古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

台所育ち     幸田文

2022-12-05 02:41:02 | 本の紹介

「おいしいおはなし」所収

 

文女史の文章はいささか読みづらいと感じることも

 

あったが、この小品はどうか? 自分の所有物はど

 

れだけあるか? にこの話は集約されそうである。

 

物が増えると心が軽くなり、減ると気分は重くなる

 

ということらしい。ぼくは本を三千冊くらい持って

 

いるが、売ることにもなり、売れたら売れたで、嬉

 

しい反面、惜しい気もちもしないではない。ぼくの

 

所有物なんて、本とCDくらいだ。あと、洋服とゲー

 

ム。そんなに大量にあるわけではないが、それが失

 

って困るかといわれたら、まあ、困るだろうね。

 

このエッセイでは、お惣菜の立ち位置というのも問題

 

になってくる。お惣菜は買うもの、という人もいるの

 

じゃあないか。また、時代が変われば、価値観も変わる

 

それは、当然のことと思える。

 

  (読了日 2022年11・28 19:30)

コメント
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