ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

高齢者を一括りにするな!

2025-02-03 10:09:56 | 政治
世代間対立を煽る言説、ますます広がりつつあるなぁ。
成田祐輔の高齢者は集団自決!発言は、維新の高齢者医療費負担値上げ、と引き継がれ、ついに国民玉木は尊厳死容認提案でブレイク!



困ったもんだぜ。

若者と年寄りを面と向かわせて、若者の負担で年寄り優遇、年寄りずるい!
って主張が論拠になってる。
高齢者は年金もらって優雅な暮らし、その年金は現役世代から絞られてる、って、恨みつらみでぶっちぎれだ。
若者あるいは現役世代、多くが苦しい暮らしを強いられてるってのは間違いないよ。でも、それ高齢者の居座りのせいって、正しくないからな。あまりに大雑把過ぎるからな。

もう、何度も言ってることだが、
年寄りで一括りにするな!ってこと。
ちょっと周囲を見渡せばわかるだろうに。
工事現場とかで終日交通整理に当たってる高齢者、スーパーで食品の値引き狙って待つ年寄りたち、埼玉の道路陥没で犠牲になった運転手も74歳だった。働かなきゃ食っていけないって年寄り、いくらだって目につくだろ。
5人に一人が貧困、一人暮らし高齢女性にいたっては半数が貧困、ってとんでもねえ数字だと思わねえか。
幸い年金で暮らせたとしても、のんびりゆとりってわけにゃいかんさ、額があまりに低いから。

だがな、ちょっと待て!
高齢者みんな貧乏か?それは違うよな。
資産を持っている者、金融証券取引などで収入を得ている高齢者の中にはゆとりなんか飛び越えて贅沢三昧って層がいるのも確かなんだ。
腹ペコジジイに飽食ジジイ!
格差拡大は年寄りでも深刻なんだ。

簡単な話しだ。繰り返す。
高齢者にゃ金持ちもいれば貧乏人もいる。あったりまえだろ!

これって、若い世代だって同じことじゃないのか。正規と非正規、大企業と中小企業、都会と田舎、役付きとヒラ、実家の太い細い、社会は格差の展示場だぜ。暮らしぶりが違って当然だ。、株なんかで儲けてる若者も少なくないってことだしな。

狙う相手を間違えるなよ!ってことさ。

高齢者を責めるなら、富裕層、資産収入のある年寄りがターゲットだ。生きるか死ぬかかすかすの極貧年寄り叩いたってなにも出てきやしないぜ。
高齢者はさっさと死んでもらって、医療費くすねるか?そりゃあんまりにみみっちいだろ。
今は若くて元気でも、いつかは老いぼれるんだぜ。
医療費負担上げたり、年金削ったりすりゃ、いずれは自分たちに帰ってくることだからな。

世界で2番目に富裕層の多い国が日本だって現実から出発しようぜ。

政党は、若者票欲しさに年寄り一般を敵に祭り上げるな。どうして、高齢者を攻撃するかって言ったら、弱いからだ。体も衰え、社会的地位も失い、収入も乏しい、そんな多くの年寄りならいくらだって叩ける。それが世代間対立を煽る理由だ。

弱い者いじめしてる社会に未来はないぞ。
れいわ新選組の増税ダメ!絶対デモのコール、
”金持ちから取れ!”これだぜ。
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パッと見で選ぶな!

2025-01-30 09:36:04 | 政治
「(石丸)新党に期待するか?」
朝日新聞のアンケート、ちょっと前になるが。

やっぱりなぁ!

若年層4~5割が期待するってよ。
18歳~29歳だと6割越えだと。



知ってんのかねぇ、石丸新党って、公約なし、主張は候補者自由って言ってんだけど。
何も聞くな、俺に任せろ!って胸叩く奴に投票するのかよ。
兄貴はきっぷもいいし頭もいいから!ずっと着いて行くよ、って、ヤンキー仲間かよ。
あっ、男の方が期待値高いって、なるほど。

理由はわかるのさ、石丸って、既得権益叩きが得意技だろ、能力もないくせにいい思いしてるジジババオッサンを追放しろ!って、戦闘的オーラを漂わせてるからね。

今流行の年寄り叩き、年代差別に引き込まれてるってことなんだよ。年寄りだって、ピンからキリ。既成勢力だって、社会の敵から不正義反撃勢力まで様々だってこと、一括りにするなって。年寄り対若者、引退世代対現役って対立だけで世の中見えた気になってちゃダメだって。

