そろそろやんなきゃなぁ、塩水選。寒い日や風の強い日は嫌んだなぁ。できればぽっかぽかの日差しの下でだな、急ぐわけじゃない、今週中に終わればいいんだから。
そうだ、塩を融かすのだけは済ませておいてもいいかな。水を張った桶に大量の塩、放り込むから、結構時間がかかるんだ。二三日置けば、自然と塩も溶けるだろ。と、朝一で準備したら、なんと、なんと、天気回復してきたぜ。
だったら、取り掛かろうじゃねえか、塩水選&温湯消毒。思い付いたのが昼前。まっ、量も減らしてきてるし、塩水選だけなら1時間もありゃ終わるさ。
あらら、塩が溶けてたのはいいが、濃度濃過ぎだぜぇ。比重計が楽々浮き上がって来る。
これじゃ未熟籾ばかりか、種になりそうな熟した籾だって浮き上がっちまう。やれやれ、せっかく最少量の塩で済ませようって思ってたのに。水足して希釈、ばかばかしい、まったく。
さて、浮力が少ない薄い塩水で選ぶモチの籾からだ。っと、おおい、ほとんど浮いてるぜ!これヤバいぞ、種が取れない。仕方ない、もっと薄めて沈む籾を増やそう。さらに水を足して再挑戦。
うーん、これでもまだ浮き籾多い。が、ここらで我慢しよう。浮いたものを掬って底に沈んだものだけ取り出す。これで足りるかなぁ、小学校の田植えが去年同様中止なら、大丈夫なんだが。
続いて、うるち米、コシヒカリとヒトメボレ。コシヒカリはまあまあ、種が確保できた。問題はヒトメボレだよ。うはっ!浮くよ、って言うか、ほとんど沈まない。
そうか、ヒトメボレ、イモチが酷かったからなぁ。籾だけとか、半熟とかばっかり、そりゃ浮くわ。2袋用意した種なのに、沈んだものを取り出したら1袋の半分!!これはダメだぜ、絶対足りない。どうしよう?籾付き玄米は残ってる。も一度、野毛取りからやるか?
籾粒には先端には芒(のぎ)ってのが突き出してる。鳥がついばむのを防ぐ役割から出来たものらしい。これを取り去ってやらないと、塩水選にも掛かり難いし、種まきの際にも邪魔になる。我が家では例年、友人が一緒にこの脱芒という作業をしてくれている。今回の種もみもすでに芒を取り除いたものだ。さらに新規に追加するとなると、自分でこれをやるしかない。面倒だなぁ、なんて言っちゃいられんよ。大したことない、古い餅つき機でかき混ぜるだけのことだ。
どうせヒトメボレ、追加するなら、モチだって。
中途参入の芒取り仕事と塩水選の追加。やれやれ、昼もとっくに回っちまったぜ。
でも、どうにか、必要量を確保できた。温湯殺菌は午後からの作業だな。テレビでも見ながら気楽にやるか。
殺菌済ませた種もみを水に漬ければ、種の準備は終了だぜ。いよいよ、今年の米つくりも始まり、始まりぃぃぃぃ!