薪作り、順調だぜぇ!
じゃんじゃか切って、ぱっぱか割って、残るは、ほれこの小さな一山。
うーん、よく頑張った。あと、1週間もすりゃ終わるだろう。ただ、これだけじゃ足りない。例年通り河川の支障木ももらってこないとな。こっちの申し込みはコロナの影響で7月末にずれ込んでる。引き取りは8月盆明けだ。
ここまでスムーズに薪作りが進んだのは、チェーンソーの調子が良かったてのも大きいな。今回薪屋さんから届いた原木は直径40センチ弱のぷっといものが多かったんだが、バリバリ切れたものな。お陰で、刃の方はかなり摩耗しちまった。こまめに研いだのはいいが、下手だからなぁ、やすり掛け。チップなんてずいぶんちびてしまった。なんとか、残りを切り通せないわけじゃないが、念のためってのもあるから、新しい交換刃、買っておこうか。
純正品はオレゴンってメーカーのものなんだが、これがけっこう高い。1本、4000円近い。3本まとめ買いでも1万円弱!うーん、どっか安いショップはないか?あちこち探しまわってたら、互換品てのが目に付いた。安い!なんとメーカー品の半額だ。販売店もチェーンソーの刃を専門に手広く扱ってる店のようで、自社製だってさ。
心配はある。これまでオレゴン以外使ったことないから、切れ味にしても持ちにしても、どのくらい差があるか?ここは無難に純正品と気持ちは傾きかけたが、プリンタインクの例もあるしなぁ、互換でもけっこう、やるな!って製品かもしれない。少しばかり性能劣ってても、使えるようなら儲けものだ。よしっ、購入!3本セット。
アマゾン並みにすぐに届いた刃、さっそくこれまでのオレゴンと付け替えて、試し切り。
えっ?ちょっと、ちょっと!全然噛みつかんのだけど!なんとか、角度を変えたり、無理やり押し付けたり、うーん、切れ味悪いぜ。どうにか原木の真ん中まで切れ込んだら、刃が木に噛まれて動けなくなっちまった。おいおい、そりゃないだろ。この木は中でも柔らかい樹種だぜ。ええいっ、反対側から切れ込みを入れてみるが、そちらも途中行き止まり。ただ、バーを立てて、先端部分だけで切るとどうにか切れる。が、40センチ級の大木をチェーンソーの先っぽだけで切り落とすなんてとても無理だ。
これ、もしかして、刃の張り具合がうまくないのかも、と、再度、緩めてテンションのチェック。緩めにししたり、きつめにしたり、が、効果はなし。刃を研いでみたらどうか、せっせと研磨して試してみるも、その直後だけで、すぐに同じ症状で行き詰まり。もしかして、チェーンソーの側に問題あるのかもしれん、ガイドバーが曲がったとか、念のためそれまで使っていた没寸前の刃を付け直して、試してみる。な、なんと、切れる!はるかにましな切れ味で、苦労してたのが嘘のようにあっという間に40センチ刻んでくれた。
ここまで、差があるか?これじゃ詐欺だぜ。
もう一度、付け直し試してみる。ダメだ、こりゃ。返品しかないな。切れない刃持ってたって仕方ないものな。
ただ、ネットの買い物は返品不可が原則だしなぁ。使っちまった1本が無理なのは当然として、未使用の2本は交換してくれるかもしれん。よしっ、ショップに連絡だ。ホームページの問い合わせフォームから、状況を詳しく書いて送った。なんたって、こんな粗悪な品売ってるんだ、残り2本は返品受け付けなかったら、タダでも送り付けてやるぜ、そのくらいの憤りでメールした。
翌日、さっそく届いた返信。なんと、使用したものも含め返品を受け付けるって。しかも、純正品との交換ではなく、料金全額返還するって申し出だった。この製品は、枝払いとか細い木の裁断を目指して作ったもので、太い木には向かない、もし、良ければ、改良型もあるので、そちらをご注文いただけたら、ってことなんだ。ただし、あくまで、下出、控えめな要望。
なんとなぁ、使った刃も返品させてくれるとは思わなかったぜ。へぇぇ、ずいぶん良心的なもんだ。製品の用途について詳しい説明がなかったのは、たしかにあちらの落ち度だけど、枝の切り落としとか、用途に合わせれば、まったく使えないってわけじゃない。下ろしちまった品は、返品されても、再度販売ってわけにもいかんだろ。丸損だよな、ショップとしちゃ。
それをあくまでお詫びとして書いてくる。しかも、対応も素早い。そうか、ありがとう。それじゃ3本とも返品させてもらうぜ。
ただ、代わりの純正品はそちらのお店からいただくことにするよ。迷惑かけたわけだし、対応も丁寧で気持ちいいから。純正品なら、他のショップの方が安いんだけどな。意気に感じたってところだな。
ネットショップってもんも、こういう時代になって来てるんだな。売らんかなのぶったくりじゃ商売は長続きしないってわけだ。ショップの評判とかも書き込まれるわけだしな。通信販売もいよいよ成熟ってことだぜ。これじゃますます、地元商店は太刀打ちできんよな。