勢力伸ばしたい維新、国民なんか、さかんに世代対立煽ってるし、それに乗ってこの石丸伸二だろ、ついつい勘違いもする、まっ、わからないでもないけどさ。

石丸の尖った勢い、一方的な攻撃とつっぱり姿勢、エリート中のエリート、がリードしてくれる安心感。これに惹かれてるんだろな、若い衆。

でもなぁ、これって、見た眼、見映え、ぱっと見で喝采してるってことだぜ。なんか新しいことしてくれそう、今のクソ社会ぶっ潰してくれそう、薄汚い年寄りや偉そうなオッサンたち叩いてくれそう、何してくれんだか知らんけど、って。

ほれ、維新の吉村、国民の玉木、で、この石丸伸二だぜ、見事にこのパターンだ。

拍手喝采してる若者たち、いっくら社会経験乏しいからって、それで政治選択って、未熟過ぎるだろ。せめて、公約とか、描く未来像とか知ってから、応援に回ってくれよ。

石丸って、少子化対策として、究極案は、一夫多妻制だって言った男なんだぜ。これって、けっこうこの男の本質がチラ見えしてるんじゃないか。
差別はあって当然、能力高いもんが良い思いして当然、勝ったもんが支配する女も世の中も、ってさ。

期待して声援送ってる兄ちゃんたち、競争に負けて放り出される口なんじゃないかい。いい思いできる側に上がれるのかな?

見掛けでなだれ込むのは危険だつて、急降下中の維新の体たらくでわかったんじゃないのか。次に化けの皮剥がれ落ちるのは国民民主党玉木だし、その次は石丸新党か?

いつまで、惚れて貢いじゃ捨てられる、昭和歌謡曲の女、続けるんだよ。

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ポピュリズムって、大衆迎合主義なの?

2025-01-18 10:34:50 | 政治
いやいや、待ってくれ。
ポピュリズムの評判が悪すぎるぞ!

デモクラシータイムスの1月4日動画『2025年の重大事』でも、「ポピュリズムに陥っちゃいかん」とかの発言に多くの参加者が頷いてたし、



さっき見たらXのポストで鴻上尚史も毎日新聞の記事から、


「ポピュリズム(大衆迎合主義)に陥らず、質の高い投票ができる人を育てる必要があるのです」なんて引用していて、

ええーっ、あんたもかい!ってなっちまったぜ。

何で、ポピュリズムが大衆迎合主義なの?

迎合って、蔑みの言葉だよな、見下した表現だろ。
「おまえなぁ、チンピラなんかに迎合してんなよ」とか、「エンターテインメントなんて、所詮受け手に迎合する作品だ」とかって。自分の崇高な本性、とと信じてる、を隠して相手に阿るってことだろ。

ポピュリズムって言葉にうさん臭さと侮蔑感がまとわりついてるけど、それ、
訳語が適切じゃないんだぜ。

大衆迎合主義でなく、大衆依拠主義って訳さにゃならんのさ。

ポピュリズムの語を否定的に使う人らって、多くはリベラルの知識層が多いんじゃないか、デモクラシータイムスの出演者とか視聴者とか。
彼らの頭の中じゃ、大衆、遅れた人たち、無知で真っ当な判断ができない、烏合の衆、って、昔のまんまで刷り込まれてんじゃないの。

大衆が誤った選択繰り返してるから、この社会はじりじり奈落に向かいつつあるんだ、ポピュリズムを打ち破らなきゃ本当の!民主主義は成立しない、って図式な。

待て!待ちやがれ。大衆を遅れた者、政治に疎い人たちって一括りにするなってんだよ。

知的な階層だからって正しい判断して来たのか?財界はどうだ?官僚はどうだ?自民党はどうだ?リベラルはどうだ?
ほとんど例外なく高学歴な連中だろ。彼らの舵取りとお節介のせいで、日本はここまで落ち込み、とち狂って来たんじゃねえのか。

大衆の声聞く政治のどこが悪いんだ。庶民の要望を叶えようと努力する政党のどこが間違ってるんだい。上から見据えて、困ったもんだ、もっと賢くなって政治家を信頼してくれなくっちゃ、って嘯いてる連中こそ、社会の害毒だぜ。

そうやって、お高くとまって、庶民を隅に追いやって来た既成政治と財界主導をひっくり返したいって、湧き上がりつつあるのが、大衆の欲求であり、ポピュリズムの政治運動なんだぜ。
『ポピュリズムとは何か』水島治郎著を読めってえの!

