古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

第四間氷期      阿部公房

2021-04-27 16:45:55 | 安部公房

新潮文庫   昭和33年

 

いろいろ読む本などを探していて、実に12日ぶりの

 

読了本である。

 

SFが読みたいと熱望していて、ネットで検索して、

 

浮かび上がってきたのが、この本だ。

 

元々、公房氏の本は読んでいる方である。予言機によ

 

って、測られる未来世界について描かれる本で、そこに、

 

殺人だとか、水棲動物やらが絡んでくる、実にいろんな

 

要素のあるおもしろいSFでした。

 

予言機械の見た世界なのか、はたまた、リアルの世界なのか、

 

わからなくなるところが、妙というか、ぼくはそこら辺が

 

またおもしろく感じたところだ。

 

人類は水中に沈み、それを見越して、水棲人間をつくる。また、

 

水棲人間は地上で生きた人類を想っている。涙こそが、人類の

 

証しということか。……...合掌。

 

 

わしは若いときはカップヌードルは、硬めが好きじゃったが、こんなジジイになってからは、少し柔らかめがええのう。

 

 

 

 

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笑う月     安部公房

2019-01-07 21:10:15 | 安部公房
新潮文庫     昭和50年11月


44年も前の作品であるが、その夢の不条理に迫ろうと


する姿勢は素晴らしい。


夢に関しての著述なのだが、そこには理論があるのだが、


空を掴もうとする作業なので、時に、むなしい作業とも


受け取れてくる。


しかし、我々は夢にかかんに挑戦していかねばならないだ


ろう。


ボクの夢に関する本ももしかしたら読めることができる日も


来るかもしれない。来ないかもしれない。


それでも、文学修行として、書評を書いておるが、この勉強


も終わることがないのだろう。
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友達・棒になった男     安倍公房

2016-04-29 12:11:34 | 安部公房
舞台用の台本。




安倍公房と舞台と言うと、そこのプレゼン方法




は一致をみるところがあるのだろう。きっと、



思考の方法論が同じことなのだろう。台本は



表層を見せる作業というような感じがする。



文學は身まで見せる。しかし、身も皮も同



じ成分で出来ていると考えるのだろう。しか


し、やはり読者としては身を食べるのとは、



また違った感覚である。台本は舞台で演じ



てこそ身が生ずるのであろうが。



そのイメージの発芽する瞬間にこそ、安倍文


學の良いところがあるように思う。
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