古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

食堂かたつむり     小川糸

2018-08-29 17:47:58 | 小川糸
ポプラ社     2008年


恋人のインド人が家財道具を全部持っていって姿をくらます、


という導入部分から、読ませるな、と思って、ニヤッとして


しまう。そして、実家に戻り、声を失っていることに気づき


、地元の親切な熊さんにてつだってもらって、食堂かたつむり


を開店させ、人と人をつなげる役目をする、とここまでは、ち


ょっと少女マンガっぽくもあり、女子っぽいな、と思うのだが、



油断していると、おかんの飼っていた豚のエルメスを食べると


言い出すし、おかんは癌で、若いときに生き別れたフィアンセ


と再会して、結婚すると、怒濤の展開をみせる。


ストーリーテリングは絶妙だし、文章も巧いし、とにかく、飽


きることなく、最後まで読み通すことができた。


最後はハラッと泣かす手紙もついてくる、まさに、ベストセラー


の本って感じだった。

コメント
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