ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

目出度さも中くらいなり表彰状

2008-02-29 21:18:48 | 演劇

 置農子どもミュージカル『”いただきます”見つけた!』が、東北農政局局長賞を受賞した。昨日はその授賞式に仙台まで行ってきた。『食育』活動優良事例表彰というもので、普及活動の部、教育実践の部、地場産品利用促進の部という三つの部門のうち、普及活動の部で最優秀と認めてもらったってわけだ。

 元部長のコウキを連れて、車で往復5時間の授賞式参加だった。表彰状の授与、受賞者挨拶など、みんなコウキがお見事にさばいてくれたので、こちらはもっぱら記録係りだった。まったく、コウキの対応は日に日に巧みになっているなぁ。挨拶が上手くなっただけでも、演劇部やってきた甲斐があったってもんだ。

 受賞については、年間14回もの公演活動を展開したんだから、なんかもらえるでしょ、とは思っていた。最高の局長賞てのは、ちょっとできすぎかな。でも、もらえて本当によかった。これで、子どもミュージカル、大会ともに賞を得たってことになる。今年一年の活動、やっぱ、たいしたもんだったんだって、証だ。

 でも、生意気なようだけど、そんなに感激はしていない。いやいや、賞に不足があるわけじゃない。副賞が何もないってことに不満があるってわけでもない。あっ、なんか不満ぽい口ぶり!まあね、同じ顧問のNが研究論文で30万円もらったからね、むむむって気持ちが全然ないって言えば、嘘。冗談ですよ、東北農政局長さん。

 そんなことじゃくなく、僕ら演技者だから、演技や芝居の質で評価されたかったって気持ちなんだよね。普及活動も狙いだから、当然、褒められて嬉しいんだけど、楽しい芝居だった、とか、面白かった、とか、台本良かった、とか、キャラクター最高、なんて言ってもらう方が、ずっとずっと嬉しい。

 もっと言えば、ぜひ、今度うちの方でも上演して、とか、仙台でやってみないか、とか、そりゃ東京公演だろう、なんて言ってくれたらもう、感動、感激、感謝状ってもんなんだよ。だから、同じく表彰を受けた、一関の酒造会社の方から、他県では公演しないの?って言われた時は、ぞくっとしたね。まっ、社交辞令だろうけど。

 今年も食育ミュージカル第2弾を制作中、だから、やってやれないことはない。でも、今年はなんてったって、全国大会あるから、公演引き受けは4カ所5公演で打ち止めだ。依頼を受けると、ついついぐらっとするけど、ダメ!ぜったいダメ!!ここはもう、心を石に固めてダメ!ってお断りする。

 とは言うものの、もし、東京で、なんて話しがきたら、やっばりでれでれと引きうけちまうだろうね。そうなんだ、舞台が見たいって言ってもらうことが、何と言っても、一番のご褒美ってことなんだよなあ。

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お待ちしてます、新入生!

2008-02-27 17:24:04 | 演劇

 東北大会が12月末で、その時の主力は3年生。で、全国大会は8月!ということは、全国に出るのは、残された1,2年生が中心ってこと。わかる?この大変さ!いいですか、24人のうち10人が入れ替わりなんだから。そう、卒業する3年生がなんと10人!残された下級生が14人、しかも2年生はそのうち4人!ってんだから、うううう・・・・!

 先週早くも、大会のキャスト・スタッフを知らせてくれって、事務局から連絡が入った。そんなの無理でしょ!キャストは全部で17人、なのに今いるメンバーは14人なんだもの。それも、主役クラスはぞろっと全取っ替えなんだ。もう、無理無理!

 置農演劇部はいつだってフルスィング!メンバー全員がぎりぎり仕事に就く。剰りとかゆとりとかなんてまったくない。今回だって、舞台は上下一人ずつ、音響は二人、照明に至っては調光1名ピン2名の最少運営人数でやってきた。

 だから、何が何でも新入生に入ってもらわねばならない。部員獲得目標は、言うまでもなく10人超!!だ。厳しい~!1学年3クラス、定員満杯入学しても120名。そこから10名超って10%ってことだもの。もう、本当に気が気じゃないのです。面接で、演劇部入ります、よっしゃ、合格!とでもしてもらわないと、ほんと危ない!

