ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

一つの舞台を大切に!

2011-09-29 21:51:09 | 演劇

 県大会までジャスト一ヶ月。置農の発表は、最終日10月30日(日)午後一番の上演12と決まった。とりだね。最後の最後までしっかり仕上げて、沢山の方に見ていただこう。まずは見てもらうこと。そして、感じてもらうことだ。

 この時期、途中中間試験も入るし、置農祭も入る。だから、気持ちとしては県大会に向けた稽古に突進していたところだ。でも、今週はずっと子どもミュージカル『どんでん森は、どっきどき』の稽古に明け暮れている。

 これまで10回近く公演してきて、そこそこに仕上がってはいる。でも、慣れなんだなぁ、まだまだ磨かなくちゃならない部分がなあなあに終わっている。そこをどうにかしろよ!それ違うだろ!って部分が直しを入れられないまま、ずるずると惰性で演じ続けられている。

 一つは、自分のせりふがない時に棒立ちしてる場面がとても多いこと。どうしてもせりふとその場の中心人物の演出に目を奪われていたから、それを囲む登場人物の動きや反応にまで気が回らなかった。これはまずい。

 もう一つはギャグシーン。絶対面白くなる場面で笑いが取れていない。これも極めてまずい。ギャグなのに、笑ってもらえなくて当然みたいにやり過ごしている。台本が悪いんだって、おい、違うぞそれは。おまえが下手なだけだから。

 こういった課題を丁寧に丁寧に直しを入れている。今回、ぎっちりダメだししておけば、やるべき方向性はわかるはずだから、今直らなくても、これからの一回一回の公演で上手くなっていくに違いない。

 11月5日には山形市民会館の大ホールでの公演がある。県のロータリークラブの公開講座で、山折哲雄先生の講演のおまけとしてさせてもらうことになっている。ここが一つの頂点になると思う。公演のビデオ記録もこの日の公演を撮るつもりだ。そして、ここまでに仕上がれば、後の東京町田市公演、同杉並一般公演もきっと上手くいく。こう踏んでいるわけだ。

 じゃあ、県大会は?もちろん、それも最重要課題!言うまでもない。

 でも、一つ一つの舞台の大切さに優劣は付けられない。置農演劇部が引き受けた公演ならどれだって大切だ。ここは力抜いていいなんて舞台はない。

 県大会を思うと気がせく。稽古には必ず『漂流』の台本と楽譜を持って行く。多分そんな時間はない、ってわかっていても、持って行く。そのくらい気をもんでいる。

 でも、こうも思うのだ。一つの芝居を気を抜かずきっちり仕上げれば、それはきっとそのほかの芝居にも生きてくる。たとえ、方や子どもミュージカルでも、観客に感動を伝えるということでは同じことだ。今、ぎりぎりと繰り返していることが、きっと次の『漂流』の稽古に生きてくる。絶対生きてくる。それが僕の信念だ。だから、あえてこんな時期でも公演を組んだ。

 今度の土日、子どもミュージカル『どんでん森は、とどっきどき』、川西町吉島小学校と米沢市西部小学校での公演だ。

 

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山形公益大賞受賞って言ってもいいのかな?

2011-09-27 22:22:53 | 地域文化

 もう公にしてもいいのかどうか?授賞式と、グランプリを決めるための発表会は今度の日曜日、山形市の遊学館である。でも、受賞そのものは決まってるんだよね。秘密にしとけとも言われてないから、いいのかな?

 今回の受賞は演歌ショーでいただいた。県内で5団体、置賜からはただ一つ、名誉なことだ。演歌舞踊やコントを持って、一生懸命老人介護施設や老人クラブを回った活動を評価していただいた。

 受賞の短評には、高齢化社会の課題に向き合った活動だとか、難しい異世代間の交流に取り組んだとか、地域の課題を見据えた活動だとか、お年寄り向けの工夫があるとか、過分なお褒めの言葉をいただいた。

 中には、置農の元気を引っ張ってきた演劇部とか、ぜひ、山形駅前ヤマコウビルの交流広場で発表してほしいなどというものまであった。山形市での公演はこちらとしても願うところだ。ただし、交通手段さえあればね。

 いただくのはいいんだけど、2日にはグランプリ賭けてのプレゼン合戦がある。このプレゼンの準備が一週間掛けてようやく終わったんだ。当日演歌ショーやったらいいじゃない、って声は当然聞こえてくる。でも、残念ながらその日は米沢で子どもミュージカルの公演が既に入っていた。だから、2、3年生は全員、公演に出向く。当然だ、演劇部なんだもの、公演こそ命!

 じゃあプレゼンどうするの?そこは抜かりはない。プレゼン向きの部長を役から外して、山形プレゼンチームのリーダーにし、それに1年生男子3人を組み合わせた。部長が原稿を読む。1年生の一人がパソコンを操作する。じゃ、残りの二人は?

 踊らせるよ、『柔』。なに?!1年生を????

 ご心配なく!全部なんて踊らせはしない。30秒ほど踊ったところで、部長が飛び出してきて、ダメダメ!あんたたち下手!踊らせなきゃよかった!って言いながら、本体は公演中ってことをアピールするって仕掛けだ。

 できれば、このギャグで笑いをとってさらりとプレゼンに入っていければってのが作戦だ。プレゼンの方は、演劇部の活動と演歌ショーを紹介し、その活動が世代の架け橋になていることと、地域との絆を強めたことを強調している。それと、この活動はお年寄りに元気を与えるところか、部員達こそ、自信と優しさをいただいたんだってことを述べて、最後は地域に飛び出すことの大切さをアピールして終わるって筋立てだ。

 今回は村山農業高校の又新連とか山大のグループとか強敵も多いようなので、グランプリは無理かもしれない。まだ活動初めて3年目だしね。まだまだ実績不足だ。でも、それはそれでいい。ボランティアだからね。そっとやって喜んでもらえて、自分たちも納得できれば、それでいい。県民の皆さんに少しでも知ってもらえたら、もう十分。さらに山形駅前でもできれば、それ以上望みはない。

 なーーーんて、言いながら、プレゼン、かなり力はいっちゃったんだよなぁ。

今日の動画アップは『漂流』のラストシーン「詠唱」だ。アカペラで歌っている。難しい。震災で亡くなった方達、行方不明の人たちへの挽歌だ。ぜひ、見てほしい。

http://www.youtube.com/watch?v=9P5BZsIjiD8

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稲刈り終えて夕焼けだ!

2011-09-25 17:48:12 | 農業

 二日間晴天に恵まれて、稲刈りほぼ終わった。まだモチ米の一枚は残してあるので、ほぼ。この満月モチって品種は、ここのような山間地にはちょっと遅いのか、まだ水口周辺は穂に緑が残る。一週間様子を見ることにした。

 今年は自分の田を持って23回目の米作り。実りも作業効率も一番の年だったなぁ。杭掛けした杭の多いこと!いつもだと30数本しか立たない田でも40本も、今日終えた源さんの田はなんと43本も立った。我が家としては記録だね。

 しかも、除草は除草機押しがたったの2~3回。なのにいつも苦しめられるコナギがほとんど出なかった。オモダカも一度Qホーという器具でひっかいただけでほぼ撃退した。まっ、ホタルイだけは旺盛に育ってしまったけど。でも、これは稲の生育を阻害するってほどの悪さはしないし、稲刈りの邪魔だてもしない。見苦しいのは見苦しいけど、見栄えの良さなんてとうの昔に諦めてるから、まっ、勝手に生えてなよ、って感じかな。なんて、見栄はってるけど、一度は除草に入った。何より助かったのはイネミズゾウムシの被害がほとんどなかったこと。これは大きい。

