暑い!さすが、梅雨明け。この宣言一つで体感温度、3℃は上がったぜ。この期に及んでも、昼日中、炎天下での農作業に固執するか?
いや、別に耐暑トレーニングが趣味、ってわけじゃない。汗ならジムでたっぷり絞り出せる。だったら、朝仕事だぜ、この季節!わかってるよ、そんなこと。だがな、諸々の事情あって夜型人間、はっと目覚めれば、すでに朝の冷気はどこへやら、ぐだらぐだらと朝飯、ブログと時を過ごして、うっ、いかん、今日中に里芋の土寄せじゃと、灼熱の畑に歩み出す。バカな話しだ。農家じゃねえな。
が、何故か昨夜は早々とダウン、目覚めれば、おおっ!6時前じゃないか。なんと珍しや。こりゃいっちょ、朝仕事と行こうかい。予定の作業は里芋の藁敷。汗まみれ藁まみれの汚れ仕事だ。えっ?藁なら楽なもんだべした?って、そりゃ束ねた藁ならな。我が家の藁置き場はネズミの王国、最後に残っている下の部分など、細かく裁断された藁くずでしかない。しかも、しかも!ネズミの糞まみれ。どうだい?楽な仕事かい?ちょちょちいのちょいかい?
出来れば先延ばししていたい。が、もはや梅雨は去った。この先、雨の予報はない。続くは35℃超の灼熱地獄だ。暑さはともかく、乾燥にゃ滅法弱い里芋、まだ土壌水分がたっぷり残っている今のうちに株元マルチを済ませておかにゃならんのよ。それを見越して、3度目の除草、土寄せも済ませたところだしな。ここスルーすりゃ、今度は雑草地獄だ。よしっ、朝仕事!上等じゃねえか、なんか違う気がするが。
朝と言えども日差しは強い。でも、外気はまだまだ爽やかだ。意を決してトラックを旧鶏舎に横づけ、藁くず運びを開始。床に散らばった藁に、両手突っ込み、こぼさぬように掬い上げ、トラックの荷台に押し込む。束になっていりゃ両腕に抱えて、一気にはか行くところだが、なんせ、まとまりのないくず藁だ。そっと、そっと。何度も行き来を繰り返し、保管してあった藁もついに底をついた。ちょっと足りない気もするが、仕方ない。
道路は畑より1メートルほど高い。しかも、その間に側溝。どうするよ?下ろし方。幸い水流は緩やかだ。ええいっ、一輪車を側溝に渡してばっばと積み落とそう。水路に落ちた藁は後で掬い出せばいい。くず藁山積みの一輪車を引っ張り、奥の方から藁を敷いて行く。くずになっているのは、撒く際は楽だ。結束をほどく必要がない。ばっと撒いてやりゃそれで済む。問題は、40株すべてを覆えるよう微妙に調整することだ。荷台に残った藁を横目にしつつ量を加減。よしよし、なんとかすべて覆い尽くせた。
ほほー!良き眺めじゃなぁ!一仕事終えた後の田畑は、実に心地よい。それに、朝だし!よかった、よかった、これで気掛かりも下ろせて、しかも、今日はまだたっぷり時間があるんだぜ。うーん、やっぱ、朝仕事だなぁ、夏はなんたって。
と、満足してても、きっと今夜も宵っ張りするんだよな、まったく!