう」
先日読んだ時代小説の途中で、ふっと目に止まった四字熟語が有った。
「もどかしくて、イライラする」の意の四字熟語、「かっかそうよう」だ。
字面からは、「なるほど」と思える四字熟語だが、多分、これまで一度も、
漢字で書いたことがなかったような気がする。
別に、「かっかそうよう」を漢字でかけなくても、暮らしに困ること無しだが、
脳トレ、小ネタ・・・・・、書き留め置くことにする。
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(漢字)
隔靴掻痒
(意味)
「隔靴」は、靴を隔ててその上から、の意
「掻痒」は、痒いところを掻く、の意。
靴の上から痒いところを掻いても
痒さは収まらない分けで、
物事が思うようにならず、
もどかしく、イライラすること、
物事の核心や急所に触れることが出来ず、
はがゆくじれったいこと、を例える言葉
(出典)
- 「景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)」
- 「棒(ぼう)を掉(ふる)いて月(つき)を討(う)ち、
靴を隔(へだ)てて、痒(かゆ)きを搔くは、
甚(はなは)だしき交渉(こうしょう)有り」
- 「棒(ぼう)を掉(ふる)いて月(つき)を討(う)ち、
(使用例)
彼の答弁は、隔靴掻痒の感を拭えない。
隔靴掻痒の状況が続いており、嫌気がさしてきた。
(拡大してみると)
隔靴掻痒