2回目は失敗したからなぁ、ライ麦パンもどき作っまった。あの痛ぁぁい経験生かして今度は上出来、まで行かなくとも、うん、これなら許せる!ってライ麦パンを焼いてやるぜ。
しくじりの原因は、サワー種とモルトを入れ忘れたこと、って、何よその初歩的ミスは。きっと起き掛けで頭ぼっとしてたんだな、いつものごはんパンの流れで勝手に体が動いてしまったってことかな。うーん、呆けた!とは認めたくないぞ。
どうせ起死回生を願うなら、ワンランクアップで見返してやろうぜ、って、誰を?ま、まぁ、癪じゃないかってくらいの意味ね。
ドイツパンって言ったら、天然酵母!この擦りこみは大きくて、うーん、フツーのイーストだったなからかぁ前回2度とも、なんか最初から負けてる感じ。この際だ、この劣等感?にも鉄槌をくらわしてやろうじゃないか。
古くから定評のホシノの天然酵母、なになに?ぬるま湯に溶かして28度に保ってまる1日、その後冷蔵庫に入れて4時間、はぁぁぁ?ってことは捏ねる2日前から始めなくちゃならんてこと?これはこれば・・・さすがに天然酵母様のお通りじゃ。
28度で1日って、どうする?発酵機能付きの電気オーブンなんてないぞ、我が家には。湯を張った発砲ースチロール箱で発酵させるって方法もあるが、途中温度下がって来るよなぁ。どうせ一定に保てないならストーブの近くにほったらかしにするか。発酵力弱くったって、全然膨らまない、なんてこともないさ。そうそう、手間をかけない、偉ぶらせない!何言ってやがる天然だろうとどうだろうと酵母は酵母だろうが。
薪ストーブだからね、一晩中トロトロと燃やし続けてるんだけど、夜中はやっぱり10度前後には落ちるよな。それでも頑張って力蓄えて行けるかなぁ?
翌朝、うん、泡ぶくぶくってわけにはいかないが、地味に発酵は始まってるみたいだな、酒まんじゅうみたいな香りも漂ってるし。ガンバレホシノ、ガンバレ天然!
翌々日、うーん、これでいいのかどうか?不安はある。いつも使いのイーストも混ぜてみるか?いや、そりゃダメだ。天然酵母様の御効能が判断できなくなる。まっ、膨らみ不足でかちかちとかぼそぼそでも、ライ麦パンってそんなもんだって乗り切ろう。
配合の方もちょっと変えてみようか。ライ麦粉と小麦粉は6対4にして、砂糖も5%入れてみる。モルトは0.2%、サワー種は4%、塩2パーセントにショートニングも入りちゃえ、邪道かな?もちろん、ごはんも炊く前の米にしてカップ2杯。
100回叩いて発酵室へ。どうかなぁ?発酵するかぁぁぁ?おっ、意外に強力じゃん。2時間半でばっちりだぜ。まっ、ホシノかなり多めに入れたからな。さっ、分割、成型に入ろうぜ、ってところで、なんと、集落の役員会の時間にびたっとぶつかった。あっちゃぁぁぁ!
1時間も超過しちまって、これ完全に過発酵パターン!あぁ、せっかく上手く行ってたちゅうのに。生地、べったべた!うわぁぁぁ助けてくれよ。
まず型で焼く2本を取り分けて成型。
残り1/3は時間を遅らせるために、再度軽く捏ねて発酵室で時間キープ。
2次発酵は1時間、型物2本を窯に入れる前に、菓子パン系を成型した。一つは、お定まりのレーズン&ナッツのクーペ。
今回自信の新作は、味噌ペーストにチェダーチーズのスティックだ。
途中、型物を210度の窯に入れる。しっかり中まで熱入れるために5分延長で35分焼いた。
完全に適期を逃したわりには、まずまずの焼き上がりだな。香りも、まず、香ばしいからいいか、ちょっと酸味とかは少ない気がするが。天然酵母、天然酵母!そう唱えりゃほら、皮のパリパリ感とか香りとか違った気がするじゃないか。
続いてクーペ類を焼く。ここで、またもや失敗!窯を熱し過ぎたので、種火だけに落としてたの忘れて、なんだ、まだ焼けんぞ、どうしたもう20分以上経つぞ、ってそりゃ無理だわ、窯内の温度160度まで下がってるもん。慌てて中火にして、やれやれ30分かけて焼き上がった。
へへへっ、クーペ類つやつやに焼き上がってんだろ?これ実はフェイク。本当は窯内で蒸気当てて艶出すんだけど、そんなスチーマーついてるわけないだろ。焼き上げ直後に溶かしバター塗って化粧してやったのさ。
で、2種類の焼きすぎクーペ、お味の方は?
おおっ!味噌チーズは最高!こりゃ美味いぜ!絶品って評価に近いな。こんなに美味いんならもっと作るんだった!残念。
が、まっ、次が楽しみってことで、ほぼまる1日費やした天然酵母ライ麦パン作り、満足じゃぁぁぁ!