古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

地下鉄の友     泉麻人

2022-11-29 12:06:39 | 泉麻人

講談社文庫   1991年

 

夕刊フジに1991年に2月から6月まで毎日投稿していた

 

100回分を集めたものだ。

 

ぼくは麻人氏のファンで、よく読んでいるが、もう30年以上

 

前なので、いろいろ情報は古くなっているのは当然として、

 

あの頃のことが思いだせて楽しい。

 

老眼鏡の回なんて、えっ、老眼鏡でひっぱるなあ、すごい手腕だ、

 

と麻人氏を褒め称えたくなるのと同時に、こんなことで一本、よく

 

やるな、と冷静にツッコミをいれる自分もいたりして。

 

こういう重箱の隅をつつくようなエッセイって、わりとぼくは好き

 

だし、好きだから、読むんだろうな、とは思うんだけれど。

 

広島には地下鉄って言う地下鉄はないね、アストラムラインっていうの

 

が少し、地下を通るくらいだね、あー、なんか無性に地下鉄に乗りたく

 

なってきた。

 

         (読了日 2022年11・20 22:30)

 

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街のオキテ     泉麻人

2022-11-25 06:58:19 | 泉麻人

新潮文庫  昭和61年

 

昭和61年ってことは、三十ウン年前かあ、そのころは最新の

 

ジョークだったんだろうなあ、イマドキ、こんなの読んでいる

 

奴はおろか、興味のある奴なんているのか? と思いつつ、熟読。

 

このころでさえ、アナクロ(なつかしい、って感じか)に見ている

 

この本。古典としては、なかなかなのではないか。ぼくでも、ちょ

 

っとは、わかる、わかる、といえる部分があるが、泉氏はぼくと

 

15歳くらい違うらしいので、ようわからん部分が多々あった。

 

いまの20歳くらいの青年にはこの本を読んでしっかりお勉強するが

 

よろし。

 

東京23区の偉い順なんて、いまでもあまり変化ないんじゃないか、

 

いや、あるのか? ようわからんわ。街は当然、東京の街のことを

 

さすらしいので、20年東京に行ってないので、東京も変わったんだ

 

ろうなあ、という感慨しか湧かない、おれっちだった。

 

      (読了日 2022年11・11(金) 15:05)

 

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おじさまの法則   泉麻人

2019-05-14 12:07:05 | 泉麻人
光文社文庫   2001年~2005年


15年くらい前までに泉さんが40代後半のときに書かれた


エッセイ群。


ボクは、けっこう泉さんの本を読むんだけど、どうも体が馴


染まないというか、泉さんの顔が悪いので、苦手というか。


コンサバ系で、オ坊ちゃん系なので、なんかなよなよ感が


否めないダサさを感じていた。


と、読んでいると「愛犬家」だという。結局、嫌悪感の根は


そこだったのだな、とはっきりとわかった。犬の好きなヤツ


となんかと仲良くなれねえよ、という猫好きの本心。


その犬好きというエッセイを読んだあとは、犬くさくて、そ


れ以降のエッセイが読めなくなってしまった。


犬ってくさいよね、中坊のとき、犬くさい家があって、上がって


といわれてえらい困ったことがあった。それがトラウマなんだよね。


そんなことを思い出した。



世の中にはいい匂いの犬もいるんだろうけど、ボクはクサい、凶暴な


犬にしか出会わなかった…………トホホ…………(爆)
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東京自転車日記     泉麻人

2019-03-20 09:41:57 | 泉麻人
新潮文庫    平成9年


こういう本が100円本であるところがいいんだよねえ。


ボクが小四のころ、駄菓子屋が二軒あって、マルタとカドヤ


といったが、ドンキーコングJrとかが20円でできた。


そのころはまだプレステとかなくて(ファミコンすらなかった)


立ってプレイするような筐体で、復刻されているけれど、ああ


いうのがあって、駄菓子を買い食いしていた。


マルタは小六のときなくなって、カドヤもそのうちなくなって


しまった。思えば、たのしいいい時代だった。今の子はそういう


ところあるんだろうか。


まあ、それは、三十五年くらい前の昭和の時代の春日部での話しね。


牛田には田中っていう、米穀店が駄菓子を売っていて、近所の小学


生のたまり場になっている。牛田にはゴロゴロ(言葉は悪いけど)


子供がいるからね。


MBKにカゴをくっつけて、井の頭線かいわいをうろちょろ徘徊する、


なんかワクワクするエッセイでした。


                         (鶴岡)
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ありえなくない。   泉麻人

2019-03-06 22:11:52 | 泉麻人
講談社文庫     2001年


日韓開催のWカップなど、ミーハーに流されまくっているエッセイ。


あのころは、猫も杓子も小野だ、なんだと騒いでいたもんだ。もう


18年も前なのか、と歳も取るはずだ、とハッとしたりして。


まあ、もっと時代を経れば、こういうエッセイ集も歴史的価値が


でるのか、風化して誰も顧みなくなるのか。きっと、皆、シカト


していくんだろうということは容易に想像がつく(ホントにそうか?)


読後感的に言えば、吹けば飛ぶようなエッセイだもんなあ。でも、


おじさんの時間つぶしくらいにはなるのかな。 それも大事だしな。


時代考証するには、うってつけでした。
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なぞ食探偵     泉麻人

2018-12-28 09:39:59 | 泉麻人
中公文庫    2003年~2004年


十五年くらい前に今のボクくらいの歳に書かれたふしぎと


思われるメニューを描いたエッセイ。


ドイツ風ライスに始まり、パンカツで終わり、北九州をめ


ぐる書き下ろしのために書き加えられた、トルコライスなど。


おいしい、と言う言葉を使わず、おいしい、と伝えるのはな


かなか難しい、と思うのだが、この本にはおいしいという言葉


はほとんどでてこない。


故に、文学的にも相当優れているのではないか。


それに、東京のみならず、神戸、大阪、京都と遠征されていて


街ブラ的な側面もあるらしい。


おいしいもののこういうはなし、大好きなんだよねえ......た


まらん一冊だった。

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