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SP革命篇

2019年09月21日 | 映画(あ行)

革命の黒幕とは

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「SP」劇場版第2作、シリーズ完結編です。

前作、官房長官を狙ったテロ事件から2ヶ月後。
本作はほとんど麻田内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂が舞台です。
国家転覆の野望を持つ組織中にある尾形(堤真一)が、
人生をかけた計画を実行に移します。
なんと国会開催中にテロリストが乱入。
国会議事堂は封鎖され、議員全員が人質。
それがそのままテレビで生中継されるのです。

彼らは議員に銃を突きつけ、汚職など数々の欺瞞行為を暴露させます。
そして、尾形の真の狙いは、麻田総理にあった・・・。

この間、井上(岡田准一)らは、議事堂内を占拠する一団を切り崩していき、
なんとか議場内への突入を図ろうとします。

信頼を置いていた尾形係長の行動に唖然とする4係チームではありますが、
しかし、尾形もまた利用されていたに過ぎなかった
・・・というのは、まあ、お約束みたいなものですね。
この、尾形と伊達議員(香川照之)が対峙するシーンがもう、すごい迫力。
いや、さすがでした。
この二人の関係が、最後の最後でわかるところがまたよかったです。
切ない因縁です。

それにしても、確かに、様々な議員の不祥事や汚職については、
あんなふうに銃を突きつけてでも真実を話させたい・・・とは思うところです。
SPは確かに人命を守る貴重な仕事ではありますが、
その護る対象が命をかけて護るに値する人間であるのかどうか・・・
と突き詰めて考え始めると、どうにも理不尽な仕事でもありますね。

 

SP 革命篇 DVD通常版
金城一紀
ポニーキャニオン

<WOWOW視聴にて>

「SP革命篇」

2011年/日本/128分

監督:波多野貴文

出演:岡田准一、香川照之、真木よう子、堤真一、松尾諭

アクション度★★★☆☆

満足度★★★.5



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