音楽は競うものではなく、楽しむもの
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/00/cf3739c203977fbd8ec0ec91b26750ab.jpg)
* * * * * * * * * *
明らかに「ボケ老人」という言葉を意識したと思われるこの題名に惹かれ、
本を読んでみたのは・・・
2011年、5年も前のことでしたか!
→「オケ老人」荒木源
当時の私のブログ中にも、
本作は「ちょんまげぷりん」よりも映画向きなどとかかれています。
ともあれ、もうほとんど忘れた頃に、映画で出会えるとは思ってもいませんでしたが、
主役が杏さんというのにも心惹かれて、見てみました。
たしか、原作の主人公は男性だったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/31/4879e1186a1e00225b35f322a62fdc66.jpg)
梅が丘高校に赴任した数学教師千鶴(杏)は、
学生時代からオーケストラでバイオリンを弾いていました。
彼女は地元のアマチュアオーケストラの演奏に感銘を受け、入団を決意します。
ところが、彼女は勘違いして「梅が丘交響楽団」に申し込みをしてしまったのですが、
そこは老人ばかりのヨレヨレ楽団。
そもそもほとんどオーケストラの体も成していません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/de/e5ac73217593102adf208d9dbf26bab5.jpg)
しかし、若い人が入った!と大歓迎されてしまい、間違いだとは言い出せなくなってしまいました。
おまけに、指揮をしていた野々村老人(笹野高史)が病に倒れ、
代わりに指揮者として楽団を率いなければならない立場に・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/58/49816cedfa57eb79b459c2ca187a38eb.jpg)
ポンコツオーケストラの指揮をしながらも、まだバイオリンの道を諦めきれず、
本命「梅が丘フィル」への入団を目指して必死に頑張る千鶴もなかなか良いです。
しかし、がむしゃらに頑張れば良いと言うものでもない。
音楽は競うものではなくて、楽しむもの。
そういう原点に帰っていくのがいいですよね。
その結果として、上達につながるのならなおよし。
現実は甘くない?
まあ、いいじゃないですか。
これはそういう物語なのですら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/be/2ceef30140a8c6fd28a359077697a72e.jpg)
野々村老人の孫娘役の黒島結菜さんが良かったなあ。
千鶴の生徒なんですが、妙にしっかりしていて、まるで千鶴よりもお姉さんみたい。
千鶴の恋を後押しするところなど、なかなかのものです。
そしてその千鶴の恋の相手は、同じ高校の教師だけれど年下の坂下くん(坂口健太郎)。
この恋の顛末がまた、傑作。
いやあ、面白かった・・・!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4e/ed6f00d364c50447f48768f24bd3f367.jpg)
やはり、本で読むよりも実際に音があるので、
クラシックに詳しくない私などには最適でした。
原作には何やら怪しげなスパイが登場したりするのですが、
映画ではそういうエピソードがバッサリ削られています。
でも、そのほうが焦点が絞られてよかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/48/aed49bc2b4ad5a48aa65597f57d84921.jpg)
「オケ老人!」
2016年/日本/119分
監督・脚本:細川徹
原作:荒木源
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/00/cf3739c203977fbd8ec0ec91b26750ab.jpg)
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明らかに「ボケ老人」という言葉を意識したと思われるこの題名に惹かれ、
本を読んでみたのは・・・
2011年、5年も前のことでしたか!
→「オケ老人」荒木源
当時の私のブログ中にも、
本作は「ちょんまげぷりん」よりも映画向きなどとかかれています。
ともあれ、もうほとんど忘れた頃に、映画で出会えるとは思ってもいませんでしたが、
主役が杏さんというのにも心惹かれて、見てみました。
たしか、原作の主人公は男性だったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/31/4879e1186a1e00225b35f322a62fdc66.jpg)
梅が丘高校に赴任した数学教師千鶴(杏)は、
学生時代からオーケストラでバイオリンを弾いていました。
彼女は地元のアマチュアオーケストラの演奏に感銘を受け、入団を決意します。
ところが、彼女は勘違いして「梅が丘交響楽団」に申し込みをしてしまったのですが、
そこは老人ばかりのヨレヨレ楽団。
そもそもほとんどオーケストラの体も成していません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/de/e5ac73217593102adf208d9dbf26bab5.jpg)
しかし、若い人が入った!と大歓迎されてしまい、間違いだとは言い出せなくなってしまいました。
おまけに、指揮をしていた野々村老人(笹野高史)が病に倒れ、
代わりに指揮者として楽団を率いなければならない立場に・・・。
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ポンコツオーケストラの指揮をしながらも、まだバイオリンの道を諦めきれず、
本命「梅が丘フィル」への入団を目指して必死に頑張る千鶴もなかなか良いです。
しかし、がむしゃらに頑張れば良いと言うものでもない。
音楽は競うものではなくて、楽しむもの。
そういう原点に帰っていくのがいいですよね。
その結果として、上達につながるのならなおよし。
現実は甘くない?
まあ、いいじゃないですか。
これはそういう物語なのですら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/be/2ceef30140a8c6fd28a359077697a72e.jpg)
野々村老人の孫娘役の黒島結菜さんが良かったなあ。
千鶴の生徒なんですが、妙にしっかりしていて、まるで千鶴よりもお姉さんみたい。
千鶴の恋を後押しするところなど、なかなかのものです。
そしてその千鶴の恋の相手は、同じ高校の教師だけれど年下の坂下くん(坂口健太郎)。
この恋の顛末がまた、傑作。
いやあ、面白かった・・・!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4e/ed6f00d364c50447f48768f24bd3f367.jpg)
やはり、本で読むよりも実際に音があるので、
クラシックに詳しくない私などには最適でした。
原作には何やら怪しげなスパイが登場したりするのですが、
映画ではそういうエピソードがバッサリ削られています。
でも、そのほうが焦点が絞られてよかった。
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「オケ老人!」
2016年/日本/119分
監督・脚本:細川徹
原作:荒木源