幻冬舎文庫 2002年
クスリに関するトリビアを豊富に扱っている。
実家が薬屋らしく、子供のころからクスリに触れてきた
らしい。
批判精神にあふれ、あまりよろしくない健康法などを糾弾
しているのがなんとも心強い。正しいことは正しく存在する
んである、ということが、普遍性をもって描かれている。
マア、ただ単純に読んで楽しいということは、美しいことであ
る。
カエルを舐めて、クスリの効果で幻覚をみようとするのは、中島
らも氏も書いていたし、麻枝光一氏も書いていたように思う。
ボクの中ではけっこう有名な話しである。
ボクは主治医にあなたはクスリ人間ですね、といわれたほどであ
るが、クスリに抗える人間はいないと信じるオレっちだった……
合掌。