古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

君がいない 夜のごはん  穂村弘

2019-06-27 13:35:52 | 本の紹介
文春文庫   2011年


このひとダサいなあ、ドンくさいなあ、と思いつつ、自分の


舌に自信がないと書いている姿が次第にその方がかっこいい


んじゃないか、と思えてくる、ふしぎ。


チェルシーのヨーグルト味がボクは大好きだが、それはダサ


かったのか…………しまった! そんなこと考えたことなかった。


いや、そんなことないと思うぞ、穂村氏。ヨーグルト味が好き


ってことはクールなことだ、違いない! 自信もっていいよ。


そう言われてみれば、カロリーなんて都市伝説みたいなもんだ、


と思えなくもない。


肉はカロリーが高いと言うらしいが、太らないというじゃないか、


とか、なんともカロリーについて考えいると、怖くなってくる。


けど、皿の裏側は洗った方が良いし、穂村さんの奥さんがもう一度


洗ってること、ボクだって知ってましたよ、へへへへっ…………合掌。


                      (鶴岡 卓哉)
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吉本清美 色鉛筆画展 紹介!

2019-06-27 12:36:33 | カフェ、ギャラリー
古民家ギャラリーうした&Pカフェで吉本清美さんの


色鉛筆画展をやっています。近日に中国新聞でも取


り上げられると思います。


キレイなその色彩にあなたは目を奪われることでしょう。


丹念に色鉛筆で描かれた七十二色の色彩は美しく、その独


特の目で見られた絵はユーモアまでをも包含し、楽しい気分に


させてくれます。


彼女は人と話ができないというハンデを負っていますが、コミ


ュニケーションをとるということは、話しをすることだけでは


ないことを教えてくれます。


誰よりも、人と話したく思っているのは、他でもない彼女自身


なのです。


是非、彼女の世界をご堪能下さい。







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古本マニア雑学ノート      唐沢俊一

2019-06-25 23:42:46 | 本の紹介
幻冬舎文庫   1996年


古書というのはハマると奥深いらしい。僕の蔵書はザッと


二千冊くらいか。全部現代文学ばかり、古書といえるよう


なものはほとんど、というか、まったくない。


僕の興味が、現代文学に集中しているからだが、古い本は


渋いのであまり興味がわかない、ふるくても、安部公房、


開高健、三島由紀夫あたりまでだ。


荒俣宏さんなんかは一食だけでインスタントラーメンのみの


生活をし、お金を貯め、古書に費やしたというからパねえ。


うちのハハは、子供のころ、貸本屋にある一冊十円の漫画本を


全部読破したという強者だ。


僕の場合、残りの人生で読める本は七千冊くらい、いや、もっと


少ないだろうなあ………………合掌。


                   (鶴岡 卓哉)
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キウィ おこぼれ留学記    小林聡美

2019-06-24 07:08:38 | 本の紹介
幻冬舎文庫   2002年


Eテレの旅したい! おいしい浮世絵でMCをされていて、だから


なんだよって感じもなくはないんだけど。偶然、100円本で


売っていたので。


TVに出てる人の本って、大抵、おもしろくはない、っていうか


タレント本って言うのは松本伊代の名言、私、それ、読んでま


せんから、からに始まるゴーストライターによる作品群には閉口


する。


が、どうもこの人に限って違うようだ、えっ、ホントか? そ


れはわからないが。まあ、暇つぶしにはもってこいってコトで。


評価の対象にはなり得ない、って感じか。


でも、小林さんのでてる映画の作品は素晴らしいものばかりだと


思っておりやす、ってそれってマジか?………………合掌!

                     (鶴岡卓哉)  



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あやしい探検隊  焚火酔虎伝  椎名誠

2019-06-23 12:35:20 | 本の紹介
アヤケイ文庫      1995年


2016年に復刻した版のものを読みました。探検隊といって


もあやしいとつくくらいだから、探検っぽい山登りしたり、雪洞


つくって遊んだり、オトナの遊びを満喫している。


オトナの遊びっていう言葉は椎名さんが発祥じゃないだろうか?


