飯島淳秀・訳 角川文庫 1930年
同タイトルの原作ということだ。なんと
しゃれたタイトルなのだ。でも、内容は
とても暗い。ちょっとしたもめごとから、
雪の夜に締め出してしまった妻が死んでしまう。
残された子供は妹夫婦に引き取られるものの、
生活を立て直したチャーリーは子供を再び
取り戻そうと奮闘する。
やっぱりフィッツジェラルドの堪能すべき点
は会話だと思う。それらは自然と20年代っぽさを
表現している。
舞台はパリでさめざめと雨が降り注いでいる
印象であり、どこかやはりおしゃれだ。それに
尽きると思う。