古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

崖っぷちだよ、人生は ショッピングの女王3 中村うさぎ

2019-02-08 11:41:06 | 中村うさぎ
文春文庫        2003年


16年前で、これか? って死んではいないみたいだけどな、女王様。


この当時、これをビョーキと片付けてしまうには、あまりにもつまらない。


東電OL事件のOLに自分を照らし合わせて、自己を分析しようとしてい


たが、いや、中村うさぎ、あんたは資本主義が生んだ御仏だったんじ


ゃないか………もう、仏だよ、仏。


もう、読んでいて、こっちが辛くなってくるんだもの。この消費社会


の世紀末(世紀始か?)に舞い降りた天女のようだった、あ、言い過


ぎた。


批判するのは簡単だよ。でもさ、こういう人が文学として残しているん


だから、えらいもんだよ……頭が下がるよ………。


                        (鶴岡卓哉)
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浪費バカ一代    中村うさぎ

2018-12-30 11:31:48 | 中村うさぎ
文春文庫   1999年


大してうれてもいなかっただろうと思われるのに、ブランド三昧


年間二千万円も使っていたという......むむむ。


自らを女王様と呼び、区の納税課にケツの毛まで抜かれた女王様、


十八年経って、どうなったんだろうなあ。


病気して、死ぬ手前までいったらしいが、なかなかこの女死なない


だろうなア。


きっと、この女、ビョーキだよ、誰か、ビョー院連れていってやれ


よォ………合掌。
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穴があったら、落っこちたい!    中村うさぎ

2018-12-25 18:42:42 | 中村うさぎ
角川文庫   平成十五年


前半では初めてにまつわるはなしが披瀝される。


大抵、学生時代や子供時代のことが多く、それを


引き継ぐ形で、後半では犯罪がらみの事件を分析


している。


うさぎさんはブランド狂いからホスト狂いまで、


いかにも「女」という深い業に呪われているらしい。


整形されているらしく、「ブス」に対する、その感覚


は、やはりフツーの女より鋭いのだろう。


女流文学者として、ボクは高く評価している通り、夢中


で読んでしまったのであった。



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ダメな女と呼んでくれ     中村うさぎ

2018-12-21 08:16:34 | 中村うさぎ
角川文庫     2000年


これを文学と呼ぶのになんのためらいがあろう。


18年経ったことで、熟成され、中村女史のアホさ、バカさ、は


文学の高みへと時間を経て、飛翔した。


いつの時代も、文体を新たに発明するのは女性なのだ。


ボクは18年経って、初めて中村うさぎって人のエッセイを読んだが


その新しさに脱帽した。この人は、いろいろあって人間の厚みという


ものが、なんと大事なものであるか、を教えてくれる。


自らの愚かさを批判しつつ、道を教えようとする。なんてバカなんだ。


自分もきちんとコントロールできない自分が説教してる場合じゃない


だろう! と突っ込みを入れたくなる。


その愚かさ、人間の弱さをさらけ出すことこそ、逆に強い人間にしか


できないことだということだ。


中村うさぎは誰よりも強じんな心を持っていると思う。





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