古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

来る日 去る日   檀一雄

2021-05-07 11:14:51 | 壇一雄

皆美社。


エッセイ集。詩人と死からはじまる。死は生まれ出るとき


本当の価値があるという。ヴェート-ベン礼賛から、庭に


来るウグイスの話まで。表題作の来る日去る日はポルトガ


ルのサンタ・クルスに逗留していた頃の話。檀先生の早死


にの原因は、この海外逗留にあったと僕は思う。海外にそ


んなに行っていたら体もおかしくなるだろう、と思われる。


檀先生と言ったが、この人は、愛人は作るし、家に帰らな


いし、好き放題したひとである。人間としては尊敬できな



いけれど、作家としては一流であった。(一度、2016

 

年に投稿したが、削除していた。)

 

 

現在のガレッジ古本カフェです。おもしろい本があると思うので、じっくりと見ていってくださいネ。値段は30円~。文学が最高におもしれえんだよ、をモットーにやっております。よろしく。

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青春放浪    檀一雄

2017-10-26 09:48:16 | 壇一雄
今回は、小説をご紹介したいと思います。読書の秋、



おれっちは年中読書してますけどね。



檀先生の満州で送った、あるいは、帝大に在籍してい



たころの手記。




帝大には、3,4回しか行かなかったという、それ




なのに卒業できたって、天才としか言いようがない。




帝大の池の鯉を釣ろうと躍起になって、ようやく釣り上げ




コイコクなどして食して、おわびにカエルを放したという。




その池は今もあり、カエルは生きているだろうか? いや、




そんなはずはないだろう。




何度も結婚しようとして失敗している。4人の女性とうま




くいかなかったらしい。その顛末を描いているので、それは、




とてもおもしろくよませていただいた。




檀先生はおれっちの敬愛する作家のひとり。美食の師である。




食うということに目覚めたのは檀先生のおかげである、と思っ




ている。おかげでデブ一直線だったけどね。短く太くと言う



生き方は素晴らしい。まあ、おれっちは長生きしたいですけどね……合掌。
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