NHK「きょうの料理」、まだ健在なんだねぇ!40年ぶりに見たよ。その頃、神さんに食わせてもらって主夫兼受験生やってたから、夕飯何作ろうか?って「きょうの料理」見ては決めてた。生きてるなぁ、あの時の学習成果、だから今、一人暮らししても、ちっとも困らない。
さて、おせちだ。さすがにこれは作ったことがない。これまでは神さんが作って、こちらはおとなしく頂戴するだけの立場だった。まっ、一人正月、なにも気張る必要も無いんでね?って怠け心も兆したが、せめて三が日くらい、雑煮におせちで過ごすのも優雅じゃないか?ちょっとした粋ってもんさ。で、それ気取るには、やっぱ手作りでしょ!いやいや、全部が全部手作りとはいかない。紅白かまぼこ、伊達巻き、昆布巻は生協から購入、自分では、煮染め、田作り、鱈の煮物、花豆の煮豆、松前漬けを作ることにした。
「きょうの料理」やっぱり、ためになるなぁ!こんにゃくは油で炒めてから煮るとか、ゴボウはとぎ汁、里芋は酢を加えてあらかじめ火を通してから、煮詰めるなんて知らなかった。煮染めかたにしても、いろどりの違うものは別々に、これは常識だけど、落としぶたして4分煮て、火を止め蓋とって4分、これを数回繰り替えして味を染み込ませていくとか、最後にみりんを加えて照りをつける、なんてうーん、プロの技!唸ってしまったね。
で、今日は、「きょうの料理」の教えに従って、おせち作り。ニンジンの形が不揃いとか、椎茸がやたら大羽とか、里芋小せえ!なんて、自家製だから気にしちゃいかんよ。要は味だから、いや、その前にともかく自分で作ることだから。
煮染めを作りつつ、
田作りを同時進行で。
煮豆と鱈はストーブでじっくり柔らかく煮る。
うん、なかなかの手際の良さじゃ!と自画自賛しつつ調理を進める。
ほーら、田作り、煮染めは完成!
おお素晴らしい匂いだ。この照りの艶やかさ!だしだって、昆布と鰹節でとったからね。「きょうの料理」のように里芋が色白に仕上がらなかったは、ご愛敬、まっ、こんな失敗もなきゃ、手作りも話題に欠けるってもんだろ。鱈と煮豆は、ストーブの上でじんわりほんわり柔らかく仕上がりつつある。
さっ、これで明日の元旦を待つだけだ。屠蘇酸が手に入らず(この口惜しい顛末、いつか書かかずばおくまいぞ!)屠蘇が無いのが画竜点睛を欠くの趣きだが、まあ、竜の目には目をつぶって、一人手作りおせちを肴に杯を傾けるとしようじゃないか。