ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

役者は舞台で作られる

2008-01-25 22:40:27 | 演劇

 置農演劇部校内公演が終わった。たったの1ヶ月、わずか14人で2本の芝居を仕上げた。まずは、その頑張りに、ごくろう!よくやった!!出来の方は?まあ、こんなもんでしょ、と、冷たくいなしておく。1年生が主体だったわりには、どうにか見られるまでに仕上がったってとこか。

 それにしても、やっぱり、舞台だね、役者を育てるのは。日常の稽古なんかじゃない。先に公演ぶら下がってて、役もらって、だめ出しめためた言われて、頭抱えて、悩みにぶちのめされて、めっちゃやたらと悪あがきした果てにたどり着いた本番、これが効くんだよ、役者の成長に。

 逃げられないってことだろうな。逃げたら、もう、部にいられないから。仲間に顔向けできないから。絶体絶命の生命線で稽古する、これなんだよ、これが自分を高める秘密なんだよ。

 それと、やるべきことがはっきりしてるってことも大きい。エチュードなんかで、あれやったりこれやったり、じゃない。役は一つ。とことん徹底できる。1ヶ月とか、2ヶ月とか、長期にわたって一つ役ととっくみあいできるからね。

 今回は、それに全国大会効果が効いてたようだ。だれが3年生の抜けた穴を埋めるのか?大きいよ、主役クラス全取っ替えだからね。主体は2年生で行くとしても、幾つかの役は1年生が大抜擢になる。密かに狙ってんだよ、それ、奴ら。オーディションを兼ねるからって常々言ってるしね。そりゃ大きいよ、全国大会の舞台で準主役やれるっていうのは。

 だから、この競争、しばらく続けてもらおうと思う。ぶら下がったニンジンが美味いほど、馬車馬もひた走るってものだ。明日から、一週間でコント&ダンスの舞台を仕上げる。次はすぐに子どもミュージカルの稽古が待っている。それが終われば、定期公演だ。『どんがら山奇譚』はそれから先。山を幾つも幾つも越えてもらおうじゃないの。公演て山をね。しかも、どんどん高くなる山をね。

 校内公演を見た3年生のへんな激励、これから全国に向けていっぱいしごかれてください。そう、それしかないよ、上達するには。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする