ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

安酒党、さもしきもたわいない喜び!

2016-09-30 08:25:32 | 暮らし

 ウィスキー党(ただし安酒)宣言!をしてからかれこれ半年。焼酎に回帰することもなく、原点日本酒に舞い戻ることもなく、相変わらずスコッチ安酒の周辺をうろついている。変わったことと言えば、シングルモルト、ただし安酒、にも手を伸ばし始めたことと、ジンにも色目を使い始めたことか。いろんなウィスキーを渡り歩く浮気な飲み方は一貫している。

 安酒党員のさもしくもたわいない喜び、それは、月に1度、酒のヤマヤに仕入れに出かけることだ。酒豪ってわけじゃないから、1か月3本もあれば、事足りる。貴重な新人発掘の機会だ。それまでに飲んだ酒は避けて、未体験の酒を選ぶ。もちろん、3本ばらばらだ。できるだけバラエティに富んだ選択を心がけている。メーカーの違いもそうだが、スコッチ、アイリッシュ、バーボン、など文化圏の異なるものを選ぶようにしている。ウィスキーについて知りたい。まだまだ、学習中、研修中の身なのだ。前回あたりから、これにジンも加わって選択肢が大幅にひろがってしまっている。

 陳列棚を行きつ戻りつ、上を見、下に目をやる、至福?のひと時だ。実に多くの種類の酒がある。俺を飲め、私を試してよ、と迫って来る。シングルモルトの高級品からは極力目を背け、1本1000円からせいぜい2000円程度の低級品、いや、ハイコストパフォーマンスの酒たちを吟味していく。

 今回、ジンのタンカレーはあらかじめ選出済だ。テレビドラマ「バー レモンハート」でメガネさんが渋く飲んでいて、うん、こいつぁ、ストレートで粋に決めなくっちゃ、と思っていた。見れば、トニックウォーターがおまけでついてる。そうそう、ジントニックなんてのも、多分飲んだことがあるはずだが、記憶の彼方に霞んでいる。農作業後の一気飲みにいいんじゃないか。

 次のセレクトは、スコッチのブレンデッド。これは安くて美味い酒がたくさんある。いや、ありそうだ。これまでも、ティーチャーズに感動し、ベルに納得し、前回はデュワーズの実力にひれ伏した。無難にかつ最安値で選ぶならティーチャーズの880円か。でも、まだまだ、お付き合いしたことのない酒も数多い。そうだ、研修中の身だってことを忘れるな。身を固める前に、もっともっと遊ばなくっちゃ。横に目を移すと、バランタイン、これも上品な瓶で気がかりの1本だった。おっ、炭酸がサービスに付いてる、よしっ、そんじゃ2本目はバランタインで決まり。

 さて、最後の一本、何にするか?低価格シングルモルトか?アイリッシュか?バーボンか?と、洋酒コーナーを行ったり来たり、嫌でも目に付くのが、赤い封蝋バーボンの逸品。そう、メイカーズマーク!こいつには、以前飲んでぞっこんだったんだ。久しぶりのリピートってことになるが、これもまた、メーカーグラス付き!こりゃ、買うしかないでしょ。

 なんとねぇ、決め手はすべておまけ!さもしい話しじゃないか。炭酸だってトニックウォーターだって、買えば数十円の品物。そんなもんに釣られて衝動買いしちまうんだから。メーカーやヤマヤに上手く乗せられてるってことだぜ。と、自己嫌悪にも陥りかけたが、いや待て、おまけに心惹かれて買い込む、なんて、まさに安酒党員らしいじゃないか。粋がらない、恰好つけない、卑下しない、そして、安くて美味い酒を賛美する、これぞ、安酒とつるむ掟だ。すなおに、おまけとサービスを楽しもう。そうさ、さもしい精神だって、美味けりゃ、高貴な陶酔に酔い痴れることができるんだから。

 

 

 

 

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パンが美味く焼けた!ってブログに書くほどのことか?

2016-09-29 08:53:10 | 暮らし

 久しぶりにごはんパン。知り合いから頼まれて、食パンと三食パンを焼いた。今回は上手く焼けた。美味くできた。

 レシピも固まり、方法も手慣れたものになって、まぁ、大きな失敗はしなくはなったな。材料の入れ忘れとか、量の間違いとか、けっこうやらかしたもの。生地べたべたで捏ねるのにえらく苦労したとか、窯のガス点火を忘れて、パンが勝手にどんどん膨らみ慌てふためく、なんて右往左往も経験した。ついうっかりで黒焦げなんて泣くに泣けない大失態にも打ちのめされたりした。

 以前は、レパートリーを増やしたいと、菓子パン様々、ロールパンいろいろに挑戦したり、デニッシュなんかにも手を出したり、クリスマスのシュトーレンまで作ってみたりした。。食パンも3種類以上の配合を試してみたり、やたら張り切って、まるでパン屋を開業するくらいの意気込みで、週1のハイペースで焼いていた。最近は、これぞごはんパン!って、自信あるレシピに絞って、月に1,2度、頼まれたら焼くってご隠居の趣味のパン屋に徹している。

 大失敗はなくなった、とは言っても、いつもいつも最高のパンが焼けてるってわけじゃあない。合格ラインを踏み外さないってだけだ。これぞ95点!なんて満足できるパンはなかなか焼けない。それが、今回は、ほーっ!と喜びのため息をもらすほどのものが焼きあがった。こりゃ、一つ、ブログに書いて自慢しなくっちゃ、ってわけだ。

 何が原因だ?多分、気候だな。温度、湿度、パンには最適の環境だったんだろう。25℃、暑くなく、寒くなく、湿度75%、外は雨。こんなところがパンには最高の住み心地なんだ。でも、そればかりじゃあない。捏ね方とか、捏ね上げ温度とか、焼き上げ温度とか、ごはんの柔らかさとか、いろいろ重なったんだと思う。窯の温度が上がらず、ぎりぎりまで発酵させてしまった、なんて怪我の功名もあったかもしれない。要するに、すべてがパン生地のお好みに沿ったってことだ。

 パン屋さんなら、そんな条件はすべて、人工的に管理する。空調あり、製造機械あり、タイマー、サーモスタット付き窯あり。常に80点、90点の仕上がりは当たり前だ。だから商売で成り立つ。そこから見ると、なんと低次元で喜んでることか、って笑われることだろう。

 でも、一回、一回、失敗したり、上手く行ったり、そこそこだったり、この仕上がりの多様さに一喜一憂するって楽しみは、手作りならではのものだ。多くの場合プロの工場パンを超えることはないが、時に厳密管理のパンをはるかに越える超絶パンが出来てしまうこともある。そう、今回のように。それと、作り手の手の温もりが、食べる人に伝わるって心の効果も大きい。こんなにも世間に美味美食があふれていても、手作りする人は後を絶たない。ていうか、じわじわと手作り志向が広がっているってわけだ。

 ということなので、失敗することも手作りならでは良さ、いつか、目の覚めるような逸品が仕上がることを夢見つつ、趣味のパン作り、続けて行こうかね。

 

 

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コント4本、面白くなりそうだよ!

2016-09-28 10:31:23 | コント

 演出4人でコントの競作、盛り上がってきたよぉぉ!ぜったいに面白くする!必ず笑いを取る!って各チーム、演出も役者もかなり熱くなってきている。別々の作品をやるわけだから、比較って無理なわけだけど、そこは、役者魂、負けるもんかいの心意気、与えられた台本でいかに勝負するか、それぞれ必死に工夫を凝らしている。

 今回、初めて自作を別の演出にゆだねてみて、改めて、舞台は演出次第だなってことを思い知らされた。書かれたセリフや設定を変えることなく、作者の意図を尊重しつつ、生身の舞台に仕上げていく。その道筋はめっちゃやたらとある。まず、セリフをどう理解するかだって人それぞれ、仕上がりはガラッと変わって来る。コントの場合、セリフの言い回しや仕草など、役者の持ち味にかかってくる部分も少なくない。ほら、テレビなんかでも出てくるだけで笑いが起こる、なんてことあんでしょ。このキャラクターに依存する部分ってとっても大きいんだ。

 コント集団菜の花座、そんなバカ受けキャラが欲しい。いや、チョイ受けでも我慢する。人で笑いがとれる役者を作りたい。でも、人気者は1度や2度の舞台でブレークするわけはないから、まずは舞台数をこなすことだ。すべったり、かすったり、ぶち当たったりしながら、面白みがにじみ出てくる。天性ってもんもあるから、だれでも平等になんてことはもちろんないが、あれっ、この人、面白くなってる!って人も出てき始めている。昨夜の稽古を遠目に見ながら、ほほーっ、なるほど、この人がなぁ!と感心することもあった。

