新潮社 2010年
読んでいる最中に、自分でオモロマンティックな
レビューの文章を描きつつ、しかし、読み終わって
しまうと、そのオモロマンティックな文章は、淡く
儚く、消滅していた。
未映子氏は眠くなるらしくて、一日10時間も
昏々と眠るらしいね。けど、太宰氏もいってい
たように、女性というものはよく眠る生きもの
らしいので、安心していいと思います。
思えば、ぼくの姉もほっておけば一日じゅう
眠るような人でした。昏々と、しんしんと。
ピッコン! というエッセイで幕をあけるこ
のエッセイ、未映子氏というのは、死語を
恐れている人だな。言葉というものの賞味期限に
敏感なのだな、と感じました。でも、言葉と言
うものはいつも変容していくもの、追い続けると
疲弊してしまうよ、くたくたに。
では。
(読了日 2023年12・25(日)22:55)