ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

お待たせしました!シニア二期生台本完成

2013-07-31 22:43:31 | シニア演劇
 ミュージカルやるよ!って言った予告からほぼ2週間。ブログの更新も断念し、読書も一切諦め、テレビはサッカーの東アジアカップだけを見て(なんだ、見てたのかよ)、ひたすら熱中した台本書き、ついについに、完成した!

 久しぶりに、やったぁぁぁぁぁ!って気分だ。

 なんせ、ミュージカルだからね。シニアの芝居それも全員演劇未経験者!そりゃ、あるよ、いろいろ。台詞の量と割り振りとか、登場回数とか、これらみんな生徒たちの年齢ややる気や持ち味を勘案しながら書いていくわけだ。だれがソロをとれるか、なんてことも熟慮の対象だし、この人は途中休憩をいれないとダメとかね。

 それにしても、シニア演劇学校でミュージカル!我ながら思い切ったもんだと思う。これまでミュージカルは高校生にしか書いてこなかった。いずれはアマチュアでも、って気持ちがあったことと、もし、2年後にシニアの全国大会を川西でやるとすれば、こりゃ出し物はミュージカルでしょ、って思いも手伝った。ともかく、いつかは地域上げたミュージカルを作りたい、その第一歩ってところだろうか。

 それと、やはり一期生がいい舞台作ったってことも大きい。観客から大いに評価され、再演の声も聞こえてくる『風渡る頃』。これを越えないことには、二期生の立つ瀬もないって思ったんだ。常に以前の作品を越えていく!という僕自身の意地も大きい。

 さらに、これは微妙なところだが、なんか二期生のメンバーを見ていて、どうも、ファンタジーだなって直感が早くからあった。なんなんだろう?リアルな芝居よりファンタジーやミュージカルの方が生きるよな、この人たちってずっと感じてたんだ。で、書いてみて、やっぱりそうだって思いを新たにした。

 さて、今回の作品は『ラ・グリンシャ クロニクル』。ムラの年代記にまつわるお話しだ。年寄りばかりが取り残されたムラに人形芝居師とその猫がやってきて、それまでの平穏かつ欺瞞の暮らしがひっくり返される。現実に直面させられた年寄りたちが新たに熱を上げたのは、なんと妊娠!婆さんが妊娠って!?!?!?これかなりきわどい設定だよね。さぁ、その完璧にあり得ない設定をどう切り抜けて希望のラストにたどり着くか、まさに作者の腕の見せ所だ。

 今日は、二期生の稽古日。今日が台本完成の期限になっていた。ぎりぎり5時まえまでパソコンにかじり付いて、どうにか書き上げることができた。時間の関係で途中までしか読み合わせができなかったが、二期生の反応は上々のようだった。心配していた婆さんが妊娠するという設定も、なんか楽しみ!って感じで迎えてもらった。

 さらに、作曲の知野礼美先生が稽古風景を見に来てくれたこともとても嬉しいことだった。生徒たちの役をチェックし、歌声を聞いて、普段聞き慣れた音楽ままで探りを入れて帰って行った。今日の情報を生かして、きっと素晴らしい曲の数々を書いてくれることだろう。本当に!本当に!!楽しみだ。

 さっ、11月の公演まで4ヶ月!長いようだが、今回の作品のレベルの高さを思うと、短い!あまりに短い!!稽古期間だ。でも、間違いなく、作ってくれると確信している。初心者のシニア演劇学校生徒が、ミュージカル!これ絶対大評判になるね。


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やるぞ!ミュージカル:二期生公演

2013-07-22 18:13:01 | シニア演劇
 決めた!やる!ミュージカル!!

 タイトルも決まった!『ラ・グリンシャ クロニクル』!クロニクルは年代記ってことだ。

 今までにないネーミングだろ。わかったようでわからない。なんか奥行きあると思うんだけど。ラ・グリンシャの謂われ?それは考えてみてください。

 年寄りばかりが残されたムラ。そこでは代々記録される年代記が住人達の生きる証になっている。毎日、一行でも記載されたいと書記の前に列をなす。年寄り達が話す出来事とは?奇跡とは?これは書けないよ。ねたばれしちゃうから。そこに、これまた時代に取り残された人形芝居師が猫とともにやってくる。さてさて、彼の人形芝居は年寄り達を慰めることができるだろうか?と、明かすのはここまで。

 ストーリーもキャスティングも決めて、まずは作詞から入っている。当初の予定は6曲だったけど、書き始めてみたら8曲になりそうだ。それも、子どもミュージカルとは違って、掛け合いとか、語り的な部分とかを多くしている。だから、一曲が結構長い。ごめんなさい!知野先生。