だがな、大衆に支えられてればすべてよし、ってわけにゃいかんのは確かさ。大衆の熱量は同じでも、方向はまるで別ってことは当然ある。社会的弱者なんて切り捨てろって主張もあれば、生きててよかったと思える社会を目指す大衆運動もある。ヘイト上等!の差別感満載もあれば、多様性容認のおおらか穏やかな実践もある。

知識層、指導者層と同じことだ。大衆も多様なんだ。
だからな、知的エリート層か大衆か、でも、知識が豊富か直感頼りか、でもない。
問題は、どのような社会を目指そうとしているか、ってことなんだぜ。

まとめる。
ポピュリズム自体は悪ではない。
ポピュリズムを大衆迎合と見做してはならい、大衆依拠と考えるべきだ。
政治が大衆の意を汲んで何が悪い。
人々の思いから離れた政治、社会のあり方こそ問題だ。

ポピュリズムって名付けて、解決した気でいるなってのよ。

コメント (2)
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石丸新党、で、何がやりたいの?

2025-01-16 09:39:33 | 政治
お騒がせ石丸伸二の、新党結成記者会見、聞いちまった。
マスコミに因縁付けて、寺銭?おっと違った、関心引いて視聴数かせぐ彼の手にのせられたってことだ、やれやれ。



2時間近く、よく我慢した?いや、途中、ちょこちょこ飛ばしながらの視聴だけどな、そりゃそうだろ。

立ち上げた新党名は”再生への道”、かなりありきたり、まっ、いいけど。
何をどう再生してくれんだい?
今の時代、様々に行き詰ってる、って認識は、そりゃその通り、で、どこがダメなの?

始まった説明は、公募システムの詳細、はっ?そこから入る?
対象者は一般公募は都民からだけど、これは3段階の選抜試験あり、現職議員、地方自治体首長、ならそのまま候補に、って、既成政党の公選制とあまり変わらない、かな?ただし、これだけは鉄則、と任期は2期8年の制限、ははーん、なるほど、議員の新陳代謝が目標の一つなんだ。

たしかに、世襲議員とか、腰かけ居眠り保身が目標の無能な議員たちの多いことは今の日本の行き詰まり現象の一つだな。

じゃぁ、選抜の基準は何んなの?ただただ、優秀な人材!はぁ?

公約とかはどうでもいいの?社会をどうして行きたいとか、関係ないのか?個人の判断にゆだねる。優秀な人材なら、問題にぶち当たるごとに正しい道を選択してくれるはずだから。おいおい!

イデオロギー対決の時代じゃない、って、そりゃ右か左かなんて意味ないけど、上か下かとか、開発か保存かとか、原発再稼働か廃炉かとか、多様性か排除か、とか、朝鮮人虐殺あったかなかったかとか、公園か高層ビルかとか、・・・いや、もう、対決する課題はぞろぞろだろ。国の課題でもあり、都の課題でもある。
原発は国だろ?って、違うさ、今福島の除染残土=汚染土が全国にばら撒かれようとしてるんだぜ、新宿御苑がその試験地!都政と無関係か?

