ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新戦力で勢い倍増!

2009-11-28 23:55:22 | 地域文化

 公演を一つ打ち通すってことは、並大抵のことじゃない。舞台をどう作るかってことも大きいけど、それ以前に出演者を全員そろえるってことが、そう!以外と大変なことなんだ。いつだって、ここで悩み苦しんできた。

 今回の『Zenmai』だって同じ、途中交代が二人も!勘弁してよ!!一人は仕事が忙しくって、ごめんなさぁぁぁい!って泣きついてきた。も一人は、家庭が壊れます!おっとそれはいけない、残念だけど、了解。

 で、この二人分の穴が、今回はすんなり埋まった。今年置農演劇部卒業のイクミと演劇部に一年間所属したトモエがすかっと引き受けてくれた。いやぁぁぁ、ありがたい!感謝!感謝!だ。

 もちろん、穴が埋まったことも大きいんだけど、それ以上に嬉しいのは、若い二人が熱心に稽古に参加してくれていることだ。これは、大きい!!人間って不思議なもんで、後輩ができると頑張るものなんだ。だから、二人が居てくれるだけで、先輩たちは自ずと力が入る。良いとこ見せなくちゃって気持ちになんだろうね。

 今回は若い奴らが中心の舞台、勢いってもんが何より大切だ。大人と違って、適当に力抜くってことしないから、常に全力勝負だ。この一週間、ほぼ毎日の稽古だったけど、出席率は極めて良好、気合いの入った稽古が続いている。

 となると、演出の僕としてもおちおちしてらんないわけで、今日なんか、朝から6時間台本を読み続けていた。難しい作品だ!未だに、どういう意味かわからない所もある。でも、若い奴らが毎日頑張ってるんだもの、とことん、突き詰めていくしかないよね。

 で、結論だ。やっぱ、若いって凄い!力をもらえる!稽古に集まる十数人のバイタリティ!!このエネルギーをしっかりと舞台に生かしていけば、きっといい作品になるに違いない。今日からは、ベテランエモちゃんも合流、いよいよ、最後の追い込みが始まった。

 若さの爆発!若さの切なさ!若さのひたむきさを!をしっかりと歌い上げられる舞台にしよう。それが、僕の若さの証明だ!ええーーっ!?

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またまた全国!

2009-11-25 22:41:33 | 教育

 ごはんDE笑顔プロジェクトでしょ。ボランティア・スピリット賞でしょ。今度は『心を育む活動』って奴に全国ノミネートされた。今度も演劇部、食育子どもミュージカルが対象だ。

 この賞は、パナソニック教育財団が主催している賞で、子どもたちの心を豊かにする活動をバックアップしている。以前は視聴覚教育活動が主体だったそうだけど、今は教育全般に網を広げているとのことだ。

 僕は知らなかったけど、顧問Nの方で応募してくれていたんだ。その結果がやっぱり北海道・東北ブロック通過、全国ノミネートになってたったこと。「上がっちゃいました」って顧問Nから聞いて、どれどれどんな賞?って要項見てみて驚いた。審査員に宗教哲学者の山折哲雄さんとか生命科学の中村桂子さんとか阪大総長の鷲田清一さんとか、そうそうたるメンバーなんだよ。他にもトヨタの会長とかJR東海の社長とか。さらに代表が元文科大臣の遠山敦子さん。さすがパナソニック、さすが松下幸之助!!

 こんな賞ならぜひぜひ全国いただきたい!最優秀?は100万円だし!!!!

 その現地調査が一昨日あった。事務局から3人の方が来校してくださった。置農演劇部としては、こういう調査は初めて、何をどう見ていくのかわからないので、めいっぱい活動の記録並べてお迎えした。

 壁には所狭しと公演の写真ベタ貼り。その前にテーブル並べて子どもミュージカルの感想文や礼状をずらーっと並べた。そして、メインは、子どもミュージカルの公演!わずか3人というこれまで最少の観客の前での公演と相成った。

 公演後部員たちへのインタビューとかしてもらって、全員で記念写真撮って終了。さて、これでどんだけの点数稼げたのか?わからない!やりすぎたのかな?とも思うけど、しっかりこっちの活動知ってもらいたいって一心だから、そのことは感じ取ってもらえたでしょう。

 12月の10日前後には結果が出ますってこと。これでまた一つ楽しみが増えたってことね。

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君の花はどんな花?

2009-11-21 23:34:04 | 教育

 置農二回目のオープンスクール。前回はぴったり地区大会だったので、演劇部の部屋を作って、写真とビデオで演劇部を知ってもらった。でも、今度は、いるものねぇぇ、全員手ぐすね引いて準備した。

 まず、出し物!演歌舞踊とダンスの組み合わせってことにした。演歌だけだと、なんじゃこの部活、中年クラブかぁぁ?って敬遠されちゃうはし、ダンスだけでも、なんか演劇部ぽくないっ逃げられちゃうだろ。で、どっちもやることにした。

 さて、となると、キャスティングが難しい。だって、まさか着物着てダンス踊るわけにいかんでしょ。ダンス衣装からすぐに和服にってのも無理がある。演歌踊るメンバーとダンスチームを分けなくちゃなんない。これをどう分けるか?