 もちろん、ソロもある。2人で歌ったり、グループで歌ったりと変化を付けている。今回は、書き始める前にオーディションまがいのことをしたので、二期生の歌唱力も声量も歌への意欲もすべてわかっている、つもり。なので、こんな進め方ができている。ただ、みんな、歌をもらってから相当頑張らないとダメなのは当然だけど。

 この三日間、ひたすらノートと睨めっこしなが、ようやく最後の曲までたどり着いた。フィナーレ的なこの一曲を完成させて、できれば、今日中に台本書きに入りたいと思っている。どうなるかわからないけど。

 約束の期日は7月30日。残り1週間とちょっとだ。歌詞を作る段階で、役柄が大いに動き回ってくれているので、書き出せば早いのじゃないかと思う。本番は11月末。4ヶ月の稽古期間ならミュージカルでも仕上がるよな。でも、今回は装置や道具や衣装も二期生に手作りしてもらおうと思っているので、この点はちょっと厳しいかもしれない。

 絵の得意な人、衣装製作に意欲を燃やす人、物作りが上手な人、なかなか多彩なので、良い物出来そうな予感だ。

 常に前回を上回る取り組みを!これが僕のモットーなので、二期生は当然一期生の『風渡る頃』を越えなくてはならない。うん!まずこれなら大丈夫!!本書きに専念しよう。


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菜の花座、飛躍に向けて一歩!

2013-07-14 15:20:54 | シニア演劇
 シニア演劇一期生と菜の花座の合体がスタートした。すでに2回の稽古を重ね、昨夜は歓迎の飲み会だった。20代が中心の菜の花座と60歳前後のシニア一期生、それぞれ仲間同士固まってしまうのかな?なんてまるで杞憂、最初から年齢を超え、過去のつながりを飛び越えた和気藹々の会合となった。

 親と子のような隔たりの両者、知らず知らず年齢相応の上下関係が入り込みそうなものだが、そんな様子はさらさらない。お互い仲の良い友人としての関係が築けている。

 やっぱりね、演劇っていう共通項があることが強みなんだよな。演劇の話しばっかしてるってわけじゃないけど、目指すものが同じっていう信頼感が場になごやかさを行き渡らせる。

 お互い舞台を見合っているしね、それぞれの公演では、スタッフとして手伝いをしている。これも互いの壁を取り払うのに効果的だ。

 すでに同じ台本『闇夜でBlack』の本読みを始めているってことも、もちろん大きい。どうやら良い形で両者合流のスタートが切れたように感じる。

 二つの世代が一緒になることは、演技面で大きなメリットがあるのは言うまでもない。書く立場としてはとても助かる。現実社会の年齢構成、階層構造に近い役者たちでキャストを構成できるわけだから。稽古に仲間内のなれ合いがなくなることも歓迎だ。

 菜の花座にとってもっと大きな利点は、劇団経営などの事務部門が大幅に拡充できそうなことだ。すでに会計を担当してもらってこれまでなあなあだった団費の徴収も厳しいものになりつつある。秋に実施を計画しているコント大会の事務局にも一人入ってもらえることになった。

 シニアの力量発揮もあってか、公演チラシの制作は若手が、もう、てんぱってます!なんて言いながらも頑張っている。

 やっぱり、新しい血というのが必要なんだってことだ。それも、先住者の安泰を脅かすほどの強力な注入がね。

 来年はおそらく二期生も入ってくることになるだろう。そうやって定期的に衝撃を受け止めて行けば、菜の花座の飛躍は間違いないだろうね。

 さて、菜の花座に合流したシニアグループ、シニア独自の公演活動も展開する。となるとグループの名称が必要になる。昨夜の飲み会でも話題になったが、決定には至らなかった。菜の花座の中のシニア部隊を上手に表現する名称、広く募集してるから、アイディアあったらコメントにでも寄せてほしいな。僕も今朝一つ浮かんだ。でも、みんなの了解得てないから、ここでは披露しないでおく。お楽しみに!

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今日の二期生:コントのお稽古

2013-07-10 22:50:12 | シニア演劇
 シニア二期生今日の稽古、さて何しよう?そろそろ台詞を読んでみたいと思って、シェークスピアとか井上さんとか永井愛さんとか、様々作品当たってみたけど、一部分抜き出すってのはどうのも無理あるよなぁ。部屋にある演劇入門テキストとか見てエチュードとか探してみたけど、それほど面白いものもない。だったら、僕の書いたコントでいいかって、以前書いた3作品をコピーしてテキストにすることにした。題して、コントのお稽古!これが今日の二期生のレッスンだ。

 まずはストレッチと発声をみっちりとやってから、コントのお稽古に入った。僕のしょうもないコントなんかでごめん!って内心恐縮しつつ、全員で読んでみる。反応は、うーん、あまりない。気に入らないか?でも、まっやりましょ。ってことで3つの台本に希望者を募って、チーム編成し自主稽古に入った。

 乗らないのかな?なんて心配はまったくの杞憂、いやいや、グループごとの稽古の熱を帯びること帯びること。互いに場の設定やら動きの作り方やら台詞回しやら、夢中になって進めているじゃないか!