これらかなり角突き合わせるはずの難問の判断を個々人に任せちゃうの?採決の時も党議拘束なんてもちろんなし、役人からの説明も個々の議員で、って、それ、有権者の意図を裏切ることになりゃしないか。石丸良さげだからって投票したら、すべて白紙委任?石丸も知らん!ってことになりそう。

でも、

石丸伸二はあくまで楽観的だ。優秀な人間なら、必ず最適解を見出してくれるって、ほんとかよ!?
で、彼の新党は、ともかく埋もれている優秀な人材を政治の場に引き出すこと、それによって地域は活性化できるし、さらにその人材は国会議員や民間企業に転職して力を発揮し、この国の発展に寄与してくれる。そのシステムそのものが政党”再生の道”ってことなんだな。

つまり、リクルートシステム政治家バージョンってことだ。転職オプション付きのな。

どうもなぁ、石丸は自信満々で、その記者たちを小ばかにした余裕の姿や表情に、なんとも胸糞悪かったんだが、

結局、

その一番の胆は、露骨なエリート意識と、その万能感だって気が付いた。
有能な人間は何でも解決できる。有能な人間は、どこに出しても力を発揮する。有能な人間を引き出せないからこの社会の停滞が起こってる。とりわけ政治家たち、いや、政治屋たちが禍根なんだって。

政治屋退治!
なるほど、安芸高田市の市長時代、年長議員たちをさんざんに罵り、こき下ろし、人間性まで抹消しようとしたあの強烈な対決、侮蔑意識、それを都議選で拡大再生産、バージョンアップしよう、それが彼の狙いなんだ。
なんか荒んだ光景だなぁ。

だがなぁ、突っ込みどころは多々あるぞ。

まず、優秀な人間なら何でも解決!って、そんなことないだろ。東大出のエリート官僚たち見てたらわかるはず。彼ら優秀だ、ただし、忖度のままに、一定の方向に向かってシャカリキ。

次に、何をもって優秀と判定するか?例えば、問題解決の方法にしても、じっくり考える努力人間もいれば、即座に閃く天才型もいる。人の話しを聞く上手もいけば、鋭い議論でやりみ込める石丸型もいる。

さらに、優秀でなくとも、力を発揮できる人間だって数限りなくいる。愚直って価値はどうなの?歩き回って現場をとことん知り尽くすとか、資料を隅々まで読みこなすとか、一点集中で結果を残すとか、相手を包み込む人間性とか。

もっと言うなら、政治の世界を有能エリートに任せきりになんかしたくない。まずは、人間性こそ重視したいって考え方も多いはずだ。どう見たって、有能エリートは上を向いて仕事するよな。ぎりぎりで暮らす庶民からは目が遠ざかる、ま、例外はあったとして。

少なくとも石丸伸二を見る限り、彼の視野にある政治は、年収200万円以下とか、時給1000円の非正規とか、生活保護受給者とか、さらには、食糧配布に並ぶ人たちとかは像を結んじゃいないよな。

要するに、彼が選び出そうとしてるのは、大企業が手に入れたい即戦力と同等の人材なんだ。
企業の目的てのは明快だ、企業実績を上げること、それに尽きる。そのような比較的単純明瞭な活動分野ならば、優秀な人間の問題解決力が存分に力を発揮することだろう。だが、政治は儲けや利潤のように単調だしゃない。世界観、社会管、人間観、人間性が求められるものなんじゃないか。

って、ことで、結論だが、我々庶民は、エリート育成に力貸して、手前の首絞めてちゃなんねぞ、ってことだ。

要らねえよ、石丸伸二も石丸新党も!
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ポピュリズム政党、日本だと?

2025-01-04 11:07:29 | 政治
ポピュリズムに眉を顰める必要はないってことが、政治学者の優れた論考『ポピュリズムとは何か』水島治郎著でわかった。

さぁて、日本のポピュリズム政党の可能性はどうなんだ?

まず、どこをポピュリズム政党って呼ぶか?ってことだよな。
候補としちゃ、右派なら参政党、日本保守党、左寄りなら、れいわ新選組あたりかな。

れいわなんかは、前回紹介したこの本『ポピュリズムとは何か』の定義にかなりよく当てはまってる。
拡大した格差社会で振り落とされた人たちが、富裕層の富独占に怒って山本太郎ってすぐれたリーダーのもとに固まって進撃を続けている。

貧者の反撃!

この点、南米のポピュリズムのバターンそのものだが、保守革新の主力政党がほとんど似たり寄ったりになって、庶民の感覚を無視し続けていることへの激しい反発という点では、ヨーロッパのそれに近い位置にある。

ただ、大きな違いは既成リベラルのいい加減さを原則的立ち位置から先鋭に批判する立場に立っていることだろう。貧困解消、経済活性化のための消費税廃止を声高に叫んじゃいるが、憲法でも原発でも人権でも多様性社会の実現でも、反差別・反ヘイトでも、反戦平和でも、極めて原則的だ。
本当か?って疑う人、こまめに出される声明の数々をチェックして欲しい。

憲法重視、人権尊重の主張は、だれも見捨てない、生きていてよかったと言える社会の実現のスローガンといい、ボラカティアに支えられる活動といい、”貧者の革命”を目指していると言えるだろう。

右寄りと見做せる参政党



や日本保守党



はどうだろう。

日本を取り戻す的な愛国主義が基調にあるのは確かだが、それ以外の主張にも力を注いでいる。
参政党だと、反ワクチンとか安全な食生活などへの傾斜だが、これって、政権や既成政党が相手にしない課題っていう意味では、片隅に押しやられた人たちの声って言えるわけだが、経済的な格差とかではないし、階層としてのまとまわりもない。
強いて区分けするなら中流やや上層か?違ってたらごめん。

日本保守党も憤懣の中心にあるのは、伝統的な嫌韓、嫌中意識に根差した差別意識だ。ヨーロッパのように移民の大量流入による生活の圧迫といった差し迫った危機に押されているとは言えない。日本は、移民の流入には比較的消極的で、職場の奪い合いのような事態には立ち至っていないんじゃないか。
難民については国連から非難されるくらい頑なに認定を拒んでいるしな。今のところ、体よく他国の人たちを使い捨てるシステムが上手く(企業側にとって)機能している、もちろん、否定されるべきことだが。

最近一部で大騒ぎしているクルド人による地域制圧?なる話題も、ほとんど針小棒大のフェイクに踊らされているだけで、現実的に川口や蕨の地域社会が危機的状態にあるわけではない。
嘘だと思う人は、「川口・蕨の真実を伝える住民の会」の情報をチェックして欲しい。

国会議員片山さつき他の煽りに端を発し今も根強く続く、生活保護受給者への攻撃も、下層民からのやっかみであるよりは、日本社会に蔓延する自助最優先主義の表れとみなすべきで、ヨーロッパ的福祉排外主義の動きとは見なせない。

どうも、参政党も日本保守党も、今の社会のあり方に根差した発展のベースを持っていないんじゃないか、ってのがここでの結論だ。

となると、日本でポピュリズム政党として発展の可能性があるのは、れいわ新選組だけ、ってことになるのだが、そうは簡単にことは進まない。

2024年の大きなポピュリズムの動き、それは都議選での石丸伸二、衆院選の玉木国民民主の躍進、そして、斎藤元彦の驚きの代逆転知事返り咲きだった。

今までにないこの大きくうねる人流、潮流をどう見たらいいのか?
たしかに既成政党や既得権益に反発するエネルギーの結集ではあったが、それを支えた層の様相も明瞭に描けるほど輪郭は確かなものではないし、まして、政治的方向性も極めてあいまいだ。
党派としての活動もまだ見られないから、リーダーとも呼べないのだが、個人的な魅力に吸い寄せられて盛り上がっている状況だ。ただ、

間違いないのは、人々が社会や政治の現況に不満を抱き、ポピュリズム的揺らめきを見せているということだ。

この動きがどのような形となって行くのか?予断は許されない。石丸伸二や斎藤元彦の発言や行動から垣間見られるのは、他者への厳しさ、弱者への攻撃性と、それを支える自助を自明とする新自由主義的思考だ。

このような排他的思想が、その装いの真新しさにつられ、追い詰められ貧窮化している人々を吸い寄せるかもしれなってことが大いに不安だ。

若者が犠牲になっているという高齢者攻撃、自立できない人や地域は見捨てて当然という棄民の思想、他人種への偏見と差別の激化、このような暗澹たる社会へアクセルを踏み込んでしまうのかもしれない。

兵庫県知事選で見られたフェイクニュースへの簡単な同調や石丸、玉木の切り取り動画作戦の成功など、果たしてこの国の人々は、理性的に社会のあり方を選択できるのかどうか。

世界に先駆けてポピュリズムの悪しき事例を生み出してしまうのではないか?

行きつく先は、攻撃社会、抑圧国家、ついには戦争!となるのではないか、それが大いに不安なのだ。
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