それまではオトナは遊んじゃダメって感じじゃなかったのかな。


遙か昔、70年代に僕が小学生のころ、学童保育で、焚火を毎日


していたなあ、と思いだした。すぐに禁止になってしまったけど。


ほんの短期間の焚火の思い出は僕にとって、憧れとなっている。


あぁ、焚火かア、いいなあ、やりたいなあ、と羨望の眼差しで文章を


追った僕であった…………合掌。


                         (鶴岡卓哉)
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遊興一匹 迷い猫あずかってます   金井美恵子

2019-06-21 02:35:01 | 本の紹介
新潮文庫  1990年~91年


ネコの限らず動物の飼い主全員が、うちの子が一番、と思って


いるらしい。僕も先年亡くなった飛びちゃんを溺愛していた。


トラーと名付けられた黒トラネコがある日迷い込んできて、うち


の子になって、贅沢三昧。


この人の溺愛ぶりは度がつく。エサではなく、これは、めしあが


るもの、といった方がよさそう。


ウチの飛びちゃんは茶虎だったが、美男子の賢いネコだった。


僕の書いたものにもでてくるが、去勢した雄ネコで、まったく


イカした野郎だった。


愛猫している人はどこか幸せそうである。また、その幸せをわけて


もらう、そんな気持ちになった。


                     (鶴岡卓哉)
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パタゴニア あるいは 風とタンポポの物語り  椎名誠

2019-06-17 01:22:03 | 本の紹介
集英社文庫   1987年


1984年に行ったパタゴニア旅行のことがつづられている。


冒頭病気になってしまった妻のはなしになるが、僕の好きな話しに


おいしいはなしともうひとつ、不摂生のはなしと病気のはなしって


いうのがある。この病気ばなしもなかなかおもしろかったな、といっ


ては、渡辺一枝さんにわるいが、実によみごたえがあった。


氷河の描写一つ取ってみても、その雄大さは想像にかたくない。羊肉を


一頭、いや、三頭くらったはなしや、船の中のはなしは、読んでいてあ


きることはないだろう。椎名さんにとってターニングポイントになった


作品らしいが、それが成功したからこそ、今の名声があるのだろう。

                 
                           (鶴岡卓哉)
                        
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食べる私    平松洋子

2019-06-12 22:48:32 | 本の紹介
文春文庫    2019年


女優、作家、スポーツ選手、一流の人たち29人のインタビュー集。


ボクはここ20年というもの、ほとんど水というものを呑んだことが


ない。大抵、減肥茶、か、コーヒーで水分補給している。水というも


のがあまり好きではない。ボクより上がいて、先日、TVを見ていたら


30年コーラしか水分を摂っていないという人がでていたので驚いた。


水分は命だ。体はほぼ水分でできているという。良い水を広島に来て


使っているので清心になっただろうか。春日部の水はクサくて、マズ


かったなあ。きっとボクの水嫌いはそこからきているのだろう。春日部


の水のまずさから。東京では水道水が売られているくらい美味しいらしい


が、東京に住んでいたのは二十年前、そんなに美味しかったかな、とお



もいだそうとするも思い出せない。


今時の子らは、飲んだもので一番美味しかったものがコーラとかざらなん


だろうなあ、と思うと味覚の変化は人間をおかしくさせてしまうのかもな


、とうっすらと恐怖を覚えた。といっても、コーラってのも古いよな…………


合掌。
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散歩とカツ丼   日本エッセイスト・クラブ編

2019-06-11 21:18:05 | 小説の紹介
文春文庫     2009年


この世の中に優れているにもかかわらず、人の目に触れることなく


終わる文章ってどれだけあるのだろう?


また、逆に、オチに「?」しかつかない、不思議ちゃんに遭遇した


かのようなエッセイもある。



回りくどいものもあったり、外国人の言葉遣いの稚拙なものもあった。



でも、どれも楽しく読めた。悪いところは悪いところなりに、咀嚼して


読んであげれば良いのだ。


「散歩とカツ丼」というカツ丼は永井荷風の散歩の途中で食べていた


「カツ丼」のこと。この店、今もあるのだろうか、他の人の文章でも


読んだことがある。いや、TVで見たのだったか。


おカネをたんまり貯金したまま、布団から這い出したまま死んでいたと


いう荷風さん。


10年版ベスト・エッセイ集。51人のプロ・アマの書き手の競演でした。


                         
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吉本清美色鉛筆画展 開催!

2019-06-08 23:49:19 | カフェ、ギャラリー
2019年6月25日(火)~7月7日(日)まで


古民家ギャラリーうしたのPカフェにて吉本清美さ


んの個展を行います。


吉本清美さんは被爆二世で、かん黙症というハンデ


を負っています。お母さんは、今、透析をしていま


す。


ウチに習いに来て、一年半くらいでしょうか。大分、


作品も溜まってきたので、その成果をみなさんに見


ていただきましょう、ということです。


その複眼的な作風と、色鉛筆を自在に使う、その色


彩感覚は並外れた感覚を持っていると思われ、その


根気強さもフツウの健常者より優れていると思われ


ます。


その目で何を見ているのかを、絵を通してみてあげて


ください。



きっと、あなたをやさしさとめまぐるしい世界へと


連れて行ってくれることでしょう。


ぜひ、足をお運び下さい。お待ちしております。





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