 手間暇掛けず、大豊作!やりやりだね。原因の第一は苗作りが上手くいったってこと。苗半作って昔の人はよくわかってたんだよね。イネミズゾウムシに勝てたのも苗のお陰だな、きっと。それと田をとろとろの状態で田植えしたこと。これは田植え前の大雨のせいで怪我の功名って奴。あと、除草機をぎっちりしっかり土を完璧にひっくり返すように押し切ったこと。そして、その時期が良かった。さらに、肥料を多くしたこと。

 毎年失敗を重ねながらも、結構、ああでもないこうでもないって考えてんだよ。で、来年の試行錯誤は、水口の土をもっと肥やすこと。冷たい水がいつもあたっているから生育が悪くて当たり前って半ば諦めていたけど、田によってはそうでもないってことに気づいた。で、源さんの田の水口の地力アップ大作戦が来年の新機軸?だな。

 それにしてもこの忙しさに耐えながら、よくぞ続いているもんだと思う。都会から入り込んで田畑買って謂わば趣味で始めた農業だ。自分と家族の食い扶持は自分の手でって思いも今じゃ半ば意地になっていなくもない。最近では、送る所も減って、米余り状況。ここ数年、ホームレスの人たちへの炊き出し用に送っている。もちろん、津波の被災地にも何度か送った。今年の豊作で、またあちこちと贈答米が増えることだろう。

 でも、これからも米作り、止めないよなぁ。稲刈り終わった後の夕焼けみながら静かに確信した。

本日の動画アップは「迎え火」です。ご覧くた゜さい。

http://www.youtube.com/watch?v=odKBKRSjdeg

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兼業農家まったなし!

2011-09-24 22:04:59 | 農業

 今日しかない!明日しかない!!雨だろうとなんだろうと、決行あるのみ!稲刈り貫徹!!

 大袈裟!でも、ある意味本当なんだ。土日しか作業できないのが兼業農家。しかも、並みの兼業じゃないからね。土日はほとんどすべて公演で埋まってるんだから。

 今日、明日だけは空けたんだ。どんなことあってもこの2日で稲刈りを終わらせる。来週は言うまでもなく土日は公演、休むわけにはいかない。それにここで済ませられないと、今度は脱穀の日取りが取れなくなる。脱穀は2週間後。ここは生徒が中間試験なので公演なしなんだ。これも絶対ずれ込めない。

 と、悲壮な覚悟で今日を待った。天気予報の変化に一喜一憂しながらね。なのに、あの台風だよ。3日前に土砂降りって!かんべんしてよぉぉ。水路は激流。今までの水不足はなんだったんだ。今頃いらねえよ、入るな!水!!必死で水口止めたり、流れ変えたりしたけど所詮台風に逆らえない。で、田んぼは水浸し。前日、慌てて畦を何カ所も壊して水を流した。

 そんな苦労もあっての今日の稲刈り。畦から見ると、おっ水ねえ。やったね!ってさっそくバインダーを入れて刈り取りにかかった。と、何周かするかしないうち、中はびちゃびちゃってことが判明。水を跳ね散らかしての稲刈りとあいなった。せっかく乾いてる稲穂が無惨にも水漬け。あーあ!

 普段稲杭を立てる田の中ほどは水がひどいからと、かみさん、刈り取った稲束をわざわざキャリーで畦まで運んでしまったからさらに始末が悪いことになった。畦沿いは日当たり悪いからぁぁぁ。それに反対側からはめちゃくちゃ遠いでしょ。ってことでやっばりいつも通り、中ほどで。やれやれ二度手間三度手間。刈り取った後にすべて運び直し、それもぐちゃぐちゃの泥田の中をだぜ。

 とこぼしちゃいるが、天気には恵まれたんだ。1日晴れたり曇ったり、まずまずの稲刈り日和だった。予定の1反7畝は日没前に楽々終了。明日はヒトメボレの1反2畝と黒米3枚だ。どうやら明日も晴れ。さらに水曜日まで天気は良好。ねっ、僕ってやっばり天気男なんだよ。神様、気に掛けてくれてるんだよ。

 忙しさもなんのその、今日も1シーン動画をアップした。見てやってください。不思議な歌です。まっ、高校演劇では金輪際ないでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=kTqOcy3akGc

