古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

用もないのに     奥田英朗

2022-11-22 06:04:35 | 奥田英朗

文春文庫    2009年

 

ぼくはオリンピックに関しては懐疑的なのだが、この本の

 

目玉エッセイは「再び、泳いで帰れ」と題された、北京オ

 

リンピックでの野球観戦だ。道中記だが、野球に関しては、

 

日本のプレーは褒めてはいない。ぼくはどーでもいーが。

 

あんな暑い中、観戦しようというのが、まず、それだけでめ

 

ったにいるもんじゃない。

 

次に、アット・ニューヨーク。ぼくの初海外もNY。苦い思い

 

しかない。またいつかリベンジしたい気持ちはある。

 

おやじフジロックに行く。しかも、雨......。では、編集者たちと

 

ツルんで、70年代のバンド目当てにフジロックに行く記。

 

これまた、ぼくは絶対いかんべえな、と思いつつ、うらやましい、

 

とも一切思わなかった。ぼくは音楽好きだが、ぜんぶ、部屋で

 

聴いてきた。ライブにはあんまり行ったことねえや。

 

最後の締めくくりは、四国お遍路、歩き旅。うどんかあ、うどんは

 

いいなあ、うどんなら、食べに行きたいなあ、でも、遍路は

 

いいかな。妙に奥田氏はいつも明るく、楽しい人という

 

印象だった。

 

         (読了日 2022年11・8 11:34)

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延長戦に入りました     奥田英朗   

2019-02-05 12:39:00 | 奥田英朗
幻冬舎文庫   92年~97年


本格的に作家活動に入る前に書かれたスポーツに関するエッセイ


34連発。


別に笑えはしなかったかな。ただ、プロレスの60年代の馬場は


強かったって言うエッセイはよかったねえ。


たしかに馬場社長はスローなイメージがあったけど、ハンセンが


乱入して脳天唐竹割りを素早く見舞って、頭から流血させたときは


ホント、この人怒らせたら、怖いよ、と思ったもんだよ。


まあ、プロレスも馬場社長の死で死んでしまって、三沢さんの死で


完全に石化してしまったね。ファンだったけど、90年代には夢中で


見てたけど、もう飽きが来たのか、面白く感じないので、全然、見な


いもんねえ。


けど、ボブスレーの二番目の選手って何してんだろうね?
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泳いで帰れ    奥田英朗

2018-08-21 13:50:31 | 奥田英朗
光文社文庫   2004年


2004年のアテネオリンピックに行って、長嶋ジャパンを


応援しにいった紀行文。


その際、日本のバントばかりの野球に激怒し、おまえらは泳いで


帰れ、というところからのタイトルです。


でも、それは、きっと奥田氏が日本野球を誰よりも愛しているか


らだと思います。



ボクなんて、どうも思いませんから。


野球というものを愛している、だからこそ、決勝戦でキューバVS


オーストラリアの試合を見て、野球をこの上なくたのしむことがで


きたのだ。


毎日、ホテルでトイレでうんこをして、掃除するところは、芳香が


漂っていました。アテネの日差しは、日本と比べるべくもないくらい


、激しいのだろうなあ、火傷みたいによくならなかったなあ、と心配



してしまいます。


オリンピックに対して、開催に関して賛成、否定などの意見もありま


すが、二年後の東京オリンピックではそんなことを吹き飛ばしてしま



うようなドラマをアスリートたちは見せてくれることでしょう。
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イン・ザ・プール      奥田英朗

2018-02-19 01:57:12 | 奥田英朗
文春文庫。


ちょっとヘンな精神科医・伊良部が本気が呆けか、病質者


を治してゆくはなし。


体調不良の編集マンが泳ぐことに取り憑かれ、不法侵入し


てまで泳ごうとする姿をユーモラスに描く………イン・ザ・プール



ケータイ中毒の高校生男子。伊良部のわがままな振る舞いを見て


友達なんていなくても楽しくやれるんだ、と思う。


誰からも誘われなくなり、伊良部からはメールが来る。


クリスマスの夜、患者たちとクリスマスを過ごす友達がいないと


言った看護師のマユミさんも楽しそうである。


メリークリスマス、雄太は夜空に向かってつぶやいていた。


…………フレンズ。
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