 上級生の方も、まだ配役を決定していない。とことん競り合ってもらって意欲と実力高めてほしいから。あえて、複数で一つの役を狙うように仕組んでいる。意地悪って言えばその通り、でも、安心しちゃうと人間、必死さが失われるからね。子どもミュージカルの最初の公演が終わるまで、つまり3月中は、未定ということなんだ。

 3月は子どもミュージカル『合い言葉は?もったいない!』を仕上げて、4,5月は定期公演、それが終わればいよいよ全国に向けて本格始動だ!信じらんねぇ~って目一杯の計画だ。このぎりぎりのスケジュール、自信をもって決めたつもりだったけど、行事予定表見て、あっ、ここだめ!この日稽古できない!ここ2年生がインターンシップでいない!なんてことが次々と判明してそのたびに慌てふためいている。部員達には内緒だけど。

 でもね、菜の花座も置農演劇部も、これまで、いつだってぎりぎりのところで仕上げてきたから、一度だって失敗してないから、大丈夫!大丈夫!!菜の花座の奇跡は僕の強運と、強引に信じ込んで、もう、突き進むしかないよ。大丈夫!新入生も入るよ、10人以上!!大丈夫!大丈夫!!ってもうまるで呪文だね、ここまで来ると。

 それから、1,2年生も

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祝!受賞!受賞

2008-02-19 22:37:49 | 演劇

 受賞!受賞!ってなんのこったい。ええー、まず最初に飛び込んで来たのは、演劇部の食育ミュージカルの公演活動が、東北農政局長を受賞したってニュース。食育の実践活動に対する評価だ。幾つか分野があって、置農は普及活動の部で最優秀になった。教育実践部門では、高畠町二井宿小学校が同じく最優秀・東北農政局長賞に輝いた。置農の受賞もうれしかったけど、二井宿小と同時受賞っていうのが、殊の外の喜びだね。二井宿小から始まった子どもミュージカル『”いただきます”見つけた!』なわけだから。

 この受賞、実を言うと、落ちたんじゃないかって、ちょっぴり諦めかけてた。審査の日から何日か経っていたからね。山形県教育委員会の『スーパー高校生』表彰を逃したばかりだったし、ああ、今度もかって、自信喪失、負け犬根性すごすごすごってところだった。まあ、あれだけのこと、てのはつまり14回公演って実績、やったわけだから、それだけで、もう十分満足はしてたんだけど、人間、認めてもらいたい、頭をなでなでしてもらいたいってさもしい根性は捨てきれないものなんですよ。

 それにしても、『スーパー高校生』はとりたかったなあ!なんじゃいったい?スーパー高校生って?って、まるで訳分かんなあ~い!ってとこがいいじゃないか。ともかくスーパーなんだから。こんなわけのわからん賞にノミネートされるなんて、よっぽど、わけわからないことやったって証拠で、これは、なんか、最高の褒め言葉ゾ!って感じてたんだ。う~ん、残念!

 もう一つの受賞は菜の花座の県民芸術祭奨励賞受賞。これ、なんかとれそうな予感してたんだ。生意気!生意気!そうさ、初参加だからね、怖いもの知らず、己を知らずで、勝手にその気になっていたの。未だにどんだけ重い賞かわかってないものね。団員のNなんて、これって参加団体、うちと劇団麦(大賞受賞)だけなんじゃないの、なんてとんでもない失礼なことぬかしていた。さすがに僕はそこまで無知ではない。でも、やっぱりよくわからない。ただ、川西町としては初の受賞らしいってことは、結構嬉しい。それと、活動の評価ではなく、劇が認められたってことは、素直に喜びたいね。永年勤続賞みたいなのとちがうからね。あくまで芸術性が評価されたわけだから。

 実を言うと、菜の花座は何が何でも賞を取りたかったんだ。十年近くちまちまとやってきて、俺たちのやってること意味あんの?って疑問に絡め取られること再三だったから。僕のことじゃない。僕は確信犯だからね、どんだけ無視されようと、罵倒されようと平気の平左だ。でも、若い奴らはねえ、それなりに自分の生活犠牲にしてるから。お褒めのお言葉の一つや二つもらってあげたかったんだ。おまえら、よくやったよ!おまえらの芝居悪くねえよって。だから、お願いです。団員達を大袈裟に褒めてやってください。よいしょしてやってください。遊びたいの我慢して稽古に精出してんだから、少ない給料から劇団経費ひねり出してんだから。

 この受賞がきっかけで、菜の花座の名前がもっと知れ渡ってほしいものだ。川西町民の誇りとまでは言わないが、話の種くらいにはなってほしい。で、できれば、新しい団員が加入してほしい。さらに、なんだ、あいつらが奨励賞?ほんじゃうちらだって芝居やってみっかてなことになるととことん嬉しい。

 それにしても、定年の最後の年を、こうも受賞で飾れたなんて、かっこいい~い!って自分で言ってりゃ世話無いよ。

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楽しめた?ワークショップ?