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 この盛り上がりはなんだ?!

 やっぱりね、みんな演じたいのよ。台詞しゃべってみたいのよ。役になりきってみたいのよ。そりゃ、演劇学校に来た人たちなんだもの。

 自分たちに任せられるってのも、効いたのかな。指示されて目標を暗中模索するより、思い通りにやってみたいもんだよ、人間って。

 30分のチーム稽古、またたくにうちに終わった。どこのチームも終わろうとせず、終了時間を超過したほどだった。

 次回はさらに稽古を続けて仕上げ、みんなの前で発表することにした。この一週間で台詞も暗記することにした。生徒達にはちょっとプレッシャーだけど、これは嬉しく充実した宿題になったと思う。来週の発表会が楽しみだ。





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やっぱりいい!高校生の定期公演:『シンデレラ ストーリー』

2013-07-07 22:26:08 | 演劇
 置農演劇部定期公演だった。鴻上尚史:作『シンデレラ ストーリー』。僕が顧問から抜けて初めての定期公演、不安というか、部外者的というか、ちょっと不思議な気持ちで公演を見た。

 鴻上の作品ということで、シンデレラはシンデレラでも一ひねりも二ひねりも効いたものなんだろうな、と思って見たら、これが意外や意外!元々のストーリーをコミカルに味付けしただけの作品だった。分かり易い!しかもミュージカルだ!

 この作品を選んだことは間違いなく正解だったと思うな。昼の部など100人近い高校生が来ていたので、きっと観客も楽しい時間を過ごせたのじゃないだろうか。今年のメンバーの特徴からもこの作品は適切だったと思う。あまりシリアスな演技の得意でない3年生なので、ギャグ満載で歌も華やかで盛り上がるものだったから、部員達もやりやすかったと思う。

 まず僕なら絶対に取り上げない作品だから、新しく顧問=演出が変わって良かったと思った。今回たくさん来てくれた高校生、置農生と基督教独立学園の生徒たちに、演劇って楽しいね!って好感度で見てもらえたようだから、これからは、この路線を大切にして観客層を広めて行けるんじゃないかと思うな。

 さて、舞台の出来だが、いろいろ目に付くところ、気になるところはあった。意図した笑いがとれずに滑ったところも多かったし、笑いの台詞と理解していないのか?って感じる部分もあった。役の作り方にもまだまだ不十分!というところや、キャスティングのミスかな?と思える部分もあった。ダンスはもっと練習して欲しかったし、歌は伴奏に生歌で勝負して欲しかった。実際は、楽譜が手に入らず、プロの歌付きの音源を使ってそれに生歌をかぶせるという方法だったが、これはやはり大きな減点ポイントだろう、ミュージカルとしては。

 舞台作りの面でも、暗転幕や紗幕の使い方にもったいないと感じる部分や、短いシーンの作り方に要工夫と思えるところもあった。音楽も統一性に欠けているかな?とも感じた。

 でも、これだけ転換の多い作品を、よく上手くまとめたもんだと言うべきだろう。特に、夜の部は手慣れたこともあり、とてもテンポの良いノリノリの舞台に仕上がっていた。役者たちもそれぞれ適役を得て、はつらつと動き回っていた。

 なにより、作品が分かり易いので、観客も安心して見ることができたようで、笑いも拍手も手拍子もそこそこにあって、フィナーレでは舞台と客席が一体になった感じがした。

 大感激の客出しなど、高校演劇部定期公演の良さをつくづくと感じさせられた。うーん、やっば、高校生と作るのはいいよなぁ!

 それにしても、昼の部の観客の多さ!140名!!って置農の定期公演では初めての数字だな。観客の中心は置農生、中でも1年生が多かった。そりゃそうだろう、120名弱の全1年生のうち16人が演劇部なんだもの、そりゃ見に来るさ。それにしても、変わった!置農生!数年前は観客って言ったら同盟関係?にある吹奏楽部+ちょぼちょぼだったんだもの。男子生徒なんてほとんど来なかった。それが、今日の公演では、かなりの動員数、しかも男子もそこそこだった。一生懸命やっている仲間の発表に関心を持つ、演劇鑑賞という知的、文化的時間を楽しむ、そういう生徒が増えたってことだ。実に望ましい変化っていうことだな。

 さぁ、この公演成功の勢いを駆って、大会の方も一気に地区を突破しようぜ!

 

 

コメント (2)
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