映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ドク・ハリウッド

2020年05月20日 | 映画(た行)

生きるべき場所は都会ばかりではない

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マイケル・J・フォックスがまた見たくて、
バック・トゥ・ザ・フューチャーに引き続きこれを見ました。
私は見たことはなくて、初めてです。
ドク・ハリウッドというので、ハリウッドが舞台かと思ったら、ちがいました。
最後の最後にほんの少しハリウッドが出てきますけれど。

 

ワシントンDCの病院で救急救命を担当していた外科医ベン(マイケル・J・フォックス)は、
上昇志向がつよく、格好をつけたがるので周囲からは嫌われていました。
そんな彼が、さらなるいい生活を求めてハリウッド、ビバリーヒルズの美容整形病院に勤めるために、
愛車ポルシェでカリフォルニアへ向かいます。
ところが途中の小さな田舎町で自動車事故を起こしてしまいます。
罰として、32時間の医療奉仕をしなければならないことに。
この町のたった一つの診療所で、何十年と診療を続けていた老医師の元、
嫌々ながらも仕事をするベン。
しかし、意外と腕は確かなのです。
老医師の引退も近いと思われる中、この町の医者になるように請われるベン。
そんなつもりはさらさらなかったけれど、診療所の美人助手ルーと出会い、
心がゆれ動いていきます・・・。

 

ベンははじめ都会風を吹かせる鼻持ちならない嫌なヤツ。
けれど、この町はまさしく平和で犯罪もなく、みな朴訥でいい人たちなのです。
まあ、そこが出来過ぎではあるのですが。
それにしても居心地のよいぬくもりがある。
こんなところで皆に必要とされながら、愛する人と暮らすのも悪くないな・・・
と気持ちが変わっていくわけです。


彼にとって、大きな価値観の変化。
こんな風景を見た後では、確かにハリウッドの美容整形外科はあまりも商業的で殺伐としています。
非常に類型的な話ではありますが、そこがほら、マイケル・J・フォックスなので、
楽しんでいるうちに納得させられてしまうのです。
面白かった~、ってね。

<Amazonプライムビデオにて>
「ドク・ハリウッド」
1991年/アメリカ
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演:マイケル・J・フォックス、ジュリー・ワーナー、ブリジット・フォンダ、ウディ・ハレルソン

都会の殺伐度★★★★☆
田舎の純朴度★★★★☆
マイケル・J・フォックスの魅力度★★★★★
満足度★★★★☆



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