2008-02-17 19:08:49 | 演劇

 赤湯中2年生と演劇部のワークショップだった。演劇好きのH先生の熱意で実現した企画。始まる前はかなり緊張したけど、まずは、成功だったのかな?どうだろう、楽しんでもらえたんだろうか?少なくとも、保護者は目一杯楽しんでいたようだ。ダンスもとっても楽しそうだった。フリも自分たちで加えるほどの熱の入れようだった。『さがしものは何ですか?』ってテーマで作ってもらったコントも、大爆笑ものだった。一人の旦那に何人も奥さんが現れて、本当の奥さんを捜すなんてコント、考えないよ、普通、ほんと。いやあ、参りました。日頃、子ども達のために、何かと気苦労の絶えないお母さん達にはいい息抜きの機会になったんじゃないかな。

 さて、本命の中学生。自分からどんどん楽しんでる子もいれば、おずおずとはにかみながら取り組んでる子、こんなの苦手だよって引っ込み加減の子などいろいろだったね。まあ、当然だよね、恥じらいの中二、気むずかしの中二だもの。

 中学生は3つのグループに分かれてダンス&コントに挑戦したんだけど、やはり主役まで自分たちでやったグループは素晴らしかった。一人でも二人でも、よっしゃやったるっていう人間がいると、盛り上がるんだよ。ストーリーもドラえもんを巧みにアレンジしていて質が高かった。でも、残り二つのグループも最後にはなんとか仕上げてきたし、けっこう笑いとってたから、いいんじゃないかな。

 じゃあ、教えた置農生はどうだった?これもまずは合格だ。初対面の中学生、それも、演劇がやりたくてやりたくて来たってわけでない中学生を上手に乗せて楽しい舞台を作っていた。後で聞いたら、指導するって難しい!って感想しきりだった。そう、それがわかったってことだけでも、今回は大きな収穫だったね。

 さて、僕はどうか?これは、あまり褒められない。部員にほとんど任せきりだっもの。もっと、ワークショップの理論と技を磨かねばと反省しきりだ。特に、僕がやりたいと思ってる中学校や小学校行っての演劇指導で効果あげるには、生徒の気持ちを盛りあげる話術や話題や工夫が必要だって痛切に感じた。でも、こういう機会を一つ一つこなしながら、自分の技倆も高まっていくんだと思う。

 だから、声掛けてください、これからも、どしどし。待ってます。

 

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主役スカウト:50(歳)を過ぎたら板(舞台)地獄⑯

2008-02-16 15:10:37 | 演劇

 演出の仕事って言ったら、台本決めて、キャスト決めて、それじゃ本読み入りますか、ってところから始まる、だろう、普通は。ところがねえ、菜の花座はこうは行かないんだよ。台本決まる、主役を探す、拝み倒して出演を引きうけてもらう、ようやく稽古、これだもの。やりたい台本が決まっても、肝心の主役を張れる役者がいない。あるいは、稽古始まっても出てこない。連絡とってみたら、辞めます、なんてのもちょくちょくあった。さあ、どうする?あいつどうだ?彼ならやってくれそう?よし、じゃあ、説得だ!

 狙うのは、演劇学校の2期以降の卒業生とか、1期生だけど座員にならなかった人、高校演劇部(置農以外)でならした奴、ついには、この人やれそう!って僕の直感一つで演劇経験ゼロの人を引っ張ってきたこともあった。

 辞めるっていうのを何日もかけて口説いたこともあったなぁ。車の中で夜中の1時過ぎまで、説得したんだ。めちゃくちゃだよ、若い女性と二人きり、深夜の駐車場だもの。最近は、地元の他劇団から借りてくるなんて荒技もやった。もう、なりふり構わずって感じだね。だって、スカウトに失敗すれば、その公演アウトなんだから、こりゃ必死だよ。

 だから、回りからは随分不興をかった。舞台さえうまく行けばいいんですね、菜の花座の公演のことしか考えていないんですね、非難の言葉なんか、気にしちゃいられない。なんでうちらでやらないの?団員の無言の抗議、無視無視。

 これまで18回の公演を振り返って、予定のメンバーで芝居打ち上げたことってほんと数えるほどだもの、いやはや。主役探しはいつものことだし、途中交代も何度かあった。しかも、まずいことに、空いてるメンバーってのがまったくいないんだ、菜の花座には。どの公演でも、全力主義だから、。だから、誰かが欠けるともう、パニック。代役決まらない不安のまま、1ヶ月稽古続けたなんてこともあったね。

 ともかく、キャスティングのトラブルは日常的。そのたんびに、だれかかれか、引っこ抜いて、ほじくり出して、磨き上げて舞台に上げてきた。ひやひや、綱渡りそのもの!それが毎回だもの、凄い!!振り返って冷や汗!思い返して立ち眩み!

 さらに、不思議な事、こんな無茶苦茶してんのに、一度たりとも、公演キャンセルはおろか、演目変更もなかった!仕上がりだって、最高!とは言わないが、目指した水準はしっかり保った。これどう考える?よくよく強い星のもとに生まれてきたんだとしか言いようがない。これも菜の花座の奇跡の一つと考えていいようだ。

 ということだから、菜の花座、これからも、まっ、なんとか、なんじゃないの。そう、この楽天主義こそ、乗り切れた秘訣かもしれないね。

 

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