 だれとは言わない、聞いて図に乗るといけないから、いや、外れた奴がやる気失うと困るから。見てもらえればわかる。演劇の舞台はもちろん、コントの出演も場数を踏んで、みんな手慣れた芝居を見せてくれるようになった。シニアたちも存分にはじけるようになった。若手も演出を経験して、演技を見る目、作品を仕上げるポイントを身に着けた。そんな競い合いと成長を、10月2日のコント大会に見に来て欲しい。菜の花座の4本に米沢中央演劇部、置農演劇部、山形の劇団ノラの1本、大盛りてんこ守りでワンコイン!は安い!

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3日連投稲刈りネタ、許せ!

2016-09-27 11:58:26 | 農業

 連日の稲刈り苦労話し、いい加減にしろ!って僕も叫びたい。が、頭も体も稲刈りに占拠されているから、しつこく、続きを書くしかない。昨日、刈り終えて杭の周囲に集めた稲束の始末記だ。と、同時に天気予報への恨みつらみもぶちまけておこう。

 またもや、睡眠中の雨、かなりの土砂降りだ!もちろん、予報にはなかった。夜中は曇り、朝から雨、って言っていた。が、ここまで裏切られ続けると、あぁあ、とため息つく程度で、慌てふためくこともなくなって、睡眠を続行。2日間の疲れ、生半可なことじゃ心も体も目覚めない。

 が、何やら眩しい光が天窓から差し込んでくる。えっえーっ!晴れてんのか???朝から雨のはずだろ?またまた、騙して、さっと急変、やっぱり雨だよ~~ん!なんて、その手は食わんぞ。と、寝ぼけ面で起きだしてくれば、晴れてるうちに杭掛けやっちゃおうか、神さんの一言。もちっと目覚めてから、なんて言えるわけはありませんよ、朝飯もそっちのけで田んぼに出た。

 な、なんと!湖!はオーバーでも完璧に湿地帯化しているじゃないか。水たまりがそこここに光り、一番下の稲束は水没している。ここまで降るとは!早くも気持ちは萎えるが、やらないわけにいかない。気まぐれ天気とお追従予報だ、いつ降り出さないとも限らない。

 びしょ濡れの束を取り上げ、ざっと振るって水滴を落とし、横棒に掛けて行く。42本、二人でやれば1時間半の辛抱だ。2本目の杭、48束を掛け終えた、と思ったらゆっくりとかしぎそのまま倒れ込みやがった。あちゃ、せっかく掛けたって言うのに!地盤がゆるゆるのトロトロになって打ち込んだ杭の抑えが踏ん張れないのだ。横倒しになった杭から稲束をすべて外し、少し離れた地点で穴あけからすべてやり直し。この調子で次々倒れたらどうしよう?と、不安に思いつつ3本目を掛けて行ったら、案の定、傾きだした。慌ててつっかえ棒を持って来て、横から突っ込んで支えた。

 開けた穴に対して杭が細いと倒れやすくなる。そんじゃ、杭の周りにくさびのように細木を打ち込めばシャキッとなるんじゃないか、ってことで、危なそうな杭には初めからくさびで穴の空間をうずめてから掛けるようにしてから、どうやら作業も遅いなりに着実に前進するようになった。

 途中、有機農業仲間の安部さんが通りかかって、冷やかしがてら、おしゃべりをしていったが、どこも稲刈りに入れず、やきもきしてるって話し。もっとも、達人の安部さん、これ幸いと松茸狩りに精を出しているんだそうだ。そうなぁ、そういう落ち着き、ゆとりが百姓には大切なんだろう。でも、この際、そんな悠長なことは言ってられない。水に浸かった米粒はどんどん水分を吸収していっている。最悪、茎に着いたまま発芽する穂発芽って事態だってあり得る。

 始めて2時間、予定を大きく超過したものの、どうやら最後の1本を掛け終えた。空は青空!予報にゃないけどなぁ、なんて皮肉は言わない。そう、こっちの望むように間違えてくれるなら、文句なんか言うもんですかい。

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やっぱり雨だよ、稲刈り2日目!