 僕は舞台に関しては、部員みな平等って原則を取らない。上手い者、華のある者は目立つ役や位置で使う。だって、そりゃそうでしょ。高校生の舞台と言えども、観客はいるわけだから。見る人たちが気持ちよく舞台に没入してくれるステージ作るってのは、当然のことだと思う。

 これって教育的じゃない?いや、僕はそれこそ教育的だと信じている。何故ってね、人間は本来不平等なものなんだよ。人間誰でも人に負けない素晴らしいものを持ってる、なんて嘘っぱちだ。美人で頭良くて素直で人に好かれて、なんてのも、癪だけど、結構いるし、運動神経鈍くて、物覚え悪くて、人間関係に鈍感で、なんて不運の極みみたいな人間だってざらにいる。

 高校生って頃合いは、自分がどんな存在なのかを認識する時期なんだと思うんだ。小学校や中学校までは、君も素晴らしい!無限の可能性を持ってる!なんて、褒めそやされて育てられる。そう、ちやほやって言ってもいい。それはそれでいい。でも、高校生って言ったら、社会の一歩手前まで来ている人たちでしょ。そんな気休めは何の役にも立たない。己の客観的位置取りを厳しく受け止める時期なんだと思う。自分自身を等身大に見つめること、これが何より大切なことなんだ。

 だから、僕は敢えて、部員に本当のことを話す。自分を見つめるようにし向ける。それは惨いことかも知れない。酷いことかも知れない。君に主役はできない。君のせりふはこの程度が相応だ。口で言わなくても、キャスティングで示す。ダンスの位置で教える。下手な者をセンターに据えることはできない。振りに魅力のない者を前には出せない。

 ひどい話しかもしれない。きっと、僕の仕打ちで傷ついた部員も少なくないだろう。でも、いつまでも幻想に生きているわけにはいかないんだ。厳しくともつらくとも、現実と面と向きあわなくちゃならない。自分をしっかりと受け止めるところから、すべてが始まるんだと思う。

 ただ、ここで二つの配慮が必要だ。その一つは、今の自分がすべてじゃないってこと。なんか先の話しと矛盾するようだけど、これも本当だ。人間変わる!人は成長する!今は不細工でぱっとしなくても、ひたすら何かに打ち込んでいれば、そう、打ち込むこと、これが大切、思いがけず大きく花開く時もある。伸び方は人それぞれだとしても、誰もが花を咲かせ実を着けることも事実なんだ。

 そして、二つめの配慮は、人様々な花をしっかりと愛でてあげることなんだ。大輪の花でなくとも、可憐な野草のようなそれでも、地味な彩りでも、一つの開花であることは間違いない。それはやっぱり、嘆賞に値するものなんだ。そんな人知れない開花を見逃さないようにしたい。そう心がけている。

 で、また戻るけど、自分がどんな花なのか、それをしっかり認識するところから、現実が始まる。夢もまたそこからスタートする、ってことなんだ。

 ってことで、ダンスメンバーは二年生、演歌舞踊は一年生って決めた。演歌は下手でも許してもらえるからね。ダンスはそうはいかない。さらに、ダンスの位置取りも、ずばずばと動かした。そう、その位置が今の、そう!今の君の立ち位置なんだ。そこが、君のスタートラインだ!

 

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これ、内緒だから!

2009-11-18 23:43:18 | 演劇

 僕は、絶対秘密が守れない!いや、自分のことだから。他人の秘密は、ぶるぶる、漏らしませんとも。で、例えば、良いことがあったり、アイディア思いついたりすると、もう、すぐにで誰かに話さないではいられない。例えば演劇部。次回公演の台本考えてたりする。あらかた筋が見えてきたり、使う役者が固まってきたりすると、もう!ダメ!!絶対、黙っていられない。たとえ、今が発表のときでないとしても、言えば、動揺するようなことであっても、ここで言っちゃいけない!って自分できつく戒めていても、・・・ダメだ!話しちゃう。

 なんなんだろう、このこらえ性のなさは?だから、言ってしまった後で後悔することもとても多い。失言を丸め込むために四苦八苦することもちょくちょくある。いかん!これではいかん!演出家たる者、演出効果を考えずにネタ見せてなるものか!顧問たる者、部の状況見て語らずにどうする!って思っていて、ダメなんだなぁ、これが。

 で、今回は、菜の花座第21回公演『Zenmai』のことだ。言っちゃいけないことなんだ。だって、公演のびっくり企画なんだから。うーん、でも、言いたい!話したい!言っちゃおう!!

 今回の公演では久しぶりにダンスを入れたんだぁぁ。ああ、言っちゃった!そう、大切なシーンでダンスを入れた。ふっと思いついたんだ。あっ、ここダンスあったらかっこいい!若い奴ら主体の舞台だし、劇団ぬ~ぼ~から野郎が3人も来てるし、こりゃ、なんか新しいことやらなくちゃ。せっかく手伝ってくれた野郎たちに手みやげ持たせてやらなくちゃ。って、大きなお世話だって声、聞こえるけど。

 どこでどんなダンス入れるか?それは内緒ですよ、いかに口の軽い僕だって。ただ、一言言っておこう。かっこいい!!です。まだ、下手だけど。振り付けはリョウコさんだしね。今回もいいもの作ってくれた。

 今夜はダンスのための特別練習。さすがだねぇぇ、ほぼ全員集合だったもの、ダンスメンバー。やっぱ、嬉しいんだよ、楽しいんだよ、彼らも。ダンス、久しぶりの者も初めての者も、ともかくめいっぱい身体動かすことが新鮮なんだ。見ている僕までうきうきしてくるものね。

 やっぱり、若者にダンスはよく似合う!!

 稽古見ながら、あれこれ考えた。いつか、ダンスをふんだんに取り入れた舞台作りたい、とか、菜の花座のレパートリーにダンス入れようか、とか、そうそう、演歌舞踊もいいかも、とか、知野さんの音楽入れてミュージカルもいいな、とか。

 置農演劇部がダンス組み込んで、今の勢いを作れたこと考えると、こりゃ、真剣に考えてもいいことなのかもしれない。それを支えてくれる指導者も充実してきたことだしね。

 もっともっと若い奴らを舞台に引っ張り込みたいんだ。置農演劇部の卒業生ばかりじゃなく、置賜の高校演劇経験者も未経験者もどどんと舞台の世界に取り込みたいんだ。となれば、やっぱ、ダンスかな。ダンスだよね。若さの爆発!エネルギーの無償燃焼!

 うん、これは真剣に考えてもいいことかも知れない。とりあえず、今回の公演を全演劇部の生徒たちに見せる算段してみよう。

 

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やった!と言おうか?残念と言おうか?う~ん微妙の全国大会

2009-11-16 21:49:18 | 教育

 ごはんDE笑顔プロジェクト選手権全国大会、帰ってきましたよ。結果は第3位。まぁ入賞。やった!と言おうか?残念と言おうか?微妙!?入賞できたから良かったって気持ちは当然ある。入賞出来なかった残り7校に対しても、素直に喜ぶのが礼儀ってもんだしね。それはまあそうなんだけど、も一つ上に行きたかったってのが、本音かな。

 理由は、この大会の前身ごはんCUPで山形県は2年連続準優勝だったってこと。山形県の農協中央会にはかなり力入れて応援してもらったからね、準優勝以上はしないと申し訳ないって気持ち強かった。そう、ちょっとプレッシャーもあった。でも、それ以上に自信もあったんだ。

 それと、いざ3位になってみて、準優勝との差が大きかったことにも愕然とした。優勝、準優勝は賞状、トロフィー、それに賞金!なのに、3位はなんと、賞状1枚!!こんな落差って初めての経験だ。なんだか、表彰で一緒に並ばされて、生徒たちかわいそうな感じだった。いえいえ、僕がみじめぇぇぇって感じただけかもしれない。素直に喜べないものがあったな。

 同じことは、入賞を逃したチームについても言える。せめて優良賞とかって名前付けて賞状の一枚ももらえたら、学校帰って肩身の狭い思いせずにすむんじゃないかな。口でいくら全国大会出たことが素晴らしいとか、みんなが勝者だとか言ってもらっても、何にもなしで報告するってずいぶんわびしいものがあると思う。このことは、主催者と事務局にはぜひ伝えることにしよう。

 さて、大会だ。プレゼンをコントで勝負、これ、かなりの冒険だったけど、まずは正解だったようだ。優勝した栃木県のチームもコントが素晴らしいできだったから。やっぱりね、テレビ番組にするんだもの、見栄えのいいもの、面白いものじゃなくちゃね。それと、農業クラブの大会と違って、有名学者やタレントでしょ、審査員が。こういう人たちが素直に面白いって感じるには、ただ研究成果を並べたってダメなんだよ。テレビの視聴者はもっともっと素人なわけだから、農業とかに。

 ともかく、この大会の意義はずばり、テレビ放映!農業クラブのプロジェクト発表は伝統もあるし権威もある。でも、一般社会へのアピール力はほとんどゼロだものね。その点この選手権は露出度、注目度抜群なんだ。それを利用しないって手はない。おとなしい子に向かないとか、地道な研究が報われないなんて泣き言並べてないで、相手の土俵で勝負する気合いを持とうよ。どんなに優れた活動だって、意見だってそれを相手に伝えられなけりゃ無に等しい!ってこと、心に刻もうじゃないか。どうも、日本人は伝えるってことに関して消極的はって言うか、否定的って言うか、いかんよな!男は黙ってだとか、沈黙は金、だとかそんなのはもう止めにしよう。

 せっかく全国農業中央会がこれだけ金掛けて応援してくれて、NHKエンタプライズも仕事の範囲超えて制作に取り組んでくれているんだから、この取り組みをもっともっと応援って言うより利用して、一大イベントにしてくことが必要なんじゃないか。農業クラブは真っ向勝負、ごはんプロジェクトは何でもありの面白勝負。こんな風に割り切って、みんなして面白力を競い合ったらいいんだよ。もちろん、その中心には農業があるんだけどね。

 

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