 稲刈りの実証写真も上げておこう。

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迎える心包む心

2011-09-23 20:27:56 | 地域文化

 玄関を入ると入り口正面のパネルに見たようなカラーページ。ありゃ、置農演劇部のホームページのコピーじゃないか。それも昨日顧問Nがやっとのことで、おっとやっとのことは

余分、アップした2011年活動最初のページだ。地区大会最優秀となった『漂流』の特集だ。

 さらには昨年の活動のページもコピーして張り出されている。ご挨拶をして公演会場に入るとそこにも2面の掲示板に一面の演劇部活動紹介。見せていただいた今日のプログラムにも丁寧に置農演劇部の紹介がなされている。

 公演の時はいつだって主催のみなさんからは気配り心配りをいただいているが、今日ほど徹底しているのは初めてだ。申し込みをいただいたのも早かったし、その後何度も打ち合わせや問い合わせをいただいていた。なのに、つい忙しさにかまけて、要望のあった公演チラシも送らずじまいだった。改めて、申し訳なく恥ずかしい思いがした。

 米沢市松川コミュニティセンター、7月にオープンした真新しい施設だ。子どもの遊びスペースもあり、和室もあり、調理実習室もあり、2階にはまだまだ様々工夫が凝らされているようだ。そうそう、エレベーターもあるっ小耳にはさんだぞ。この施設に賭けた意気込みがよく伝わってくる。

 施設ばかりじゃない。職員の方達の気合いが凄い。このセンターが地域活動の核になるようにとはりきっている気持ちがびしびしと伝わってきた。そして、今回の公演は、これからの盛りだくさんの主催行事の出発点に位置づけられているようだった。こりゃしっかりやらなくちゃ!

 久しぶりにコントも二本、演歌舞踊もお祭りダンスも持ちネタすべて出してのフルステージ(1時間35分)だった。観客は地域のお年寄りを中心に5,60名。遊びに来ていた子どもたちも何人かいた。

 はじめはやや硬い反応で、うーん、イマイチ乗りわるいか?って感じていたが、一曲ごとに『夢芝居』の楽しみ方がわかってきたようで、中間のコントあたりでは大爆笑の連続となった。そして、お祭りダンスの数々。最上川舟歌ヒップポップ、愛ダンス、お祭りマンボと続くともう大歓声。とてもお年寄りとは思えない盛り上がり方だった。そう、どっかのアイドルグループのコンサートみたい、ちょっとオーバー!いえ、大いにオーバー!!でも、手を頭上に掲げての拍手ってお年寄りではあまり見かけないよなぁ。歓声もおじさん、おばさんのかけ声とはちがうんだもの。生徒たちは気分良さそうだった。

 そりゃそうだよ。こんなに喜んでもらえて、拍手もらえて、声かけてもらえて、感謝してもらえて、励ましてもらえて。よくよく見れば、いや、よく見なくたってそれほど上手いって舞台じゃない。はっきり言って、もう少しなんとかなんないか?ってのが僕の感想なんだが、この感動プレゼントはいったいなんなんだ?

 若さ!そして、心のつながり!ってことなんだろうな。世間一般じゃ、年寄り?ふん!って高校生が多い中で、休みをつぶし精一杯、演じ踊る高校生。しかもその出し物はお年寄りに楽しんでもらいたいと準備したもの。その心遣いが演じる者と見る者の気持ちを一つにつなぐのだろう。

 部員達よ、君たちこそ幸せなんだよ。こんな心の温まる時間も持てたってこと感謝しなくちゃならない。精一杯相手を思って迎え、それに心を込めて答える。こういう持てなしの相互交流の気持ちを大切にしていこう。って話しを終わった後のミーティングでした。

 地域に出ること、地域とつながること、高校生にとってこれ以上に大切なことってあるか?

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またまたまたアップしました。よろしく!『漂流』のコミカルシーンです。http://www.youtube.com/watch?v=CBLHrGnDutY

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