クレイジーなアメリカ縦断
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数々の名作を送り出して来たコーエン兄弟ですが、
本作はイーサン・コーエン初の単独監督作品です。
日々の生活に行き詰まりを感じたジェイミー(マーガレット・クアリー)と、
マリアン(ジェラルディン・ワナサン)。
車の配送(=ドライブアウェイ)をしながらアメリカ縦断のドライブに出ます。
しかし配送会社が手配した車のトランクに謎のスーツケースがあり、
その中にとんでもないブツが入っていたのです。
スーツケースを取り戻そうとするギャングたち、ジェイミーの元カノの警察官、
そしてなぜか上院議員が入り乱れての迷走。
事態は思わぬ展開に・・・。
ジェイミーとマリアンは双方レズビアンながら2人にはその感情はなくて、いい友人関係。
ジェイミーが痴話げんかのあげく別れることになったスーキーが、
なんと警察官というのが後に分って、のけぞります・・・。
なんとも破天荒、おおらかなセックスシーン、そして、スーツケースの中身・・・。
イヤもう、笑うしかないでしょう。
最後に出てきた上院議員がマット・デイモンで、しかもかなり危ないヤツ・・・。
世も末。
これも笑い飛ばして、憂さ晴らし。
いいんじゃないでしょうか。
せっかくなので、もう少しロードムービー感がほしかったのですが、
この2人はレズビアンバーにしか行かないみたいなので、
あんまり旅行感なかったです・・・。
が、友人関係だった2人の間に芽生える感情があって・・・。
つまりこれはラブストーリーだったのか?
ま、何でも良いか。
<シアターキノにて>
「ドライブアウェイ・ドールズ」
2024年/アメリカ/85分
監督:イーサン・コーエン
脚本:イーサン・コーエン、トリシア・クック
出演:マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ワナサン、ビーニー・フェルドスタイン、
ジョーイ・ストロニック、C・J・ウィルソン、マット・デイモン
とんでもない度★★★★☆
ブラックコメディ度★★★★☆
満足度★★★☆☆
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