2016-09-26 19:10:37 | 農業

 朝、5時半、はたと目が覚める。雨だよ、雨!もうどこまで騙せば気が済むの!午前中は曇りって言ってたでしょうが!まったく、天気予報、責任持ってよ。ころころ変わるんだから。

 雨に打たれる稲束の山がありありと浮かんで、飛び起きた。どうしよう?雨の中で杭掛けするべきか、小降りになるまで待つか、それが問題だ、なんちっゃて。取り合えず、もう一つの心配事、U-16サッカーアジア杯準々決勝UAE戦の録画を見ながら考えることにしよう。ここで勝てばU-17ワールドカップ出場だから。

 前半終了で1ー0、よしっ、これで勝った。外を見れば、ほれぇぇ、雨あがってんじゃないか。予報なんて、あてにならんってことよ。よしっ、杭掛けするぞ!降ろうとあがろうと、するんだ。予報なんて知るもんかい。

 まずは積み残しを集めて、さらに杭を2本増して、43本、いよいよ杭掛け開始!ああ、昨日、無理して積んでおいて良かったぁ!中はしっかり乾いた状態だよ。キャリーに積んでおいたのも大正解!濡れずに済んだ。杭1本、4分。ひたすら黙々と作業を続けた。午前中いっぱいはかかるんだろうな、と観念し始めた頃、一緒に田を作るお隣さんが手伝いに来てくれた。おお、救いの女神、現る!杭掛けの残り半分はお願いして、もう一枚、コシヒカリの田の刈り取りを始めることにした。雨はまたもや降り始めていたが、もう、気にしないってきめたから、ともかく刈っちまうんだ。

 昨日3時間で刈れたから、少し狭いこっちなら、昼前には終わるだろう。と、踏んだが大きな間違い。しとしと降り続く雨で、機械のご機嫌、きわめて悪しく、1周するごとに、結束機に紐が絡まる。さらに、このところの雨続きで、地盤はゆるゆるのドロドロ!機械の後から必死で押してやらないとあらぬ彼方へ曲がっていく。ダメだ、そっち行ってどうする、戻れ、戻るんだっ!っと後進にギアを入れたら、あらららら、ぬかるみにはまってしまった。前進、後進、繰り返せば繰り返すほど車輪は深くめり込んで行く。底なし沼にはまり込んた探検隊車両ってとこだ。こりゃいかん。人呼んで引っ張ってもらうか?いや、待て、その前に、あれだ。雪の吹き溜まり脱出用の鉄のブレード、なんて言うんだ?あの凹凸付いたやつ、ま、いい。車庫から引っ張り出してきて、車輪にあてがい、ゆっくりとエンジンをふかして、必死で引っ張る。どうにか、脱出。やれやれ、また半分も終わってないんだぞ。

 コシヒカリ、出来がいいのも、一苦労の原因。びっしり茂って株元がまったく見えない。刈り残しがあちこちに出てしまった。後退して刈り直す余裕なんてまるでなし。ともかく、刈ろう。なにがなんでも倒してしまおう。昼を回るまで死闘を繰り広げて、ようやく、全面刈り終えた。バインダーも戦を終えた戦士のよう。お疲れ!

 神さんも東京から戻って来たことだし、これで安心、穴開けて杭立てれば、あとはスススイのスイだ、と気楽に構えていたら、これがトンデモナイ!稲束運びがまるで進まない。なんせ、重いんだ、豊作のコシヒカリ、茎も重量級。それも雨をたっぷり吸い込んでるから、半端じゃない。しかも、足元は完全にぬかるみ状態。油断すれば、足が抜けずに靴を掻っ攫われかねない。それと、見て見ぬふりした刈り残しとご機嫌斜めのバインダーがまき散らした未結束の束。さらに、昨日の頑張りもじくじくと効いてくる。

 またまた、夜間作業か?夜なべ仕事か?それはない、それはもう無理。昨日同様、杭掛けは諦め、杭の周囲に集めて積んだところで、本日の稲刈り作業終了、ということにした。中途半端で投げ出した形の仕事だが、刈り遂せた満足感は大きい。さらに、大豊作の喜びはじんわりと広がって、まずは、ビールか?ハイボールか?

 

 

 

 

 

 

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